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今年開館20周年!「金沢21世紀美術館」で現代アートの世界に触れよう

石川県|【更新日】2024年6月28日

今年開館20周年!「金沢21世紀美術館」で現代アートの世界に触れよう

金沢観光に欠かせない人気スポットの一つである「金沢21世紀美術館」。2024年1月に発生した令和6年能登半島地震の影響で一部エリアの休場が続いていましたが、6月22日(土)より待望の全館再開!

今回は無料で楽しめる交流ゾーンや展覧会を中心に、今年開館20周年を迎える同館の楽しみ方を紹介します。

目次

まちに開かれた公園のような美術館

芝生に囲まれたガラス張りの建物

金沢21世紀美術館2

世界的な建築家ユニット「SANAA」が設計

金沢駅からバスで約20分。金沢市の中心部に位置する「金沢21世紀美術館」は、国内外の現代アートを収蔵する美術館です。

建築コンセプトは「まちに開かれた公園のような美術館」。

大きな円形の建物は360度ガラス張りで、明るくオープンな雰囲気。屋外の芝生から床がフラットに続いていて、まちとのつながりや敷居の低さも感じられます。

アート初心者も気軽に立ち寄れる

金沢21世紀美術館3

フロリアン・クラール《アリーナのためのクランクフェルト・ナンバー3》2004年

小難しいイメージが先行しがちな現代アートですが、同館には直感的に楽しめる体験型作品がたくさん!

屋外の芝生広場には、まるで公園の遊具のようにアート作品が点在しています。この日も作品のしかけで遊ぶ子どもたちや、撮影を楽しむ観光客の姿が見られました。

このように、アートに興味がある人もない人も、公園感覚で気軽に立ち寄れる場所なんです。

交流ゾーンは無料で入場可能!

金沢21世紀美術館4

建物の外側をぐるりと一周する交流ゾーン

館内は、展覧会ゾーン(有料)と交流ゾーン(無料)に分かれています。

展覧会ゾーンでは、年間を通して魅力的な企画展が開催されています。一方、じっくり作品を鑑賞する時間がない方や、建物の雰囲気を感じたいという方は、交流ゾーンだけでも十分に楽しめるでしょう。

この記事では、誰でも気軽に訪れられる交流ゾーンの見どころを中心に紹介していきます!

建築と一体化したアート作品

まずは恒久展示作品をチェック

金沢21世紀美術館5

写真中央/ヤン・ファーブル《雲を測る男》1998年
写真右側/パトリック・ブラン《緑の橋》2004年

ぜひチェックしてほしいのが、開館当初から親しまれている恒久展示作品。9作品のうち、6作品は無料で見ることができます。

パトリック・ブランの《緑の橋》も、交流ゾーンから鑑賞する場合はチケット不要。

作品は館内外に点在しているので、見逃さずに鑑賞したい方は館内マップを片手に回るといいでしょう。

椅子に座って美術館の一部になろう!

フォトスポットとしても人気の椅子

金沢21世紀美術館6

うさぎの耳のような背もたれが愛らしい

作品と並んで印象的なのが、館内外のあちこちに置かれている椅子。思わず座り心地を確かめてみたくなるような個性的なものばかりです。

なかでもラヴィットチェアは、フォトスポットとして大人気! 実際に座って撮影を楽しむ方がたくさんいましたよ。

金沢らしさを感じられる椅子も

金沢21世紀美術館7

壁画と椅子の座面が同じ模様!

市民ギャラリーAに​​置かれているロッキングチェアには、金沢を代表する伝統的工芸品・加賀友禅をモチーフにした模様が施されています。

ラヴィットチェアとロッキングチェアは、建物の設計と同じく「SANAA」が手がけたもの。それぞれ存在感がありながら、建物とよく調和しています。

ほかにもいろんな種類の椅子があるので、ぜひ探して、座って、美術館の一部になってみてくださいね。

20周年を記念したプログラムも必見

コレクション作品を巡り歩こう

金沢21世紀美術館8

開催中の催しはぜひチェックしよう

2004年10月に開館し、今年20周年を迎える「金沢21世紀美術館」。20周年記念企画展や大規模なコレクション展など、一年を通して多彩なプログラムが用意されています。

その皮切りとして、2024年7月15日(月・祝)までの期間中は「ポップ・アップ・アート コレクションとパフォーマンスを楽しむ」が開催中。

開館以来20年間にわたって収集されたコレクション作品が、交流ゾーンの空間を使って展示されています。

さまざまな場所を使った展示に注目

金沢21世紀美術館9

サラ・ジー《喪失の美学》2004年

この展示の特徴は、交流ゾーンを周回する間に次々と作品が目の前に現れること。パソコンの画面の最前面に「ポップアップ」するようなイメージで作品を配置しているそうです。

サラ・ジーの《喪失の美学》は、美術館の西側にある階段の吹き抜けに合わせて制作された作品。1階から地下まで、大胆に空間が使われています。

このように、空間に合わせて展開されるコレクション作品。明るく開放的な雰囲気のなかで鑑賞できます。

今年20周年の「金沢21世紀美術館」へ行こう!

金沢21世紀美術館10

アートライブラリーやカフェレストランも併設

今回は無料で楽しめる交流ゾーンを中心に、「金沢21世紀美術館」の見どころを紹介しました。20周年を迎える今年は、特別なプログラムも盛りだくさんです。

震災の被害を乗り越え、いよいよ6月22日(土)から全館再開!
ぜひこの機会に訪れてみてくださいね。

「金沢21世紀美術館」へのアクセス

  • 【住所】石川県金沢市広坂1-2-1

    【電話番号】076-220-2800

    【営業時間】展覧会ゾーン/10:00~18:00(金・土曜日は20:00まで)、交流ゾーン/9:00~22:00
    ※各施設の開室時間はそれぞれ異なる

    【休館日】展覧会ゾーン/月曜日(休日の場合は直後の平日)、年末年始、交流ゾーン/年末年始
    ※各施設の休室日は展覧会ゾーンに準ずる

    【駐車場】「金沢市役所・美術館駐車場」を利用

    【公式サイト】https://www.kanazawa21.jp/

    【公式Instagram】https://www.instagram.com/21_kanazawa/

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

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ライタープロフィール

高橋 舞衣

高橋 舞衣

富山県高岡市出身。タウン情報誌の編集者を経て、現在は北陸を拠点にフリーランスの編集者・ライターとして活動。大の日本酒好きで、2021年には唎酒師の資格を取得。全国各地の美味しいお酒・ご飯を楽しむのが生きがい。