ニャン山(NyanZan)|たくさん集めて愛でたい♡ ミニチュアサイズの漆喰シーサー&糸満ハリコ
糸満市|【更新日】2024年6月12日

自宅にちょこんと飾れる民芸品は、旅から帰った後にも安らぎを与えてくれる存在に。
中でも最近、とある工房でつくられるシーサーが可愛い!と、巷で話題になっているとの情報をキャッチ。干支の被り物をしたシーサーに、糸満ハリコ…⁉︎と、小耳に挟んだ内容だけでも、興味が湧いてきませんか?
そこで今回は、取材中にテンションが上がり、ついシャッターを切りまくってしまった「ニャン山(にゃんざん)」の工房兼店舗をご紹介いたします!
目次
オリジナリティあふれる「ニャン山」ってこんなところ!
宝箱を開けたみたいに胸が弾む空間♪
古さと新しさが共存。ローカル市場の中に店を構えます
ここは、沖縄本島南部に位置する糸満市(いとまんし)。
「ニャン山」があるのは、地元民の台所・旧公設市場の跡地で、2020年にリニューアルオープンした「糸満市場 いとま〜る」内。建物の中・外、どちらからでも気軽に来店してくださいね♪
どこから見ていこうか迷う、ワクワクの空間
店内には、シーサー職人の上原新吾さんとハリコ職人の赤嶺康浩さんの2人が生み出した個性的な作品たちがお待ちかね!中に入れば、誰もが目をキラキラ輝かせることでしょう。
2010年に設立した「ニャン山」。
琉球王国として統一する前に南山(なんざん)と呼ばれていた糸満周辺は、シーサーの発祥の地として知られています。また、シーサーが伝来してきた昔々。獅子という神獣の姿を見聞きしたことのない人々は、身近な犬や猫などの動物たちから想像を膨らませ、現在の姿に近づけていったとされています。工房の名前は、そういった歴史背景などからあやかり付けられたそうですよ。
ユル可愛さに悶えっぱなし♡ どの子を連れて帰る?
どっちもほしくなる!趣異なる2つの工芸品を展開
集合ディスプレイは工房の自己紹介のようなコーナーに
真っ先に目についたのは、表情豊かな面々が一堂に会したディスプレイ!「漆喰(しっくい)シーサー」と「糸満ハリコ」という2つの異なる工芸品をいっぺんに楽しめるのは、「ニャン山」ならではの魅力です。
「漆喰シーサー」の主な原料となるのが、瓦屋根を葺く時に余った漆喰と、沖縄の土からつくられる赤瓦の破片など。また、「シーサーは単なる”魔よけ”ではなく、魔物を良いものに変えて共に生きよう!という”調和”と”共生”の心を持ったフレンドリーな守護神」との素敵な考えを持つ上原さん。そのため、ここで出会えるシーサーは、伝統的な味わいも残しつつ、上原さんの解釈を添えた唯一無二の表現がなされています。
店内には本格的な大型作品もありますが、「手に取りやすい価格で、小さな子どもにも親しんでもらえるように」と、ユニーク&手のひらサイズのアイテムが人気を集めています。
漆喰シーサーとちょっと可笑しな仲間たち
展示テーマ:ハーレーシンカ(仲間)と応援団シーサー
看板作品のひとつが、「糸満シーサー」。
お尻には、糸満市の伝統行事「糸満ハーレー(爬龍船による競漕)」で使われるエーク(パドル)を模したしっぽが、ぴょこん♪ 全8色から好みのペアを選べますよ。
この日は、店内にたまたまあった船型の雑貨を使って、自分なりの即興ディスプレイを試させていただきました!た、楽しい〜!
背後に気配を感じると思ったら…のぞき見集団が!
薄目でしれ〜っと達観した表情を浮かべる子たちは、職場の同僚へのお土産にするのはいかが?仕事場にいると、きっと癒しになるはずですよ♡
家で相談相手になってくれそうな石獅子
なんとも味のある表情を浮かべているのが、市内にある「照屋の石彫獅子(てるやのいしぼりしし)」をモチーフにした「村獅子(むらしし)」。
マーライオンの口から噴き出す水も見事に再現!
