周辺施設まるごと含めて面白い! 恩納村の景勝地「万座毛」の新たな楽しみ方
恩納村|【更新日】2024年3月4日

沖縄を代表する景勝地のひとつ、本島西海岸の恩納村(おんなそん)にある「万座毛(まんざもう)」。
沖縄海岸国定公園にも属するこの地では、隆起した琉球石灰岩から成る高さ約20メートルの断崖絶壁の造形美、天然芝の広場、コバルトブルーの東シナ海、村を代表する恩納岳(おんなだけ)…と、ダイナミックで美しい景観の数々に出合えます。
また、2020年10月には、ご当地グルメやお土産探しを楽しめる新施設も加わり、観光スポットとしての魅力がアップデート!
さぁ、見どころ&ワクワク感増し増しの「万座毛(まんざもう)」へ、ご案内いたしましょう。
目次
沖縄の人気景勝地「万座毛」はこんなところ
知るほど見応えUP!「万座毛」雑学をチェック
カウンターでチケットを受け取ったら、さっそく外へ。…おっと、その前に「展示コーナー」を通りすぎないで!
こちらでは、古写真や琉歌などを交えながら「万座毛」の歴史を紹介するほか、恩納村の植物や昆虫の標本、万座毛の海底で見つかったクジラの骨も見られ、知的好奇心がくすぐられますよ。
クスッと笑みがこぼれる♪古写真に映る昔の光景
昔の沖縄では、若い男女が主に夕方から深夜にかけて野原や海辺に集い、飲食を共にしながら歌や踊りなどを披露して交流する「毛遊び(もうあしび)」という習慣がありました。
民謡や楽器演奏、舞踊など固有文化の継承の場としての機能もあり、万座毛でも実際に行われていたのだとか。
今でいう合コンのようなものがそんなに前から楽しまれていたなんて、なんだか昔の若者たちに親近感が湧いてきますね♪
自然の素晴らしさを今一度思い出して
沖縄県指定の名勝・天然記念物となっている万座毛一帯。
万座毛一帯には「万座毛石灰岩植物群落」が広がり、
これらの展示を散策前にチェックしておけば、改めて自然に敬意を払うことを思い出させてくれるうえ、より味わい深く万座毛を散策できるはずです。
歴史ロマンを胸に、絶景が待つ扉の先へ…
そして、いよいよ万座毛へ通じる扉が開くと、ドーン!と大きな「ヒンプン」がお出迎え。
「ヒンプン」とは、沖縄の昔ながらの家に見られる屋敷の門と母屋の間に立てる屏風石のことで、そこには「万人が座するに足る毛」という文字が。
かつての琉球国王・尚敬(しょうけい)王がこの地を訪れた時に、「万人が座するに足る毛(大勢が座ることのできる広い野原)」と称賛した言葉が刻まれています。
最初に現れるのは、「恩納岳」のなだらかな斜面が表現された石壁。
足元を見ると、五つと四つの升目で「いつまでも、いつの世も」という意味を表すミンサー柄がキュートです♡こちらで最初の記念写真を押さえたら、奥へと進んでいきましょう。
1700年代に活躍した伝説的な女流歌人「恩納ナビー」の歌碑にもご注目!
「波の声もとまれ 風の声もとまれ 首里天がなし 美御機拝ま」と詠んだ歌には、「波の音も静まれ 風の音も静かになれ 国王様のお顔を拝みたいものだ」という歌意が込められています。
その隣には、恩納ナビーの歌に感動した童話作家「巌谷小波(いわやさざなみ)」の句碑が建ち、ロマンを感じさせてくれますよ。
迫力満点!海に突き出た“とある動物”にご対面
青と緑のコントラストに見惚れながら、プチさんぽ♪
遊歩道は、写真を撮りながらゆっくり歩いても20分~30分くらいの距離。
周囲にはアダンやモンパノキの群生が生い茂り、南国ならではのワイルドな雰囲気を感じられます。
心地よい海風を浴びながら、のんびり景色を楽しみましょう。
今にも動き出しそう!生命感あふれる象の姿に感動
遊歩道内を歩き始めてほどなく、左の方向に目を向けると…。
ついに、通称“象の鼻”と呼ばれる奇岩にご対面です。
特に晴天の日は、“恩納ブルー”の海のグラデーションがいっそう鮮やかで、唯一無二の絶景ビューに圧倒されること間違いなしですよ。
視界いっぱいに広がるサンゴ礁の海は、ダイナミック!
