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流山市「一茶双樹記念館」小林一茶が過ごした茶室や枯山水の庭を眺める

千葉県|【更新日】2024年4月8日

流山市「一茶双樹記念館」小林一茶が過ごした茶室や枯山水の庭を眺める

流山市流山本町の一角にある「一茶双樹記念館」は、俳人・小林一茶がよく訪れていたという稀少な場所。

一歩足を踏み入れれば心静まる空間が広がり、発展著しい流山市にこんな場所があったのかと驚くほどです。

ひと時の癒しをも与えてくれる「一茶双樹記念館」のその中を、記事を読みながら擬似体験してみてくださいね。

目次

流山本町にある一茶双樹記念館とは?

流山本町の路地「天晴通り」にある記念館

一茶双樹記念館の建物

歴史を感じる建物が目の前に…!

流山本町の路地「天晴通り」を歩いているとふと見えてくるのが、木造りの塀に囲まれた「一茶双樹記念館」。

歴史的価値が高いとのことで、平成2年に流山市指定記念物・第一号に指定された建物です。

一茶双樹記念館の入り口

ちょっと入ってみたくなるから不思議。

流山市でみりんの醸造業を始めた秋元家は、この場所で商品の売買や客の対応を行い商売を営んでいました。

なんとなく入ってみようと思わせるオープンな雰囲気は、商売を営まれていた店でもあったからなのですね。

秋元三左衛門と小林一茶が友情を育んだ場所

一茶双樹記念館の案内板

有名な小林一茶が訪れた場所なんですね。

小林一茶が流山市に訪れた際は、この秋元家に宿泊させてもらう代わりに、俳句の指導を施していたのだそう。

目の前のこの場所で、小林一茶と秋元三左衛門が友情を育んでいったのだなと思うと感慨深いものがあります。

3つの建物と美しい庭園からなる一茶双樹記念館

秋元本家・一茶庵・双樹亭、3つの建物を拝観

一茶双樹記念館の3つの建物

日本っていいなと思わせてくれる風景。

「一茶双樹記念館」の敷地の中には、秋元本家・一茶庵・双樹亭の3つの建物があります。

正面入り口に建つのが秋元本家の建物、石畳の先にあるのが、茶室の一茶庵と客室の双樹亭です。

みりんの醸造販売を行った秋元本家の別邸

一茶双樹記念館にある秋元本家

青空に木造家屋が映える。

秋元本家として紹介されているこの建物は別邸で、本邸は流山市のまた別の場所にあったのだそう。

現在の建物は当時から残るものではなく、流山市が平成3年に買い取り後、復元したものとお聞きしました。

秋元本家一階の展示

天晴と書かれた当時の看板が、良い味わい。

秋元本家の一階には商売を行っていた名残があり、当時の雰囲気を感じることができます。

二階は現在展示室になっており、小林一茶に関する稀少な資料が多数展示されていました。

一茶と双樹が過ごした一茶庵と双樹亭

一茶双樹記念館にある一茶庵

仲良く並ぶ、一茶・双樹の名前が良い感じ。

一茶庵は秋元家の茶室で、2方向に設けられた窓からは日差しが差し込み、とても明るい雰囲気。

小林一茶と秋元三左衛門は、この部屋で茶をともに味わいながら、どんな話をしたのでしょうか。

一茶双樹記念館の庭園

背筋がシャンと伸びる気がしました。

一茶庵から続くように建つ双樹亭は、小林一茶が訪れた際に宿泊する客室として使用されていたようです。

広めに作られた縁側からは、美しい枯山水の日本庭園を望むことができ、とても厳かな雰囲気。

一茶双樹記念館の庭園2

いつまでも眺めていたくなる美しさ。

この日本庭園は、小林一茶が訪れていた頃からあったもので、建物の復元と合わせて再整備されたのだそう。

現在は、庭師の方や記念館のスタッフさんが、こまめに手入れをして維持されているようでした。

庭園望む双樹亭では、癒しのひと時が過ごせる

心整う縁側で和スイーツやお茶をいただく

一茶双樹記念館の縁側

ポカポカの縁側ってすごく幸せな気分になれる。

双樹亭の縁側では、美しい庭園を眺めながら和スイーツやお茶をいただくことができるようになっています。

流山本町の散策の合間に、ひと時の休息場としてを過ごされて行く方も多いのだそうですよ。

注文は気軽に、誰でも利用できる

一茶双樹記念館のメニュー

お茶菓子までついてこのお値段はありがたい!

和スイーツやお茶の注文は希望すれば誰でも利用できるようになっていて、予約等は一切不要です。

和室に呼び鈴があり、それを押すと係の方が注文を取りに来てくれるとのことでした。

一茶双樹記念館のスイーツメニュー

友達との語らいにもいいな。

メニューは正面玄関にも提示されており、「たい焼き付きの珈琲」「小布施らくがん付きのお抹茶」などが。

ちょっと甘いものが食べたい時に嬉しい、「白玉ぜんざい」や「あんみつ」なども用意されていましたよ。

ふらりと立ち寄れる秘密のヒーリングスポット

流山本町の静かな住宅街の一角に、ひっそりと佇むようにあった「一茶双樹記念館」。

敷地の中に一歩入ってみれば、ゆったりとした時が流れる静かな空間が広がっていました。

流山本町周辺の散策合間に、心身のリフレッシュに、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

一茶双樹記念館へのアクセス

  • 【住所】千葉県流山市流山6-670-1

    【アクセス】流鉄流山線「平和台駅」から徒歩7分

    【電話】0471-50-5750

    【開館時間】9:00〜17:00

    【休館日】毎週月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始

    【観覧料】無料

    【駐車場】敷地横に専用駐車場あり

    【公式サイト】https://nagareyama-td.com/issasouju/

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

ライタープロフィール

金城ともみ

金城ともみ

千葉県在住。ライター。子どもの頃からおでかけや旅番組が大好き。大人になっても変わらず、観光情報や地図ばかり眺めていたら、いつの間にかお仕事も観光系を主軸とするライターになっていました。おでかけの楽しさを共有できたら幸せです。