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壮大なアート空間へ!「小田原文化財団 江之浦測候所」の見どころをご紹介

小田原市|【更新日】2024年6月11日

壮大なアート空間へ!「小田原文化財団 江之浦測候所」の見どころをご紹介

現代美術作家・杉本博司氏が設計した壮大なランドスケープが「小田原文化財団 江之浦測候所」。

美術鑑賞のための施設としてギャラリー棟や石舞台、光学硝子舞台、庭園などから構成されています。

壮大な空間と魅力溢れる数々の作品の中で、今回は特に見てほしい作品をピックアップして紹介します。

目次

自然、天空を展望するための”測候所”

現代美術作家・杉本博司氏が作り上げた絶景アート施設

壮大なアート空間への入り口

午前・午後それぞれ3時間の見学時間があり、場内を自由に見学して回る事ができます。

ですが急ぎ足でも全てを見て回れないほどの作品群、魅力に溢れた施設なので、今回は特に見てほしい作品をピックアップして紹介します。

より多くのアートに触れれば、奥深さを考える事ができるはずです。

かつての柑橘畑を開発した壮大な芸術空間

「柑橘山」の看板から山道を上り、施設へ向かう

かつて柑橘畑だった小田原市江之浦の高台に造られたアート空間は、相模湾を眼下に収める絶好のロケーションも魅力のひとつです。

総面積は9496㎡を誇り、写真、建築、美術といった作品の数々が展示されています。

これぞ絶景!「古代ローマ円形劇場写し観客席」で記念撮影

「光学硝子舞台」と「古代ローマ円形劇場写し観客席」は同施設のシンボル

まず訪れたのは「光学硝子舞台」と「古代ローマ円形劇場写し観客席」。目の前に相模湾の絶景が広がり、舞台左側の通路に立って記念撮影も可能です。

夏至や冬至など特定の日になると、朝日がピンポイントで差し込み輝く作品がシンボルとなっています。こちらは冬至の日の出の軸線に沿って、設置されています。

太陽の光が差し込む壮大なアート空間

朝日の通り道「夏至光遥拝100メートルギャラリー」

夏至の朝には朝日が駆け抜ける「夏至光遥拝100メートルギャラリー」

「光学硝子舞台」の隣に行くと、海抜100m地点に作られた100mの長さの「夏至光遥拝100メートルギャラリー」があります。夏至の朝には海から昇る太陽光が、ギャラリー内を駆け抜ける壮大なアート。

ギャラリー内には杉本氏が撮影した写真作品「海景」が並び、最奥部には相模湾を一望する圧倒的な光景が広がります。

散策途中にひと休み。カフェの柑橘ドリンクを堪能

「Stone age Cafe」には絶景テラスも!

鑑賞途中にひと息入れたい時は「Stone age Cafe」へ。「江之浦観測所」入口の手前にあり、敷地内で採れた無農薬栽培の柑橘を使ったドリンクを販売しています。

人気の「自家製柑橘スカッシュ」は柑橘と炭酸が爽やかな一杯でした。苦味が少なく甘さの際立つ味わいで、実は皮までおいしく食べられるんです!

鑑賞エリアはまだまだ!山の下に広がる竹林エリアを体感

竹林エリアにも作品が多数!

ゆっくり休憩した後はアート鑑賞を再開です!次は山を少し下りた場所にある竹林エリアを散策。

生い茂る竹林から覗かせるアート作品の数々を見て回る事ができます。自然の中に突如現れる作品は一段と輝いているかのようで、不思議な感覚を覚えます。

季節や天候によって趣きを変える、大人の美術館

さまざまな作品や自然に触れ、洗練された時間を過ごす

相模湾からの光が輝く

アート作品を見るのもいいですが、もうひとつの魅力として、随所に使われる石を見ても杉本氏の世界観が伝わってくるのだとか。

例えば、イタリアの大理石のレリーフ、天平時代の元興寺の礎石など素材ひとつをとっても、アート作品のようだと思えますね。

完全予約制、見学時間、注意事項もしっかりチェック

休憩スペースを備えた「待合棟」

同施設は事前予約制(詳細は公式HPを要確認)となっています。午前の部10:00〜13:00、午後の部13:30~16:30の入替制。火曜、水曜は休館。

各作品に上ったり、触れることは禁止。敷地の各所に置かれた止め石より先には侵入しないよう注意しましょう。

施設までは車、もしくは根府川駅から出ているシャトルバスを利用すると便利です。

絶景空間に広がる奥深いアートの世界

広大なアート空間を見て回るのは貴重な体験でした。

杉本博司氏の集大成とも言える作品群は、今回の旅ではまだまだ鑑賞しきれていないので、また行きたくなる空間でした。次は季節を変え、違った視点で鑑賞してみるのも面白そうですね。

「小田原文化財団 江之浦測候所」へのアクセス

  • 【住所】神奈川県小田原市江之浦362-1

    【営業時間】事前予約制で開館
    事前予約・入替制
    午前の部: 10:00~13:00
    午後の部: 13:30~16:30
    ※詳細は公式サイトよりご確認ください

    【定休日】火・水曜日、年末年始および臨時休館日

    【アクセス】根府川駅~施設間の無料送迎バス運行

    【駐車場】あり

    【問い合わせ(電話番号)】0465-42-9170(9時~17時/水曜日、臨時休館日を除く)

    【公式サイト】https://www.odawara-af.com/ja/

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

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ライタープロフィール

久保田ガク

久保田ガク

1989年生まれ。ライター・エディター。東京や神奈川、千葉など関東圏の取材を行う。現地取材だからこそ分かる生の感想をお届けします!ご当地の酒場巡りが趣味の飲んべえ、美味しいおつまみは必須です!