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「縁」を大切にしたお店作り。御代田のモダンな蕎麦屋「そばの実 enishi」

長野県|【更新日】2024年3月25日

「縁」を大切にしたお店作り。御代田のモダンな蕎麦屋「そばの実 enishi」

信州蕎麦で有名な長野県。雄大な山からの澄んだ水と冷涼な気候が、おいしい蕎麦作りにぴったりなのです。

そんな長野県にある御代田町に、カフェのようなおしゃれな空間でおいしい蕎麦を食べられる「そばの実 enishi」があります。

今回は「そばの実 enishi」の店内の雰囲気やメニュー、こだわりの蕎麦作りを取材してきました!

目次

御代田町のおしゃれな蕎麦屋「そばの実 enishi」

閑静な住宅地に佇む隠れ家的蕎麦屋

自然豊かな御代田町にある、こぢんまりした蕎麦屋

「そばの実 enishi」は軽井沢にほど近い御代田町の閑静な住宅街にあります。雄大な浅間山がよく見える開けた竹藪の中にあるお店には、時々キツネや珍しい鳥などが遊びに来るのだとか。

細い小道を進んだ先にあるので、看板に気づかず通り過ぎないようご注意を!

「縁」を大切にしながら2023年秋オープン

アットホームな雰囲気で入りやすい!

元々川崎で「長寿庵」という屋号で蕎麦屋さんを営んでいましたが、「そばの実 enishi」としてここ御代田町へ移転。

長野県に住んでいた親戚の紹介で移住を決めたり、知り合いの建築家さんの繋がりで土地が見つかったり、色々な方との「縁」のおかげでお店を開くことができたのだそう。

「そばの実 enishi」という名前は、そんな周りとの「縁」から付けられたそうです。

フランスの片田舎をイメージしたカフェのような店内

大きな窓の明るい店内は解放感たっぷりです♪

蕎麦屋というと歴史ある和風な店内のイメージがありますが、ここはまるでカフェのようなモダンでおしゃれな雰囲気。内装はフランスの片田舎をイメージしているのだそうです。

植物があったり写真が飾ってあったり、素敵な空間でカフェのようにゆったりと過ごせます。

お婆さまが趣味で撮ったカワセミの写真に注目!

写真家顔負けの素敵な写真が!

店内には、奥様のお母様が趣味で撮ったカワセミの写真が飾られていました。羽の翡翠色が店内でよく映えます。

元々竹藪だった場所にあるお店なので、珍しい鳥が遊びに来たりキツネが見られたりすることもあるそうです。長野の大自然が身近に感じられます。

定番の鴨そばから珍しい海鮮そばまで!

人気メニューや季節限定まで迷ってしまうラインナップ

珍しいお蕎麦や一品料理に目移り…

メニューは定番の鴨蕎麦や鴨せいろの他に、ボードに書かれた季節の蕎麦から選ぶことができます。

海鮮を使った蕎麦など珍しいメニューもありどれにしようか悩みます…。蕎麦屋らしからぬ、洋風のおしゃれなデザートやハーブティなどがあり、ついつい頼みすぎてしまいそう!

まずは日替わりの小鉢3種から

お蕎麦の前に小鉢3種を

蕎麦を頼むとまず初めに小鉢3種が出てきます。取材の日は、鴨のリエット・蕎麦味噌・切り干し大根の3つをいただきました。

いちおし!鴨せいろ蕎麦

濃厚な出汁と柔らかい鴨肉がおいしい!

お店いちおしメニューは見た目も豪華な鴨せいろ。削りたての鰹節を使った濃厚なお出汁に、冷製鴨肉と鴨肉のソテーがついてきます。

鴨肉ソテーはそのまま食べてもよし、山葵をのせたりお出汁に少し浸してもよし、色々な食べ方を楽しめます。

こだわりの自家製粉。蕎麦の種類を選べる!

