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日本全国ご当地パン祭り優勝パンも!三島の老舗パン屋「グルッペ 本町店」

三島市|【更新日】2024年7月22日

日本全国ご当地パン祭り優勝パンも!三島の老舗パン屋「グルッペ 本町店」

三島広小路駅から出て三島大通り商店街を歩いていると、昔ながらの街並みに溶け込んだパン屋「グルッペ 本町店」があります。

“三島でパン屋と言ったらグルッペ”と言われるぐらいの老舗店。地域住民にずっと愛されてきた理由とはいったい……?その秘密を探ってきました。

目次

三島の老舗パン屋「グルッペ 本町店」

昭和19年創業の歴史あるパン屋

グルッペ 本町店1

ふらりと立ち寄りやすいあたたかな雰囲気

昭和19年に静岡県三島市で創業して以来、ずっとパンを作り続けている「グルッペ石渡食品」。

地元の学校給食なども手がけ、三島市の子ども達はこのパンとともに成長してきました。地元民にとって馴染み深い、老舗のパン屋です。

その「グルッペ石渡食品」が平成4年から営んでいるのが「グルッペ 本町店」です。三島大通り商店街のメインストリートにある、イートインスペースを備えるカフェ&ベーカリーとなっています。

赤いレトロなロゴが店の目印

グルッペ本町店2

昔ながらの街並みに溶け込んでいます♪

“グルッペ”とはドイツ語で“仲間”という意味。3代目である現社長がパンの勉強のために世界各国を飛び回っていた時、ドイツで出会った言葉だそうです。

ロゴに使用されているのもドイツの版画とのこと。レトロなデザインで味があります。

おいしさの秘訣は水に加えてもう一つ

グルッペ本町店3

店の扉を開けると焼きたてパンの良い香りが!

富士山の伏流水が街中のいたるところで湧き出ている三島市は、“水の都”とも言われています。

水はパン作りにおいて重要な材料です。「グルッペ 本町店」のパンには三島市のおいしい水に加えて、三島市への愛情がたっぷりと入っています。

だからこそ、地元でずっと愛されてきたあたたかなパンを作られているのです。

焼きたてパンを店内で食べられる贅沢

町並みを感じて過ごすイートインスペース

グルッペ本町店4

テラス席では三島の町の雰囲気を感じられます!

大きな窓からたっぷりと光が注ぎ込む店内には、焼きたてパンがずらり。季節ごとにラインアップは変化しますが、常時40〜50種類ほどが店頭に並びます。

店の奥と外にはイートインスペースも備えられていますよ。天気の良い日は外のテラス席の利用がおすすめ。庭の木漏れ日が気持ち良いんです!

テラス席はワンちゃん連れでの利用も可能で、ワンちゃんが水を飲むためのトレイのレンタルも行っています。

軽食もあり一人でもふらりと立ち寄りやすい!

グルッペ本町店5

太陽の光がたっぷりと差し込んでいて気持ち良い!

イートインスペースでは購入したパンをそのままいただけるほか、パスタやカレーなどの軽食も注文できます。

取材時は、買い物中に休憩をするご年配の方、仕事で待ち合わせ中のサラリーマン、おしゃべりを楽しむ主婦グループと、幅広い年齢層の方がさまざまなシーンで利用されていました。

日本全国ご当地パン祭り優勝パンも発見!

パン屋ならではの「みしまコロッケ」が大人気!

グルッペ本町店6

みしまコロッケは認定店でのみ購入可能です

店自慢の一品は、みしまコロッケ総選挙で1位を獲得した「みしまコロッケ」です。

みしまコロッケは町おこしとして誕生したご当地グルメ。地域のブランド野菜「箱根西麓野菜」の一つである三島馬鈴薯を100%使用するのが定義です。

味付けや具材にはそれぞれの店独自の工夫が光るのですが、「グルッペ 本町店」の特徴はベーコン入りで黒胡椒がピリッと効いていること。

衣には自家製の生パン粉が使用されており、パン屋ならではのこだわりが感じられます。

絶対に食べてほしい!「みしまコロッケぱん」

グルッペ本町店7

品薄となってしまう日もある大人気商品!

