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横浜「山手イタリア山庭園」異国情緒あふれる優雅な時間を

横浜市|【更新日】2024年5月27日

横浜「山手イタリア山庭園」異国情緒あふれる優雅な時間を

明治時代にイタリア領事館があったため、現在も“イタリア山”と呼ばれる「山手イタリア山庭園」。

移築復元された当時の建物や、四季折々の花が咲く庭園を楽しむことができます。今回は「山手イタリア山庭園」の見どころを紹介します。

目次

5月にはバラが満開!山手イタリア山庭園とは?

山手イタリア山庭園

取材時は外交官の家の前庭がバラで満開に♡

横浜市中区の山手地区にある「山手イタリア山庭園」。JR石川町駅南口から坂道を上ること5分、横浜の街が一望できる高台にあります。明治時代にイタリア領事館があった場所です。

庭園では季節ごとに美しい花々が満開に。移築復元された「外交官の家」や「ブラフ18番館」も無料で見学できます。

5月はバラが満開のシーズン。外交官の家の前庭や整形花壇の側で、満開のバラを楽しむことができます。

自然豊かで癒される園内の整形花壇

色とりどりの季節の花を見ながら散策

山手イタリア山庭園整形花壇

奥に見えるのは外交官の家。海外にいるような気分に

多くの人が散策を楽しんでいるのが、四季折々の花々が楽しめる整形花壇。幾何学式の花壇で、イタリアの庭園様式を真似しています。

噴水もあり水の流れを聞きながらのんびりするにも最適。ここから横浜の景色を一望でき、天気の良い日には富士山が見えることもあります。

秋は紅葉が楽しみになるメタセコイアの並木道

山手イタリア山庭園プロムナード

奥に見える正門からゆっくり歩くのがおすすめ♪

外交官の家とブラフ18番館の間にある、「メタセコイア並木道」。春夏はグリーンが映える気持ちいい空間になりますが、おすすめは秋。

メタセコイアが紅葉して美しい遊歩道に。季節によって表情が変わるプロムナードを、ぜひ楽しんでみてください。

明治時代の暮らしを体験「外交官の家」

豪華絢爛!おもてなしの場になった食堂

山手イタリア山庭園外交官の家 食堂

当時は厨房で用意された食事がここに運ばれていた

敷地内にある「外交官の家」は明治43年に、アメリカ人のJ.Mガーディーナーが渋谷の南平台に建てた邸宅。明治政府の外交官内田定槌氏が暮らしていました。

平成9年に移築復原され一般公開されるように。当時の外交官の暮らしを体験できるようになっています。

こちらの食堂は多くのお客様を招いた、外交官にとっておもてなしの場。アールヌーボー風の緩やかな曲線の装飾、マジョリカタイルの暖炉型ストーブなど、優雅さを感じられる部屋になっています。

今では見ることのない珍しい供侍の部屋

山手イタリア山庭園 外交官の家

奥にある茶色の部分は、暖炉型ストーブの跡

こちらは玄関横にある「供侍部屋」。今の家ではあまり見かけない部屋で、賓客のお供の控え室として使われていました。お供がいるような賓客が多い、外交官の家ならではの部屋です。

窓から見えるのは馬車まわし、現在は庭になっている場所。ここからもバラをゆっくり見ることができます。

ゆったりした時間が流れるサンルームや客間

山手イタリア山庭園 外交官の家 客間

当時をイメージさせるような贅沢な空間にうっとり♡

食堂の隣には小客間やサンルームなどがあります。小客間は晩餐会のときに食事の用意を待ったり、お茶をするような場所。

奥に見えるサンルームはガラス張りで、陽の光がたっぷり射し込む空間。足元から風を入れることができるため夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができるそうです。

明治時代には珍しい洋式トイレを備えた主寝室

山手イタリア山庭園 外交官の家 主寝室

1階とは少し雰囲気の異なるプライベート空間

書斎や寝室、主寝室のある2階。主寝室は主人でもある内田夫妻たちのプライベートな空間になっていました。1階に比べると色調も明るく、かつて庭があった方角にはベランダも。

隣接する八角形のサンルームは夫人のプライベートルームで、壁には呼び鈴の押しボタンがついています。

また隣には浴室があり、トイレは明治時代には珍しく完全に洋式。木製の便座でハイタンクも備え付けられていました。

貿易商バウデン氏の住宅「ブラフ18番館」

100年前のピアノが置かれたサロン

山手イタリア山庭園 18番館 サロン

当時の山手の生活をイメージさせるような空間

関東大震災の後に山手町45番地に建てられた、オーストラリアの貿易商バウデン氏の住宅「ブラフ18番館」。移築復元され館内では大正末期~昭和初期の外国人住宅の暮らしを再現し、平成5年から一般公開しています。

1階のサロンには当時、山手で多く使われていた横浜家具を復元して展示。ピアノは100年前の国産の松本ピアノで、ここで定期的にコンサートが開催されています。

当時の家具が復元展示されている寝室

山手イタリア山庭園 18番館 寝室

窓が大きく陽がたっぷり射し込んで気持ちいい♡

2階にある寝室に置かれているのは、大正初期に建てられた木造平屋建ての住宅「唐沢26番館」で使用されていた家具。

平成27年に寄贈され、こちらの寝室に移されました。個性的なデザインの寝台、ナイトテーブル、服ダンスが、落ち着いた空間を演出しています。

ベイブリッジが望めるサンルーム

18番館 サンルーム

横浜の名所が見られる贅沢なサンルーム

1階には大きなサンルームもあります。3方向に窓があるため、一日中陽の光が差し込んで明るいそうです。ここからはマリンタワーやベイブリッジを見ることもできます。

「ブラフ18番館」には他にもダイニングルームや談話室もあるので、ぜひゆっくり見学してみてください。

ここでしか買えない!オリジナルグッズをお土産に♡

お土産

「外交官の家」には散策中に休憩できる「ブラフガーデンカフェ」や、お土産を購入できるコーナーがあります。「ブラフガーデンカフェ」では軽食、デザート、アルコールを楽しめます。

グッズは横浜山手西洋館をモチーフにした、オリジナルの手ぬぐいやクッキーなど。訪れた記念に手に取ってみてはいかがでしょうか?

異国の世界観に浸りながら、のんびり贅沢な時間を過ごそう

庭園を散策しながら、明治時代の暮らしなどがわかる建物を見学できる「山手イタリア山庭園」。

入園料が無料なので、気軽に立ち寄ることができます。都心の真ん中にある自然豊かな空間で、癒されてみませんか?

山手イタリア山庭園へのアクセス

  • 【住所】神奈川県横浜市中区山手町16

    【営業時間】9:30~17:00

    【定休日】(外交官の家)毎月第4水曜日、(ブラフ18番館)毎月第2水曜日(ともに祝日の場合は翌日休館)、(庭園)年末年始

    【料金】無料

    【アクセス】石川町駅南口から徒歩5分

    【駐車場】なし

    【問い合わせ(電話番号)】045-662-8819(外交官の家)

    【公式サイト】https://www.hama-midorinokyokai.or.jp/park/italia/

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ライタープロフィール

酒井明子

酒井明子

出版社などでの勤務を経て、現在はフリーランスの編集・ライターとして活動。旅行、登山、お酒をこよなく愛していて、目標は百名山制覇。沖縄の離島巡りも好きで、お気に入りは波照間島のみんぴかカレー。