お蕎麦の種類が選べて楽しい!

蕎麦は蕎麦粉の割合が異なる”十割蕎麦”か”二八蕎麦”から選べます。

十割蕎麦で使われているのは、自然栽培された山形県米沢市産の出羽かおり。希少品種の「乗鞍在来種」で力強い香りとナッツのような旨味が特徴です。

二八蕎麦は、生産者の方と一緒に自ら作っている蕎麦なのだそう。どちらもこだわりが詰まっているので、ぜひ両方食べ比べてみてくださいね。

ランチ以外のメニューも必見!

【予約限定】おまかせディナーコース

特別な日にはコースメニューも楽しめる♪

夜は予約限定のディナーコースが楽しめます。夜もお店を開けてほしいというお客さんの声から始めたそうです。

こだわりの詰まった京鴨の一品料理や確かな味の蕎麦、手作りのデザートなど贅沢に楽しめます。

手作りのデザートがおいしい!

奥様お手製!上品な甘さのしっとりチーズケーキ

ほおずきのジャムが添えられた手作りのチーズケーキ。こちらのほおずきは、使われなくなった畑を生き返らせる小諸のNPOが作ったものだそう。

長野市の自家焙煎珈琲豆屋「BORDERS COFFEE」のコーヒーと一緒にいただけます。

こちらも縁があり紹介してもらったという珈琲豆屋さんのコーヒーは、酸味が少なく雑味のないクリアで飲みやすい味わいでした。

毎朝自家製粉、こだわりの蕎麦作り

そのままでもおいしい!信州の蕎麦の実

蕎麦の実ってそのまま食べられるんです!

今回は特別に蕎麦の工房を見せていただくことができました。

蕎麦粉になる前の蕎麦の実は、なんとそのままでも食べることができるんです!噛めば噛むほど、蕎麦の香りや、旨味が口に広がり驚きです!

剥いた殻はそばがら枕の元に!

蕎麦の実を剥いた後に出る蕎麦殻

埃ひとつない作業小屋では、蕎麦の実を大きさで選別し脱穀するそう。大きさによって全く違う蕎麦になるそうで、かなり細かい作業のようです。

剥いた後の蕎麦殻は、昔から日本人には馴染みのある蕎麦殻枕に使われます。

蕎麦に合わせて様々な挽き方を

御影石で作られた石臼

蕎麦は全て石臼挽きの自家製粉。様々な石臼がありましたが、こちらの電動の石臼は御影石で作られたもの。

またアリの巣のように小さい穴の空いた蟻巣石と呼ばれる石臼もあり、挽いている間にしっかりと熱が逃げるので良い蕎麦が挽けるのだとか。

こだわりの詰まった蕎麦を食べに「そばの実 enishi」へ!

カフェのようなモダンな店内でこだわりの詰まった蕎麦を食べられる「そばの実 enishi」。

蕎麦作りの工程や蕎麦への想い聞いていると、私たちが普段何気なく食べている蕎麦には、想像もしていない様々な工程があるのだと感じられました!

ぜひ丁寧に作られた絶品蕎麦を食べに訪れてみてはいかがでしょうか。

「そばの実enishi」へのアクセス

  • 【住所】長野県北佐久郡御代田町御代田2554-5

    【電話番号】0267-46-9948

    【営業時間】11:00~16:00、18:00~20:00(ディナーは予約のみ)

    【駐車場】あり

    【公式instagram】https://www.instagram.com/sobanomienishi/

    *掲載時の情報です。最新の情報は公式HP等をご確認ください。

ライタープロフィール

鈴木ひめこ

鈴木ひめこ

長野県軽井沢のホテル兼飲食業をしながら、グルメライターを開始。懐石料理にどハマりしている、和食大好き人間です。趣味は、軽井沢のカフェやレストランめぐり。“食”を目当てにした旅行が大好き。軽井沢周辺の観光名所はお任せあれ!