みしまコロッケを使用した「みしまコロッケぱん」は、第3回日本全国ご当地パン祭りで優勝した大人気商品!

サンドしている蒸しパンにも三島産の米が使用されていて、どこまでも三島愛を感じます。三島ブランドにも認定されているので、観光に来たら絶対に食べるべき一品ですよ。

スイーツのような「みしまフルーティキャロット」

グルッペ本町店8

きれいなオレンジ色は着色していない自然の色

なんと、日本全国ご当地パン祭りで2年連続優勝を獲得した「グルッペ 本町店」!第4回のパン祭りでは、全国各地から集まった選りすぐりのパンの中から「みしまフルーティキャロット」が1位に輝きました。

驚くほど甘い箱根西麓野菜の三島人参を生地とクリームにたっぷりと使用したパンです。

「人参嫌いな方にこそ食べてほしい」と、インタビューに応じてくれた常務取締役の石渡麗子さん。野菜由来の程よい甘さでペロリと完食してしまいました。

三島の食材を使ったおすすめパンがたくさん

珍しい組み合わせが目をひく「たくあんバトン」

グルッペ本町店9

お笑いコンビ・銀シャリの鰻さんによるイラスト!

ほかにもたくさん並んでいるパンの中から、石渡さんがおすすめを教えてくれました。まずは「たくあんバトン」です。

フランスパンの中には、箱根西麓三島野菜の大根で作られたたくあん、くるみ、チーズがゴロゴロと入っています。自宅でリベイクしていただくとおいしさが倍増!ワインとの相性も抜群で、おつまみ感覚で楽しめます。

辛いもの好きならスパイシーな「大人のカレーパン」

グルッペ本町店10

ぎっしりと入ったカレーが嬉しい!

「大人のカレーパン」は、食べ終える頃には汗が吹き出すくらいスパイシーなカレーが入った、まさに大人の味。

ですが、とろーりとした半熟たまごがマイルドさもプラスしているので食べやすいんです。ビールと合わせて頬張りたくなる味でした。

ボリュームたっぷりで大満足ですが、揚げずに焼かれているのはカロリーが気になる方にも嬉しいポイントですね。

三島愛がつまった地域に密着したパン屋

スタッフの皆さんから三島愛を感じる店

グルッペ本町店11

こだわり餡がたっぷり挟まれています

石渡さんをはじめ、スタッフの皆さんは三島の町が大好き!「パンを販売しながら、町のおすすめスポットやイベントなどを皆さんに紹介したい」と語ります。

「お天気が良いので、三島の源兵衛川沿いでパンを食べ歩きしてみては?」と案内され、「まんぷく芋どら焼き」を片手に町を散策をしてみました。

透き通る川のせせらぎをBGMにおいしいパンをいただくひととき。のんびりとした贅沢な時間を過ごすことができました。

新作には静岡名物のあの食材を使用!?

グルッペ本町店12

どんなパンに出会えるのかも楽しみの一つ!

今取り組んでいるのが、静岡県で有名なわさびを使ったパンの開発だそうです。地元食材をふんだんに使った、地域に寄り添った店ならではの取り組みですね。

すでに試作品も出来上がっているので、店頭に並ぶ日も近いのではないでしょうか?販売される日が楽しみですね!

三島食材が使われたご当地パンを旅のおともに

三島の老舗パン屋「グルッペ 本町店」。古くから地域住民に愛されてきた理由は、店からの三島に対する愛情が同じくらいつまっているからなのだと実感しました。

数々のご当地パンも並んでいるので、観光途中に立ち寄ってみてくださいね。

  • 【住所】静岡県三島市本町2-27

    【営業時間】9:30〜17:30

    【定休日】年末年始

    【駐車場】あり

    【公式サイト】http://gruppe-ishiwata.com

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

ライタープロフィール

新井夏海

新井夏海

神奈川県横浜市出身。静岡県の大学に進学し海洋学を学ぶ。卒業後は地元で海系旅行誌を発刊する出版社の編集ライターを経験。“自然のそばで暮らしたい”という思いから静岡に戻りフリーライターへ。現地の魅力を取材・執筆しながら、趣味の旅行、マリンスポーツ、キャンプ、車中泊旅を楽しむ。