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「ZEBRA.Bagel」心もまぁるく癒される。沖縄で見つけた街のベーグル屋さん

沖縄市|【更新日】2024年5月9日

「ZEBRA.Bagel」心もまぁるく癒される。沖縄で見つけた街のベーグル屋さん

ぷっくり、ころん♪ と、可愛い見た目にもキュンとするベーグルは、食事にもおやつにも楽しめて、旅のお供には理想的ではないでしょうか?

近頃、専門店がじわじわと増えつつある沖縄でも、今回ご紹介したいのが「ZEBRA.Bagel(ゼブラ ドット ベーグル)」です。

目次

静かな住宅街の一角にある小さなお店

入れ替わり立ち替わり、次々とお客さんが!

ZEBRA.Bagel_沖縄

やさしく「おいでよ♪」と誘う、温かみのある外観

沖縄市古謝(おきなわし・こじゃ)地区に佇む「ZEBRA.Bagel」は、オーナーの長嶺礼子さんが2015年に手売りからスタート。

水・木・金曜の週3日のみの営業日には、「待ってました!」とばかりに、県内外問わず多くのお客がひっきりなしに出入りする姿が見られますよ。

店舗裏にある駐車場に車を停めて一歩出ると、ふんわりと香ばしい匂いが…。るんるん気分で扉を開きます。

ZEBRA.Bagel_沖縄

こぢんまりとした店内にも、愛おしさが湧いてきます

最初に気分を上げてくれるのは、「いらっしゃいませ、こんにちは!」と、店内に明るく響くスタッフさんの元気な声。

忙しく動き回りながらも、「お久しぶりです、お子さんは元気ですか?」「もうそろそろ新しい種類が焼き上がってきますよ〜♪」など、人懐っこく声をかけていたのが印象的でした。

オープン直後が狙い目。来てからのお楽しみも♪

ZEBRA.Bagel_沖縄

あれもこれも…気になる種類がたくさん!

コンテナワゴンにぎっしり並んだベーグル&スコーンたちに会いたいなら、早めの時間帯に来店を♪

「プレーン」や「胚芽」などの定番商品にプラスして、曜日ごとに異なる種類が登場するのも、ZEBRAの楽しい仕掛けのひとつです。
ほかにも、桜餡や田芋、島野菜など、季節感のある素材を使ったものや、予告なしのサプライズ商品が突然並ぶことも!

常連さんたちも、ワクワクした表情で商品を選んでいる様子が伺えます。

夢中で完食&もうひとつ…とつい手がのびる美味しさ!

オンリーワンの味を追求。名作だらけの品々

ZEBRA.Bagel_沖縄

今回は人気者3種をピックアップ♪

ある日の水曜日。スタッフさんがおすすめしてくれたのが、「ジャーマン」、「シナモンロール」、「ブルーベリークリームチーズ」(写真左からの順)。

ベーグル生地には、北海道産小麦粉、きび糖など、身体にやさしい原料を使用。もっちりふわふわの食感に合わせる自家製フィリングも、できる限り沖縄県産の素材にこだわって、丁寧に手づくり。ZEBRAだけにしか出せない味わいに仕上げています。

評判の味を確かめるべく、まずは「ブルーベリークリームチーズ」をいただきます。絶妙な噛み心地とともに、口の中でぷちっと弾ける甘酸っぱいブルーベリー、まろやかなクリームチーズがいい塩梅で混ざり合い、「んん⁉」と手に持っているベーグルを思わず二度見してしまう美味しさ!

実を言うと、「夕飯前のおやつに、家族にこっそり半分だけ…」と思っていた私。ところが、ひと口食べたらそのまま一気に、ペロリと食べ切ってしまったのでした。

しかも全く重さを感じることなく、「もう1個いっちゃう…?」と葛藤する自分がいて、またビックリです!

コアなファンが狙って買いに来る⁉︎「ジャーマン」

ZEBRA.Bagel_沖縄

オーナーも特に思い入れが強いという「ジャーマン」

創業当初からつくり続けている「ジャーマン」もまた、出すとすぐに売り切れてしまう看板メニューのひとつ。

「ジャーマンケーキ」といえば、ウチナーンチュ(沖縄の人)にはお馴染みのスイーツ。そんな地元で昔から親しまれてきたおやつからヒントを得て、長嶺さんがベーグルとして生まれ変わらせました。

大きな口でかぶりついてみると、中にはシャクシャク食感が楽しいココナッツのフィリングがたっぷり!ココア生地の甘さと相まって、ケーキのような満足感を得られますよ。

翌日だって固くならずに、美味しさキープ♪

ZEBRA.Bagel_沖縄

公園やビーチに持って行ってピクニックするのも◎

さらに、かぐわしい香りが幸福感をもたらす「シナモンロール」を知ってしまったが最後、次の沖縄旅行でも、リピート指名したくなること間違いなしですよ。

コーヒーとの相性も抜群なので、ドリンクの追加オーダーも忘れないようにしましょう。

そしてここで、ZEBRAが多くのファンから支持されているワケをもうひとつ。

それは、「冷凍しても、次の日食べても、変わらず美味しい!」こと。

「なかなか店舗に来られない方も、まとめ買いしたベーグルを自宅でも美味しく味わってほしい」との想いから、時間が経っても焼き立ての風味を保てるよう、研究を重ねたレシピでつくられているのです。

冷凍保存のベーグルは、約3週間を目処に味わうといいでしょう。

 