「マーライオン」に「スフィンクス」は、お土産を贈る相手をププッと笑わせること間違いなし。
実はシーサーの起源はスフィンクスであるとされ、世界各国にはマーライオンをはじめ、同じルーツを持つ親戚のような存在がたくさんいるのだといいます。
旅のお供に連れていきたい♪固有種シリーズ
ヤンバルクイナやアグーなど、沖縄ならではの生き物たちは、観光客から大好評。
希少な固有種をポッケに入れて、さまざまな観光地で記念撮影するという方もいるそうですよ。
ファン歓喜&即買い確実。ロックなそっくりさんも
ロック×沖縄の石敢當(いしがんとう)がコラボした「Rock敢當」を音楽好きの方が見つけたら、大興奮必至!ビートルズフージーやフレディーフージー、カートフージーは、ファンにはたまらないのでは?
(※フージーとは、沖縄方言で「〜みたいな」や「〜な感じ」というニュアンスで使われる言葉)
現地発信!おすすめホテル・旅館は こちら
大人の方が夢中に⁈いろいろ遊べる「糸満ハリコ」
みんながハッピーになれる作品が目白押し
ポジティブなオーラを放つ「糸満ハリコ」
お次は、糸満ハリコたちを見ていきましょう。
主にユッカヌヒー(旧暦5月4日)に子どもの成長を願って贈られていた、南国らしい鮮やかな色がほどこされた郷土玩具「琉球張り子」。
赤嶺さんが自由な発想でつくる「糸満ハリコ」は、大人も童心に返らせてくれますよ。
ここから、あのカラフルなシーサーになるんです!
そもそも「張り子」とは、型に紙を貼り重ねて成形していく技法のこと。来店時のタイミングが合えば、スタッフの平田さんが水で濡らした新聞紙を貼ったり、形を綺麗に整えたりする職人の補助作業の様子をのぞけるかもしれませんよ。
指にはめられる「ゆびレール」など、子どもと一緒に遊べるようにとつくられた作品もいっぱいです。
賞味期限ナシ♪沖縄の名物まんじゅうもありました!
沖縄伝統菓子もハリコでどうぞ。ホンモノと間違えて、口に入れないようにご注意を♪
「ジーマーミー(落花生)男爵」の隣には、「ジーマーミー婦人(ジーマーミー豆腐)」、Jr.たちを座らせてあげて。せっかくなら全員連れて帰っちゃいましょう。
お散歩に行くんだメェ〜♪と聞こえてきそう
「ピージャー(やぎ)」には、外がお似合いですね♡
こんな風にいろんな想像力を使って遊べるのが、「ニャン山」の醍醐味です。
さて。貴方ならどこに、どんな風に飾ってみたいですか?
現地発信!人気アクティビティは こちら
季節やイベントごとに少数しかつくらないレア物も!
干支シリーズや新作も、沖縄旅行の度に少しずつ集めて
季節ごとに登場する限定モノにも注目!
ぜひとも全種コンプリートしたい、干支シリーズの「カブリモノ シーサー」などは毎年制作。自分の出番を楽屋で寝そべって待機する、次の干支も一緒にどうぞ♪
最近ではやちむん(焼物)も少しずつ制作中
ネコの箸置きやシーサーのスプーン置き、ブローチなど、日常使いに役立つアイテムも用意。Tシャツやトートバッグなどもあり…と、どれも気になるアイテムだらけです!
これらの遊びゴコロあふれる作品たちは、上原さんと赤嶺さんを中心に、工房に関わるクリエーターたち、町のおばちゃんやおじちゃん、はたまた猫や犬…と、身近なところから出てきたアイディアから考えられているのだとか。
平田さんは、「眉間にシワを寄せて…というよりは、『可愛い!』や『こんなのあったらウケるんじゃない?』とか、みんながノリでワイワイ話したことを実現させちゃうような感じです」と、にっこり。
ここに流れる温かな空気感の源が分かるような気がしますね♪
心和む作品に囲まれて、大満足な買い物時間を!
さまざまな観光スポットでパシャリ♪
「ニャン山」でのショッピングは、時間を忘れてその世界観に没入できる、楽しいひとときに。
店内では絵付けなどのワークショップ(完全予約制)も開催しているので、気になる方はお問い合わせを。もしくは、自宅でゆっくり職人気分を味わえる制作キット「きっとキットオフ」で、親子でオリジナルの作品づくりに挑戦するのもおすすめです♪
「ニャン山(NyanZan)」へのアクセス・基本情報
-
【住所】沖縄県糸満市糸満989-83 糸満市場いとま~る内C2(糸満工房/SHOP)
【問い合わせ(電話番号)】098-855-0043
【営業時間】10時~17時
【定休日】月曜(祝日および催事と重なる場合は翌火曜休)
【駐車場】あり(※有料。市場利用の方には1時間無料券を発券可)
【公式SNS】Instagram:@nyanzan_official
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。