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小田原の有形文化財「清閑亭」で美味しい食事と優雅なひとときを

神奈川県|【更新日】2024年7月2日

小田原の有形文化財「清閑亭」で美味しい食事と優雅なひとときを

国登録有形文化財で黒田長成侯爵の旧別邸として知られている「清閑亭」。

以前は見学を中心とした建物でしたが、2024年3月から料理やカフェメニューも楽しめる場所として利活用されることになりました。建物や料理の魅力を紹介します。

目次

黒田長成侯爵の旧別邸・清閑亭

国登録有形文化財・清閑亭とは?

清閑亭外観

日本屈指の別荘地であった小田原に建つ「清閑亭」

「清閑亭」は国登録有形文化財で黒田長成侯爵の旧別邸でした。以前は建物見学とカフェのみの施設でしたが、2024年3月から別邸料理を楽しめる場所として、新しく生まれ変わりました。

施設保全協力の賛同をすると建物内を説明しながら案内をしてくれるので、見学を楽しむこともできます。(混雑中は要時間相談)

待合室になっている茶室やティールーム

清閑亭待合室

歴史を感じられる落ち着いた空間

清閑亭に入ってすぐに通されるのが、昔は水屋として使用していた場所が、現在では待合室になっています。奥に入った隣の部屋はティールームとして使われていたそうです(現在は土産コーナー)。

こちらにはかつて主人だった黒田長成侯爵が暮らしていた頃の写真も展示。当時から変わらない建物の様子を知ることができます。

現在はワークショップが開催されている2階

清閑亭2F

奥は略式の床間になっている

現在はギャラリースペースや、ワークショップを開催する場所に。ワークショップは月に一度ほど開催予定で、小田原提灯作りなど来られた方々の集いの場になるようなイベントの開催を予定しています。

こちらは黒田長成侯爵のプライベート空間で、数寄屋づくりらしい意匠や装飾などがいっぱい。窓からは相模湾も見ることができ、のんびりした時間を過ごせそうです。

5人の画家が制作した「ふすま絵プロジェクト」

清閑亭ふすまえ

ふすま絵を見ながら、ゆっくり食事が楽しめる♪

「小田原別邸料理 清閑亭」が開店する際に、空間演出のひとつとして画家によって行われたのが「ふすま絵プロジェクト」です。全国から集まった5名の画家が42枚のふすま絵に、松や梅、白鷹などの絵を描きました。

ふすま絵はテーブルで食事をする人が見やすいように、少し高めの位置に描かれています。建物内の色々な場所にあるふすま絵を、ゆっくり鑑賞するのもおすすめです。

小田原の地のものが楽しめる豪華な料理

年に24回変わる小田原別邸料理のメニュー

清閑亭客間

客間だったスペースで、のんびり食事を楽しめる♪

清閑亭で食べることができるのが“小田原別邸料理”。二十四節気・七十二候を基に、季節を感じられる和洋折衷のメニューを用意。「二十四節気」の暦ごとにコースの内容が変わるため、ここでしか味わえない”地の旬”を堪能することができます。

料理の食材には地元の魚や肉、野菜などを積極的に使用。小田原漆器や寄木細工などの伝統工芸品を、多く取り入れています。

夜は予約制で、「小田原別邸料理」「水炊き」「スッポンまる鍋」などコース料理として提供しており、駅からの送迎も行っています。

客間で頂くランチ限定の珠御膳

清閑亭 珠御膳

小鉢に盛られた種類豊富なメニューにわくわく♪

ランチ限定で味わうことができるのが小田原別邸料理「珠御膳」。季節の珠御膳五種、季節豆腐を、ご飯や味噌汁といっしょに提供。夜のコースよりも手軽に楽しむことができます。

もちろんランチでもコース料理は味わえ、二十四節気・七十二候を基に内容が変わるので、なにが食べられるのかはお楽しみ。予約なしで利用することができます。

黒田侯爵ゆかりの福岡にちなんだ鶏の水炊きやすっぽん鍋も

清閑亭 鶏鍋

本場博多の味を、小田原の地元食材で♪

夜は小田原別邸料理だけでなく、地元の旬な食材を活かした鍋料理も用意。「鶏の水炊き」と「スッポンまる鍋」を注文することができます(要予約)。

別邸料亭の料理はすべて、日本料理の名店「みえ田」のオーナーシェフ・三枝展正氏が監修。既存の枠にとらわれない自由な発想や確かな技で仕上げられた料理を、ぜひ味わってみてください。

手軽に利用できる蔵cafeでティータイム

蔵を改修したcafeはより落ち着く空間

清閑亭 蔵カフェ

棚に並ぶ有田焼の美しい食器の数々にも注目!

清閑亭は以前は蔵として使われていた場所を改築した、「蔵カフェ」を併設しています。入り口は清閑亭の中にあり、カフェ利用者も館内を見学することが可能です。

こちらは1,000円以下のメニューもあるため、料亭より気軽に利用することも。落ち着いた雰囲気の中で、軽食やコーヒー、紅茶、デザートなどを楽しむことができます。

手間ひまかけて作った水出しコーヒー

清閑亭 水出しコーヒー

クリアな味わいで、飲みやすい印象♡

ドリンクメニューはコーヒー、紅茶、お抹茶、本日のフレッシュジュースなど、種類豊富に用意。中でもおすすめは時間をかけて抽出している、水出しコーヒー。

すっきりとした味わいで、これからの暑い季節にもぴったり。添えられたお菓子といっしょに、のんびりしたコーヒータイムを過ごせそうです。

ほどよい甘さがいい季節のフルーツすすり餡子

清閑亭2

ぶぶあられがアクセントになってグッド♪

かまぼこ屋のチーズケーキ「小田原焼き」や、「自家製コーヒーゼリー」など、甘味も充実!「季節のフルーツすすり餡子」は、白玉と季節のフルーツに白餡と生クリームを混ぜたすすり餡子をかけて食べるもの。

フルーツは旬なものを使い、甘すぎないなめらかな味わいです。他にも市松寄せ鮨や北条五代いなりなどの軽食も用意。予約なしで利用できるので、お茶をしに立ち寄るのもおすすめです。

清閑亭で優雅な時間を過ごそう

歴史的建造物の見学やワークショップの参加、特別な日に贅沢な別邸料理を堪能雨でき、また気軽に蔵cafeを利用したりと、さまざまな楽しみ方ができる「清閑亭」。

建物の見学はガイド、従業員の方が歴史を交えながら、くわしく説明してくれます。ぜひ自分に合った方法で、利用してみてください。

小田原別邸料理 清閑亭へのアクセス

  • 【住所】神奈川県小田原市南町1丁目5−73

    【営業時間】(昼の部)11時~15時(L.O.14時) 、(夜の部)17時~21時(L.O.19時)、(蔵カフェのみ)11時~17時

    【定休日】不定休

    【アクセス】小田原駅から徒歩15分など

    【駐車場】あり

    【問い合わせ(電話番号)】050-1809-2213

    【公式サイト】https://www.seikantei.jp/

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

ライタープロフィール

酒井明子

酒井明子

出版社などでの勤務を経て、現在はフリーランスの編集・ライターとして活動。旅行、登山、お酒をこよなく愛していて、目標は百名山制覇。沖縄の離島巡りも好きで、お気に入りは波照間島のみんぴかカレー。