お食事処 三笠(みかさ)|アンマーが作る「人気うちなーちゃんぽん」でお腹も心も満たそう
那覇市|【更新日】2024年7月31日
旅行の際、観光地巡りも楽しみの一つですが絶対に外せないのがご当地グルメ!
沖縄といえば、タコライスや沖縄そばなどがパッと思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか?
でも実は、沖縄の食堂にはまだまだ沖縄県民に馴染み深いローカルフードが沢山。
そこで今回は、ウチナーの家庭料理が味わえる人気の食堂「お食事処 三笠(みかさ)」を紹介します。
本土とは違う作り方と味付けで有名な「三笠のちゃんぽん」をはじめ、沖縄独自の食文化を味わうことができるので、まだ行ったことのない方は必見です!
目次
創業58年目 地元民に愛される老舗の食堂
忙しい時期は1日に300人近くのお客さんが来店

一本裏に入れば一際目立つ看板が…!すぐ目に入るので迷わず辿り着けます♪
那覇市松山(なはし・まつやま)裏手通りにあるのが、今回ご紹介する老舗の食堂「お食事処 三笠(みかさ)」です。
1966年ごろに地元の方が気軽に立ち寄れる食堂として、国道58号線沿いにオープンしたそうです。その後、建物の老朽化が進み2017年に現在の松山店へと移転。移転後も人気度は変わらず、現在も多くのお客さんが訪れています。多い日は店の前に長蛇の列ができ、カウンターの半分近くをオーダー用紙が埋め尽くします。
実際、取材時は平日の夕方、さらに雨だったにも関わらず多くのお客さんで賑わっていました。
ホッと一息つける、温もりあふれるアットホームな店内

思わず「ただいま」と言いたくなるような、懐かしい雰囲気も魅力のひとつ。
テレビの音、ご飯を作る音、オレンジっぽい温かい色合いの照明は、まるで実家に帰ったような懐かしい気持ちに…。
「いらっしゃい」と声をかけてくれるスタッフの優しい笑顔に、思わず「ただいま」と言いそうになり、学校の先生に対してお母さんと呼んでしまった時のような、そんな懐かしい感覚を思い出しました。
アットホームな雰囲気の店内は、現在の店主である桑江さんのこだわりポイントなんだとか。元々、母親が運営していた食堂ということもあり、桑江さんにとって三笠は実家のような大切な場所。
そんな場所だからこそ、来店するお客さんにも「アンマー(お母さん)やオバァ(おばあちゃん)の手料理を食べに来たよ、というような感覚で気兼ねなく来てほしいですね」と話してくれました。

移転前から大事に使っている木札のメニューも三笠には欠かせない存在!
三笠の定番料理が書かれている木札のメニューやテーブル、照明は移転前の店の物を捨てずに大事に使っているもの。
なんでも、「従業員のお母さんたちが、賑わっている店の物は縁起が良いから、そのまま使った方がいいのよ」と教えてくれたのがきっかけだったそうですよ。
家庭料理ならではの素朴な味わいに心もほっこり
心もお腹も満たされる優しい味わいの家庭料理
一般家庭でよく作られる、チャンプルー料理や簡単な沖縄の家庭料理がベースとなった三笠の定食メニューは全部で30種類ほどありました。
その中で最も多いのは島豆腐を使った定食で、「お客さんからは、ここの豆腐料理美味しいよねとよく言われるんです」と、照れたように話されていました。
沖縄ならでは?バター飯ならぬマーガリン飯

熱々のお米にマーガリンと醤油を少々。食べたことない方は是非一度お試しあれ!
七味や塩などの調味料と一緒に置かれているマーガリン。観光客の方はどうやって使うのか?と不思議に思う方が多く「観光客の方はマーガリンの使い方をよく聞いてくれますよ」と笑いながら従業員の方が教えてくれました。
昔から沖縄ではバター飯のような感覚で、熱々のお米にマーガリンを乗せて食べていたため、沖縄の人にとっては懐かしのおうちご飯の一つと言えます。その食べ方は家庭によって様々で、醤油をかける所もあれば、マーガリンだけの所も。マーガリンの程よい塩っぱさが白米の甘さとマッチしクセになりますよ。
マーガリンは、以前県内の食堂であれば何処にでも置いていましたが、最近は設置する店舗が減ってしまっているため、三笠に訪れた時は是非一度食べてみてくださいね。
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創業当時から愛される「ちゃんぽん(三笠風)」
本土とも沖縄ちゃんぽんとも違う、この食堂オリジナルの一品!

一見、ボリューミーですがシンプルな味付けなので、ぺろっと完食◎
「ちゃんぽん」と聞くと、長崎ちゃんぽんのように麺を想像する方も居ますが、沖縄のちゃんぽんは野菜炒めを卵でとじた物が基本。
ですが、三笠のちゃんぽんはそのどちらでもないというから驚きです。材料はとってもシンプルで、玉ねぎのみじん切りと合い挽き挽肉を炒め、甘めの出汁で味付けし仕上げに卵でとじて完成。たったこれだけですが、真似できない。唯一無二の味わいです。

白いご飯に合う具と甘い出汁…。シャキシャキとした玉ねぎの食感もたまりません
そのお味はというと…白いご飯に甘い出汁が染み渡り、食べた瞬間優しい甘さが口いっぱいに広がります。そこに、シャキシャキ感の残った玉ねぎの食感。シンプルだからこそ、それぞれの旨みが活きた美味しさです。この味わいに虜になるリピーターも続出。
オーナーおすすめ「焼肉(豚肉)」も必食!

大きくスライスされた豚肉は食べ応えも抜群です
メニューの豊富な三笠の中で、オーナーの桑江さんがちゃんぽん(三笠風)の次におすすめするのが「焼肉(豚肉)」。こちらも、常連客の中には何度もリピートする人がいるほど人気の定食です。
牛肉ではなく豚肉を使っており、大きめのお肉をにんにく醤油と生姜ダレに漬け込みしっかり味を浸透。甘辛く味付けされた柔らかいお肉は、年代を問わず多くのお客さんに愛されています。
どちらもボリューム満点の定食メニューなので、友達やカップル、家族と訪れた際は是非お互いにシェアして食べてみてくださいね。
夜21時まで営業中、観光に疲れた時は持ち帰ってホテルで味わっても♪

全部食べきれなかった時も、持ち帰り可能。残さず持ち帰れるのも嬉しいポイント◎
お食事処 三笠は、朝の9時~夜21時まで営業しており、どの時間帯でもテイクアウトできるようになっています。
例えば、観光中なら移動中のお弁当として食べるも良し、観光で疲れた時はホテルに持ち帰ってゆっくり食べるも良し。気に入ったときは、旅行最終日に機内食変わりに買ってみる…といった方法も。
沖縄観光もグルメもどっちも思いっきり堪能したい!という方は、ぜひ三笠で沖縄の家庭料理をテイクアウトしてみてはいかがでしょうか。
お食事処 三笠のアクセス・基本情報
【住所】沖縄県那覇市松山1丁目12-20
【お問い合わせ(電話番号)】098-868-7469
【営業時間】9時~21時
【定休日】木曜
【駐車場】無し。お近くのコインパーキングにお停めください。


