鎌倉・極楽寺の見どころはここ!四季の草花に癒される江ノ電の旅
鎌倉市|【更新日】2024年7月2日

鎌倉市にある日本遺産・極楽寺は、江ノ島電鉄の「極楽寺駅」から歩いてすぐの場所にあります。
駅や線路とお寺を望むことができ、「関東の駅百選」にも選ばれた駅です。
四季折々に訪れたい、草花の美しさや、境内の見どころについて紹介します。
目次
江ノ島電鉄に揺られ、静けさに包まれる極楽寺へ
関東の駅百選に選ばれた江ノ電極楽寺駅
出入口からホームまですぐの小さな駅
極楽寺へ訪れる際は、江ノ島電鉄に乗っていきましょう。お寺の名前が駅名となっている「極楽寺駅」で下車します。
こじんまりとした無人駅で、1999年に「関東の駅百選」に選ばれています。ホームからは花や緑が豊かに生い茂る様子が見え、癒されます。
駅や線路を目の前に望むお寺
左手の柵の向こうが線路です
極楽寺は駅の目の前に位置していますが、出入り口の反対側にあるため2,3分程度歩きます。坂道を少し登り、線路を渡る橋を通ってお寺側へ。
取材をした6月上旬は紫陽花が咲き始め、青や紫の花が山門を彩っていました。
紫陽花の彩る山門へ。800年の歴史を感じて歩く
緑に囲まれた立派な茅葺の門
お寺の入り口である茅葺き屋根の山門へ。どっしりと構える姿にしばし見入ってしまいます。ここからは神聖な場所であるという雰囲気を感じます。
山門の中央には柵があり、右側にある入り口から腰をかがめて入ります。退出するときには同様に、反対側にある出口を利用します。
神奈川の交通手段はレンタカーがおすすめ
四季折々の草花に癒される静かなひととき
心洗われるような緑のトンネルを歩く
歩きながら俗世を少しずつ忘れるような感覚
参道は、生垣や樹木に囲まれた石畳の道がまっすぐ続いています。50mほどの長さですが、その静けさと緑豊かな景色に、歩いているだけで気持ちが癒されていくのを感じました。
初夏の紫陽花をはじめとした四季の草花
この花はなんだろう?と立ち止まる
取材をした6月上旬、境内はガクアジサイや黄色いビヨウヤナギなどさまざまな花が咲いている様子が見られました。
春には桜や新緑、初夏は紫陽花、盛夏のサルスベリなど、季節により異なる情景を楽しむことができます。
1259年創建、病院など地域での役割を担ってきた場所
かつての井戸のまわりにも花が咲き乱れる
極楽寺は真言律宗のお寺で、1259年に創建され、忍性菩薩(にんしょうぼさつ)が開山として迎えられました。
忍性菩薩は貧民の救済や土木事業などに取り組んだそうです。お寺にはかつて病院施設などもあり、とても広い敷地だったのだとか。
境内の見どころ「製薬鉢」や本堂をお参り
参道を進み正面にある本堂を参拝
静かに鐘を揺らしお参りします
敷地内にはいくつかの建物がありますが、まずは正面にある本堂へ。山門と同様に長い歴史を持つ建物です。お参りをしたら、境内を散策してみましょう。
忍性菩薩が使ったと言われる石の薬鉢と石臼
ここで多くの人が救われたと言います
本堂の右手には、かつて忍性菩薩が病の人々へ薬を作るときに使ったと言われる、石の薬鉢と石臼がありました。水が張られ、凛とした姿の蓮の花が印象的です。
火事や地震で多くの建物が失われた中、当時の面影を残す貴重な遺品のひとつです。
御朱印やおみくじは左手の受付へ
御朱印は300円を納めます
本堂の左手に朱印受付所があり、オリジナルの朱印帳、お守り、おみくじなども置いてあります。お参りののち御朱印を書いてもらうために並ぶ人の姿が見られました。
時期限定で公開される宝物館や五輪塔も
貴重な宝物を目指して訪れてみては
このほか、敷地の奥には通常公開されていない五輪塔があります。忍性菩薩のお墓で、4月7日・8日の花祭りの際のみ参拝することができますよ。
また、境内にある宝物館には木造釈迦如来坐像などの重要文化財が安置されています。仏像の保存管理のため、気候や湿度の安定している春・秋の特定時期のみ公開しているそうです。
美しい自然と時の流れに心癒される極楽寺
心癒される自然を感じながら、静かな時間を過ごすことができる極楽寺を紹介しました。
季節ごとに変わる表情や時期限定で公開される文化財を楽しみに訪れるのもおすすめ。
この地域で人々を救った忍性菩薩に思いを馳せ、参拝へ出かけてみませんか。
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極楽寺へのアクセス
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【住所】鎌倉市極楽寺3-6-7
【拝観時間】9:00〜16:30
【拝観料】志納
【宝物館:拝観時間】10:00〜16:00
※4月25日〜5月25日と10月25日〜11月25日の火・木・土・日曜のみ開館(雨天休館)【宝物館:拝観料】300円
【駐車場】なし
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