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築100年の和風建築「東海館 喫茶室」でいただく昭和レトロスイーツ

伊東市|【更新日】2024年5月9日

築100年の和風建築「東海館 喫茶室」でいただく昭和レトロスイーツ

昭和初期に建てられた大旅館「東海館」。その絢爛な日本建築は伊東の観光名所の一つです。観光情報などでもあまり出てこないのですが、実はその中に「喫茶室」があります。

和風建築を生かしたその喫茶室は、昭和レトロの味覚と雰囲気を楽しめるとっておきの場所。今回はそんな知る人ぞ知る、東海館喫茶室をご紹介します。

目次

伊東のシンボル東海館にあるレトロ喫茶

お茶の利用なら入館料はナシ!

東海館外観

元は大きな旅館で毎夜大宴会が繰り広げられていたそう

JR伊東駅から徒歩10分、松川沿いにある「東海館」。昭和3年に建てられた宴会場付きの大旅館は、現在では伊東のシンボルとして多くの観光客が訪れています。

その1階奥に今回紹介する喫茶室があります。入館の受付で喫茶利用と伝えると喫茶室へ通してくれます。ちなみに喫茶利用の場合、入館料はかかりません。

元宴会場の喫茶室は畳の大広間

東海館喫茶室 観光協会の村田さん

東海館を育ててきた村田さん。話にも熱がこもります

こちらが喫茶室、元は宴会場だったそうで所々にその名残を感じます。席数は座敷とソファー席を合わせて60名ほどとまさに大広間です。

東海館の昭和レトロな雰囲気に合わせた和風の甘味やお茶などがメニューに並びます。写真の方は今回お話を伺った伊東観光協会の村田充康さん。観光施設・東海館の創設メンバーです。

昭和へトリップ!人気の窓際ソファー席

東海館喫茶室 ソファ席

小津安二郎の映画に出てきそうな縁側です

喫茶室自慢の窓際ソファー席。対岸の商店街もレトロな美観に協力してくれていて、窓越しの風景含めて昭和へタイムトリップできます。

時間を忘れてしまいそうな空間ですが、実際半日をここで過ごされる方もいるそうです。そんなゆったり旅もいいですね。

美しすぎるクリームソーダと美味すぎるあんみつ

喫茶室の一番人気!クリームあんみつ

東海館喫茶室 クリームあんみつ

あんみつと地元産のお茶がまたよく合うんです!

喫茶室の人気メニュー、クリームあんみつです。みかん、白桃、黄桃にさくらんぼ、そして寒天、横にあんこを添えて上にアイスクリームがのっています。寒天は厨房での自家製です。

厨房といえば、繁忙期は先ほどの村田さんら観光協会の方が皿洗いなど手伝うそうです。みんなの手作り感があっていいですね。

安定の美味しさクリームあんみつ

東海館喫茶室 クリームあんみつ近影

あんこと白桃がピーチピチ!

では、そのお味は……。フルーツの酸味と甘味、あんことアイスのWの甘味と寒天の揺れる食感、色々な味が一度に楽しめる、まさにザ・あんみつといった美味しさです。

あんこは伊東のあんこ屋さんから卸しているそうで、口当たりなめらかな新鮮なあんこでとっても美味です。

懐かしのクリームソーダが今映える

東海館喫茶室 クリームソーダ

これがキング・オブ・クリームソーダ

SNS映えすると人気のクリームソーダです。誰もが「これがクリームソーダ、そーだそーだ」と思い浮かべる納得のビジュアルです。

この写真が撮りたくて訪れる人もいるそうです。メロンジュースを飲むと、意外にスッキリした味わいです。次第に上のアイスと生クリームが溶けだして、昔飲んだあのクリームソーダになります。

古き良き日本を堪能する練り切りと抹茶

季節の練り切りは職人のこだわり

東海館喫茶室 抹茶セット

華やかな見た目も魅力!職人さんの愛がこもっています

こちらが喫茶室イチ押しのメニュー、抹茶セットです。抹茶に季節の練り切りがついてきます。

練り切りとは白あんに砂糖やつなぎを加えよく練った生地から作るお菓子で、季節を表現する和菓子の代表格です。

伊東の和菓子店が季節の花など趣向を凝らした練り切りを作っているそうで、年6回も新作が出るのだとか。

練り切りには抹茶。これが正解

東海館喫茶室 練り切り近影

練り切り初体験でしたが、美味しくてほっぺこぼれ落ち〜♪

こちら練り切りを割ったところです。中はこしあんで、食べてみると練り切りとあんこの境目がよくわからないのですが、それがまた甘さに深みを出すというか、すごく美味です。

抹茶は温度が抜群で香り高く、舌触りもいいです。練り切りとの組み合わせが絶妙でベストマッチでした。

ここは長居できるのがいいところ

東海館喫茶室 クリームソーダと縁側

川と対岸、窓越しの眺めもいいんです。

最後に昭和レトロ感あふれる一枚をお届けします。もう昭和の見本みたいな絵柄ですね。

観光協会の村田さんは「喫茶室は長居できるのがいいところ、どうぞ長居してください」と語ります。その言葉通り、時間を忘れてしまいそうな風景とメニューです。

空気も含めてじっくり味わいたい昭和スイーツの世界

東海館はあと数年で創立100年を迎えるそうです。こうした希少な和建築の中、懐かしの甘味を味わえるところはなかなかありません。雰囲気も含めてゆったりと過ごしたい場所です。

また、東海館はワーケーションもできるそうで、その際の息抜きに利用するというのもいいですね。

東海館 喫茶室へのアクセス

  • 【住所】静岡県伊東市東松原町12-10

    【問い合わせ】0557-36-2004

    【営業時間】10:00~17:00(L.O. 16:30)

    【定休日】第3火曜日

    【駐車場】なし

    【公式サイト】https://www.itospa.com/spot/detail_52002.html

    *掲載時の情報です。最新の情報は公式サイト等をご確認ください。

ライタープロフィール

石井省

石井省

茨城のだっぺ地区出身です。東京から伊豆へ移住。週に3回は温泉に入る温泉好きで、伊豆のマイナー温泉を丁寧に探索中。旅は行き当たりばったり、そこで起こる偶然と奇跡の瞬間を愛しています。