淹れたてのお茶とスイーツでゆったり。地元民が集う小田原の古民家カフェ
小田原市|【更新日】2024年3月26日

歴史のある建築物が今も残された、風情ある町並みが魅力の小田原・箱根板橋。その風景を形作るうちの一つに「TEA FACTORY 如春園」があります。
築90年の古民家を改装し、地元の方々が集う憩いの場に。淹れたてのお茶の香りが漂うお店で、ゆったりと心地の良い昼下がりを過ごしてみましょう。
目次
自然想いのお茶づくりに励む「如春園」
築90年の旧お豆腐屋さんを改装
90年の貫禄ある店構え!
「如春園」は小田原周辺の茶畑で農薬を一切使わず、お茶の樹本来の香りを発揮できるような緑茶と紅茶を生産しています。
その拠点として、築90年の旧下田豆腐店工房を改装し、紅茶工房と飲食スペースを併設した「TEA FACTORY 如春園」を2020年にオープン。
工房で製茶した紅茶や緑茶に加えて、ランチタイムには南インドのスパイスカレーを提供しています。
古いものが好きな方にはたまりません
靴を脱いで中に上がると、奥行きのある部屋に、古民家の雰囲気に合わせて選ばれたヴィンテージなインテリアが並んでいます。
取材時は近所に住む年配の方から若い女性グループ、カップル、お一人様まで、幅広い層の方々が思い思いの一時を過ごしていました。
気になる本がたくさん…
本棚を覗いてみると、自然や食の奥深さを実感できそうな本がずらり。気になる1冊を手に取って、お茶時間のお供にするのもいいですね。
如春園の茶畑では、環境の良いところにしか住まないとされるカエルたちが健やかに暮らしていることから、のれんや茶葉のパッケージにカエルのモチーフを。
店内のいたるところにちょこんと飾られたカエルさんの小物を見つけてみてくださいね。
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茶葉の香りに癒やされるドリンク&スイーツ
「こゆるぎ紅茶」と抹茶のバスクチーズケーキ
ポットの紅茶はちょうど飲み頃!
ずらりと並ぶティーリストの中から、代表的な「こゆるぎ紅茶 春摘み 2023」と、抹茶のバスクチーズケーキをいただきました。
「こゆるぎ」は小田原の古名で、「穏やかな、優雅でゆったりな様子」の意味があるそう。
生産過程で発酵時間を短くした春摘みは、ストレートで茶葉の香りをそのまま楽しむのがおすすめ。紅茶と緑茶のいいとこ取りをしたような、すっきりと爽やかなお味です。
とろける断面が食欲をそそります
抹茶のバスクチーズケーキは、濃厚な抹茶の香りに、とろりととろける舌触りがたまりません。
デザートメニューでは紅茶のプリンも人気。休日は売り切れてしまうこともあるのでお早めに!
茶葉の緑色がきれいでしばし見とれてしまいます
「浅蒸し緑茶」は自分でお湯をティーポットに注ぎ、1分ほど蒸らしてからいただきます。
「浅蒸し」は茶葉そのものの香りを大切にした製法。湯呑みに注ぐと澄んだ緑色が美しく、適度な渋みでどんなお料理にも合わせてもおいしくいただけそうです。
お茶摘み&製茶体験のワークショップも
紅茶工房での製茶作業を見学
取材時はシーズンオフでしたが、工房を見せていただきました!
紅茶の製茶が行われるのは4月〜5月。この期間は店内の紅茶工房で行われる製茶作業を見学することができます。
茶畑でのお茶摘みから工房での製茶までを一通り体験できるワークショップもあり、この時期ならではの素敵な思い出を作ることができそう。
機械が動いているところもまた見に来たいですね
こちらの大きな機械は、茶葉に圧力を加えて揉み込む「揉捻(じゅうねん)機」。
日頃何気なく口にしている紅茶や緑茶。天候などの影響を受けやすい畑の管理から、さまざまな工程を経る製茶作業まで、じっくりと手間暇かけて作られていることがわかります。
お気に入りの茶葉を小田原みやげに
実はカエル好きの私、胸キュンです
帰り際には併設のショップもチェックを。カエルのマークが愛らしい茶葉は小田原のお土産にぴったりです。
茶葉をきっかけに、日常の中で“ほっと一息”つけるお茶習慣を作れるといいですね。
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心がほどけて、会話が生まれる空間
お茶のワークショップだけでなく、月1回のペースで音楽イベントも開催しているという「TEA FACTORY 如春園」。
懐かしさのある空間に、心がほどける温かいお茶とスイーツ。どのお客さんも帰り際、店員さんと和やかに会話を楽しむ様子は、地域に根ざした素敵なお店づくりを象徴していました。
「TEA FACTORY 如春園」へのアクセス
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【住所】 神奈川県小田原市板橋636
【駐車場】 あり
【営業時間】 11:30〜17:00
【定休日】 月曜日、日曜日
【公式サイト】 https://www.joshunen.jp/
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。