心ときめく店には、素敵なストーリーあり

自信のあるメニューだけで勝負。ZEBRAが誕生した背景

ZEBRA.Bagel_沖縄

今や、沖縄県内では名の知れた人気店に

学生時代からカフェや喫茶店に憧れがあったという、長嶺さん。

それでも最初は、自分で開業しよううとは考えておらず、趣味でカフェ巡りを楽しむ日々を送っていたそう。

そんな中で自分自身を見つめ直す出来事に直面し、「人生って何が起こるか分からない。今までの私は、輝いている人たちの姿をただ羨んで見ているだけだったと気づかされまして。『それってちょっと違うんじゃない?生きているんだから出来るよね?』と自分に問い直してみたんです」と、振り返ります。

それから、パン屋での勤務を開始。子育てと並行しつつ、納得のいくパンのレシピを何種類も習得するのは難しいと判断し、当時「自分がつくったものが一番美味しい!」と思えたベーグル一本に絞ることを決意したと言います。

また、お話を聞いていて意外だったのが、長嶺さんは元々ベーグルが少し苦手だったという事実! しかしそれも、たまたま立ち寄ったパン屋さんで久々に手をのばしたベーグルが衝撃的に美味しかったことから、印象が一変。

アレンジ次第でいろいろな展開ができるベーグルの面白さに目覚めたのだそうですよ。

街の商店の温かさを引き継ぎつつ、自分らしくリノベ

ZEBRA.Bagel_沖縄

店の前のポストは変わらず残っています

ユニークな店名は、沖縄のご当地パン「ゼブラパン」から由来。

発売から40年以上に渡って県民に食べられてきたパンを、長嶺さん自身も大好きだったのだと話します。

「どんなにいろんなパンを食べても、『あぁ、また食べたいな』って欲しくなるのがゼブラパンで。私がつくるベーグルも、ふとした時に思い出してもらえるような存在になれたらと思って。リスペクトと愛を込めて、お名前をお借りしたんです」と、ほほ笑みます。

その後2018年には、待望の実店舗が完成。今あるZEBRAの建物は、元々長嶺さんのお母さまが30年ほど営んでいた“まちやぐゎー(沖縄方言で「商店」)”をリノベーションしたものなんです!

地元客の中には、今でも「小さい頃によく『前川商店』に通っていたんですよ」、「タクシーの運転手に『前川商店』って言ったら通じた」と声をかけていく人もちらほら。

ちなみに店のキッチンでは、現在80歳を過ぎる長嶺さんのお母さま、長嶺さんの息子さんも、スタッフの一員として頑張っています。なんだか、すべてのエピソードにほっこりしちゃいますね。

多様なニーズに応える、アイディアや挑戦が面白い!

アメリカ人の舌も満足させる濃厚フレーバー

ZEBRA.Bagel_沖縄

罪深きベーグルは、自分へのご褒美にぴったり♡

「ZEBRA.Bagel(ゼブラ ドット ベーグル)」の楽しみ方は、まだまだたくさん!

店舗のカウンターでは、ヴィジュアルもGuilty(後ろめたさ)感たっぷりな「コザベーグル」のフライヤーを発見!

濃厚リッチな味わいに仕上げた10種類のシリーズは、「沖縄市産業まつり新商品アワード」で最高金賞を受賞したお墨つきのスイーツです。

店頭またはオンラインでの注文が可能なので、いつもと違ったお土産にいかがでしょうか?

いつでも購入できてハッピー♪自販機だけのレア商品も⁉︎

ZEBRA.Bagel_沖縄

24時間ベーグルが買えますよ♪

外には、なんと冷凍ベーグルの自動販売機も設置されていました!

「限られた営業日に、どうしても来られないお客さまのために」と、店頭にはないレア商品もランダムに登場するプチサプライズも忘れずに詰め込んでいるそうで、どこまでもお客さん想いです♡

宿にキッチン設備が整っている方なら、こちらを利用するのもアリですね。

冷凍ベーグルは、自然解凍(約30分)orレンジ(500Wで20〜30秒)で温めた後、トースターで少し焼いて。すると、表面はカリッ・中はモチッと、一層美味しくなりますよ。

地元民に混じって応援したくなる

まだまだ知らない魅力、今度は貴方が発見してみて♪

ZEBRA.Bagel_沖縄

たくさん買って食べ比べも楽しそう♪

ここまで紹介した以外にも、朝限定の「スペシャルサンド」、知る人ぞ知る隠れ人気メニューの「ティラミス」、通常サイズの5個分の大きさでつくる「ビッグベーグル(要事前予約)」もあったりと、掘れば掘るほど新たな発見が出てくる「ZEBRA.Bagel」。

毎回の営業日には、朝イチから無料ベーグルを数量限定で提供する子ども食堂(高校生まで)の活動も行っています。地域貢献にも積極的に取り組んでいて、ますます応援したくなりますね。

沖縄ならではの人の温かさを感じられる、街の愛されベーグル屋さん。お腹だけでなく、心も満たしてくれる店に、ぜひ一度足を運んでみてください。

「ZEBRA.Bagel(ゼブラ ドット ベーグル)」へのアクセス・基本情報

  • 【住所】沖縄県沖縄市古謝津嘉山町43番3号

    【問い合わせ(電話番号)】080-3991-7429(火〜金曜の9〜15時以内で予約可。当日取り置き不可)

    【営業時間】7時~15時 (モーニング7時~10時)

    ※7時~10時はモーニングサンド販売。こどもサンド無料提供。

    ※売り切れ次第、早めの閉店となる場合があります。

    【定休日】土・日・月・火曜

    【駐車場】店舗裏に2台(軽自動車なら3台)、徒歩約1分の場所に第2駐車場あり(約10台) 

    【公式SNS】Instagram:@zebra.bagel

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。