Pain de Kaito(ぱん ど かいと)|“やんばる”味のパンにほっこり。地域にパンカルチャーを広めた人気店
名護市|【更新日】2024年7月3日

お出かけ時のベストパートナーといえば、美味しいパン♪
観光名所が満載の沖縄県北部エリアを巡るなら、まずはパン屋さんに立ち寄ってから出発しませんか?
ローカルムード漂う名護(なご)の街に佇む「Pain de Kaito(ぱん ど かいと)」は、子どもからお年寄りまでが足しげく通う地域の愛されベーカリー。県内各地から訪れる地元客はもちろん、オンシーズンは評判を聞きつけた国内外の観光客も多く来店します。
目次
毎日50〜60種類がスタンバイ。好みのパンを指名して
スタイリッシュな空間に入れば、ちょっぴりパリジェンヌな気分♪
フランスのパン屋をイメージした空間がオシャレ
「Pain de Kaito(ぱん ど かいと)」は、元々横浜で修業していたオーナーの河本雅一さんが、2008年にオープン。店名に付けられた「Kaito=海渡」には、海を渡って沖縄にたどり着いた河本さんの「やんばるに新しい文化を!」という想いが込められているそうですよ。
(※やんばるとは、沖縄本島北部を指す総称)
お店を始めた当時の沖縄にはまだまだベーカリーは少なく、特にハード系のパンは珍しがられていたとか。そんな中でも確かな美味しさが口コミでじわじわと広がり、今は名護本店を含む2店舗を展開し、パン好きのウチナーンチュ(沖縄の人)の間ではすっかり名を知られた存在となっています。
スタッフと会話しながらパンを選ぶのが楽しい♪
店内には、カウンターの上に陳列されているハード系をはじめ、ショーケースの中にも表情豊かな顔ぶれが整然と陳列されています。お客の手に渡るその時まで、心を込めて手づくりしたパンたちが大切に扱われていることが伝わりますね♡
こちらの特徴は、自分でトングやトレイを手にするのではなく、フランスの店舗では一般的なスタッフがパンを取るスタイルになっていること。フレンドリーなスタッフとの会話もお客の楽しみのひとつです。
噂に名高いハード系は、必ずひとつはゲットすべし!
小麦の風味が際立つシンプルなパンが大人気
ここを訪れたら、ハード系はハズせません!
店イチオシの「バゲット」は、1日に何十本も売れていくロングセラー。小麦粉は北海道の「キタノカオリ」をはじめ、国産と外国産の3種類をブレンド。小麦の粒を丸ごと挽く全粒粉も入っているので、深みのある香りが引き出されるのだといいます。また、ライ麦から起こした酵母(生地を発酵させる役割がある微生物)を使い、長時間じっくり発酵。それから高温で一気に焼き上げることにより、皮はバリッ、中身はもっちりの食感を楽しめますよ。
小さな子どもを抱っこしての来店であれば、「バゲット」の隣(写真右)に並んだ「離乳食パン」も一緒にいかがでしょう?歯が生え始めた0歳の子にもにぎりやすい大きさのパンは、歯がため用として敢えて固めにつくられています。ドライブの間に機嫌良くたくさん噛み噛みできるので、パパママにも助かりますね♪
定番と日替わり、味比べするのもいいかも
ライ麦パンは、プレーンのほか、数種類の日替わりフレーバーも登場。食物繊維やミネラルが豊富に含まれ、健康に気を遣う方にもおすすめしたいひと品です。
この日お目にかかったのが、「コーヒーキャラメル」のライ麦パン。
噛めば噛むほどふわ〜っと小麦の香りが鼻から抜けて、独特の酸味の中にときどき現れる甘さがいいアクセントに。コーヒーとの相性は言うまでもなく抜群ですが、例えば、夜は宿のバルコニーでワイン片手にかじりつくのもいいなぁ…♡なんて想像もしちゃいましたよ♪
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お腹がグゥッと鳴ったら、おかずパンで決まり♪
素材の魅力を生かした、やんばるならではの逸品
野菜の風味を最大限に味わえるよう、お塩は控え目♪
野菜を使ったサンドイッチやおかずパンには、うりずん豆やカボチャ、ジャガイモ、ショウガなど、地元の農家から仕入れた旬の新鮮素材を使用(仕入れ時期によって変動あり)。
取材に訪れた6月には、こんがり焼けたキッシュからオクラが顔をのぞかせていました♪
農家から仕入れる県産野菜でさまざまなメニューを考案
沖縄本島北部で栽培されている「朝敬椎茸」をのせた「タルトフランベ」も発見。もちっとしたバゲット生地とジューシーなしいたけ、濃厚チーズ…と、間違いのない組み合わせを堪能できますよ。
今回特別に工房を見学させてもらうと、人参、玉ねぎ、牛バラをたっぷり入れた鍋で自家製カレーを仕込んでいる最中でした。これだけでもすでに美味しそう…!
やんばるスパイスとカレーリーフの香りが広がるカレーパンは、ほどよいピリ辛加減で、子どもたちにも食べやすく仕上げています。このカレーパンだけを目的に来店する常連がいるというのも納得です。
幸福感に満たされる♡ 甘いシリーズだって見逃せない!
見た目もサイズもキュート。おやつタイムを彩るスイーツパン
お次は甘いものを…と探していると、なにやらいい香りが。
運がいいことに、メロンパンが焼き上がったところでした♪
大きすぎず小さすぎず、ちょうどいいサイズの「黒糖メロンパン」は、まとめ買いするお客も多く、一番早くなくなってしまうこともしばしば。外と中で全く異なる食感が楽しめて、やさしい甘さにほっと癒されます。
やんばる産のパイナップルをはじめ、紅芋、アップルシナモン、キャラメルナッツ、チョコ、アプリコットヨーグルトなど、果物やナッツなどを飾っておめかししたデニッシュたちにも、ハートがキュン♡(写真手前から時計回りの順)
バターの豊かな香りとサクサクの層が織りなすリッチな味わいで、何個でも食べられちゃいそうです♪
カウンターの向かいには鮮やかな紫色が目を引く「紅芋ラスク」や「ココアラスク」もありました。お土産にも、きっと喜ばれることでしょう。
“やんばるの玄関口”で、貴方好みの旅のお供を見つけてみて
保存料不使用のパンは、なるべく早く食べるのが鉄則!
「Pain de Kaito(ぱん ど かいと) 名護本店」に、最もたくさんの種類が並ぶのは8時〜10時ごろ。
「誰でも気兼ねなく手に取れるような、毎日食べられるパン」をテーマにしているため、どれもリーズナブルな価格設定なのが嬉しいですよ♪
沖縄随一の観光スポット「沖縄美ら海水族館」へ行く前の腹ごしらえに、マリンレジャーの合間のおやつなどに、持ち帰ってはいかがでしょうか。
沖縄好きの方は、マニアックなお土産もチェックして
パン愛好家やご当地Tシャツマニアの方は、オリジナルウェアを購入するのも◎
ローカルTシャツを着て、島野菜やフルーツを使ったパンをパクッと頬張れば、旅のワクワク感が一層高まるに違いありません♪
「Pain de Kaito(ぱん ど かいと) 名護本店」へのアクセス・基本情報
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【住所】沖縄県名護市宇茂佐の森4丁目2-11
【問い合わせ(電話番号)】0980-53-5256
【営業時間】7時~17時
【定休日】なし
【駐車場】4台
【公式サイト】https://www.paindekaito.co.jp/
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。