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甲府の中心街に佇む「オリオン活版印刷室」想い伝わる印刷文化の魅力を再発見

山梨県|【更新日】2024年4月4日

甲府の中心街に佇む「オリオン活版印刷室」想い伝わる印刷文化の魅力を再発見

JR甲府駅から徒歩10分の甲府の中心街にある「オリオン活版印刷室」。印刷文化の継承と街の活性を願う歴史の感じられる工房です。

気軽に活版印刷体験ができるので、観光の新しい想い出づくりにおすすめのスポット!実際に体験して見どころをご紹介します。

目次

山梨県で初めての活版印刷の体験型工房

創業70年の印刷会社が運営している

オリオン活版印刷室1

店内に入ると「活字」がたくさん。圧巻です。

オリオン活版印刷室は、山梨県甲府市の中心街にある創業70年の歴史があるショップです。

株式会社オズプリンティングの初代会長が、銅板に文字を削り書きする「ガリ版印刷」を始めたことから、オリオン活版印刷室はスタートしました。

「印刷文化の継承をしながら、甲府の街ににぎわいを」という想いを込めて運営しています。

オリオン活版印刷室は甲府中心街の空きビルからスタート

オリオン活版印刷室2

活版印刷を知らない人からでも「なんだろう?」と思えるような店内。

甲府中心街の空きビルと出会い、二台のテキンが揃ったところから始まり、今の工房に至っています。

デジタルが溢れている現代に、あえて不便さを加えることで「想い」がより伝わる手段が、活版印刷ではないかと提案しています。

活版印刷文化の継承と、新たな出会いのために、オリオン活版印刷室は今日も営業し続けています。

オランダの活版印刷がきっかけで発展した活版印刷

オリオン活版印刷室3

写真に写っているのがテキン。インキをつけて伸ばします。

活版印刷は、文字や記号の組み合わせと凸版を用いる印刷手法のことで、東洋で生まれ、日本には幕末から明治時代にかけて普及しました。

通訳者の本木昌造が、オランダの活版印刷に出会い魅力を感じたことがきっかけで、日本語の活字開発が始まりました。

気軽に活版印刷に触れられるメッセージカードやメモ帳づくり

選べる2つの体験コース

オリオン活版印刷室5

筆者は活版印刷が初めてなので「30分体験コース」を選択することに。

好みのスタンプが1種類選べる「30分体験コース」と好きな文字(ひらがな・数字・アルファベット3種)とスタンプが同時に入れられる「1時間体験コース」と2つの体験コースがあります。

「30分体験コース」は、名刺サイズで印刷枚数は10枚です。スタンプの種類が豊富で、素敵なデザインが多かったので、どれにしようか迷ってしまいますよ。

「1時間体験コース」ではスタンプに加えて、文字(ひらがな・数字・アルファベット3種)が入れられます。名刺サイズで25枚印刷できますが、来店前の事前予約が必要なのでご注意を。

定期的に開催されるSDGsを意識した「メモ帳作り」

オリオン活版印刷室6

紙の種類が豊富なので迷ってしまいますが、お好みのものを選んでみてください。

オリオン活版印刷室では、定期的に余った紙を再利用するワークショップが行われます。

取材時には、デジタル印刷と活版印刷を使ったメモ帳作りが開催されており、SDGsの啓発が目的で当日飛び込み参加する方もいるそうです。

気軽に活版印刷が味わえる30分コースを実際に体験!

印刷できる紙の種類が豊富でつい迷ってしまう

オリオン活版印刷室7

山梨県産の和紙も取り扱っているので、せっかくなので選んでみることに。

30種類ほどの紙から、印刷に使いたいものを選びます。どの紙も魅力的でしたが、今回は山梨県産の和紙である「北杜ホップ」と、「ワイン」にしました。

山梨県に住んでいる筆者ですが、和紙が豊富にあることを知らなかったので、新鮮な気持ちに。

文字やイラストが描かれているオリジナルスタンプをひとつ選ぼう

オリオン活版印刷室8

ご縁を感じたので今回は「オリオン活版印刷室」オリジナルスタンプを選びました。

紙同様オリジナルスタンプも豊富にあり、どれにするか数分悩みました。

オリジナリティーを出したかったので、オリオン活版印刷オリジナルスタンプを選ぶことに。

インキの色は、シルバーにしました。出来上がった名刺を見返してみると、シンプルに黒でも綺麗に仕上がったかもしれません。

スタッフの指導を受けながら「テキン」の操作を楽しもう

オリオン活版印刷室9

活版印刷に欠かせないテキン。力加減が難しかったです。

いよいよ活版印刷に欠かせない「テキン」を操作しながら、印刷していきます。

インキを塗って、広げるところからスタート!

スタッフさんが細かな微調整をしながら、位置を決めて仮印刷。レバーを引き、力加減に気をつけながらインキをつけていきます。

テキンの操作や力加減が難しいと感じましたが、スタッフの丁寧なレクチャーによりスムーズにできました。

10枚すべて印刷が終わるまであっという間で、デジタル印刷では味わえない体験でした。インキがしっかりとついて早く渡したくなる仕上がりに。

オリオン活版印刷室ではオーダーメイドの名刺作成も

個人だけではなく企業向けにも対応

オリオン活版印刷室10

完成した名刺がこちら。シルバーのインキがポイントになる綺麗な名刺に仕上がりました。

オリオン活版印刷室では、個人や企業に向けてオーダーメイドの名刺や印刷物が作れます。

完全オリジナル製品やデザインも可能とのこと。

想いを伝えるペーパーアイテムを作りたい方は、検討してみてください。

名刺完成までの納期は2週間ほど掛かると覚えておこう

オリオン活版印刷室11

名刺にインキ付けする前に印をつけます。今回はスタッフさんにやっていただきました。

オリジナルペーパーアイテムは、納品まで2週間ほどかかります。名刺100枚で片面一色印刷の場合、15,000円から作成可能です。

用紙や枚数で金額が変わるため、気軽に問い合わせてみてくださいね。

自分だけのメッセージカードづくりを体験してみよう

甲府中心街に漂うオリオン活版印刷室は、30分から体験可能です。

デジタル印刷にはない、暖かみのあるオリジナルメッセージカードが持ち帰れます。

活版印刷に興味ある方、甲府中心街の観光がてら新しい体験をしてみたい方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

オリオン活版印刷室までのアクセス情報

  • 【住所】山梨県甲府市丸の内1丁目15-2-1A

    【アクセス】JR甲府駅から徒歩10分

    【電話】055-234-5527

    【営業時間】平日 13:00〜18:00 土日 10:30〜18:00

    【定休日】月曜日・木曜日・祝日

    【料金】30分体験コース:1,650円 1時間体験コース:5,500円

    【駐車場】近くに有料駐車場あり

    【公式サイト】https://orion-letterpress.com/

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式ホームページにてご確認ください。