時折、岩にぶつかり荒々しい白波が舞い上がる様子も、しばらく目が離せなくなるほど力強いパワーに満ちています。
途中のビューポイントでは、遠くの水平線に浮かぶ「水納島(みんなじま)」や「伊江島(いえじま)タッチュー」を一望。
北側の対岸では、「万座ビーチ」の白い砂浜や2つの岩が仲良く並ぶ「トベラ岩(夫婦岩)」を背景に、思い出の一枚を残してはいかがでしょうか。
新施設&展望デッキを探訪しよう
戻り道の途中で、ちょっと面白い現象を体験
遊歩道から案内板にしたがって進めば、展望デッキやSHOPが隣接する「万座毛周辺活性化施設」に再び到着です。
建物入り口に通じる路の途中では、「手をたたいてみてください」という看板が。
パンパン!と力一杯ハンドクラップをしてみると、音が反射して不思議な響きが聞こえてきますよ。ぜひ現地で試してみてくださいね。
眼福♪ 3階の無料展望デッキからの景色も必見!
3階の「展望デッキ」は、館内随一の映えスポット。
「万座毛」の全景を眺めることができて、間近で見る時とはまた違った味わいを楽しめます。
スタッフさんにおすすめの時間帯を伺うと、ずばりサンセットタイム。
多くの観光客が1日の予定を終えて宿へ戻る頃とあって、意外にも比較的静かに絶景を堪能できるチャンスが多いのだとか。
さらに雨が上がった後に訪れると、夕陽が足元の水跡に反射し、あたり一面がオレンジの光できらめく幻想的な光景に出合えることもありますよ。
「万座毛」の反対側に広がる恩納岳を前にして思いを馳せたいのが、恩納ナビーが残した「恩納嶽あがた 里が生まり島 森も押しのけて こがたなさな」という一首。
恩納岳を隔てた村にいる恋人を想って歌ったもので、その歌意は「恩納岳のあちら側に、私の愛する人の村がある。この邪魔な山を押しのけて、こちらに引き寄せたい」。
ロマンチックながら、現代から見ても小粋で大胆な歌だと思いませんか?恩納ナビーのこと、もっと知りたくなってきますよね♪
リピート来訪も楽しい♪様々なコンテンツを用意
こんなものまで!ツウな楽しみ方あれこれ
1階のインフォメーション横には、村オリジナルフレーム切手の自動販売機があります。
実はこれらの切手、毎年開催されている「うんなの魅力フォトコンテスト」の応募作品から選ばれた村内の絶景や人を収めた写真をもとに作られたもの。
誰でも参加できるので、ここ万座毛で撮れたベストショットを応募してはいかがでしょうか。
次に訪れる時は、アナタの作品があるかも…?
敷地内では、沖縄伝統衣装に身を包んで歩く、「万座毛で琉装散歩」体験も叶います。
家族や友だち同士でおそろいの衣装を着ればテンションもアップ!
30分間マイカカメラやスマホで撮り放題となっているので、人とは違った旅写真をたくさん残しましょう。
ふらっと訪れ、よんな〜(ゆっくり)散策を♪
1日有効チケットを活用。景色の移ろいを堪能しよう
「万座毛」の鑑賞だけではなく、「万座毛周辺活性化施設」でグルメやショッピングも楽しめるこちら。
旅の主要目的地にしたいほど、一カ所で恩納村・沖縄の魅力を存分に満喫できますよ。
また、嬉しいことに「万座毛」の観覧チケットは1日有効。
例えば、朝一番に鳥のさえずりと澄んだ海に癒されたら、村内巡りの後にサンセットやグルメを楽しむ…なんて過ごし方もリピーターにおすすめです。
チケット売り場のボードには、その日の日没時刻のほか、冬季は「クジラが見えた日」も掲示されているので参考にするといいですよ。
ドライブの途中でよんな〜よんな〜(ゆっくり)休憩がてら散策するなど、気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
また、施設内では季節に合わせたイベントが開催されることもあるので、公式SNSにて最新情報をゲットしてくださいね♪
他にも、沖縄グルメや沖縄土産など施設内のショップもお見逃しなく
入店必至!お土産充実の「SHOP MANZAMO」の記事はこちら>>
「小腹が空いたら2階へ。多彩な沖縄グルメがズラリ」の記事はこちら>>
「万座毛」へのアクセス・基本情報
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【住所】沖縄県国頭郡恩納村字恩納2767(万座毛周辺活性化施設)
【問い合わせ(電話番号)】098-966-8080(万座毛株式会社)
【営業時間】4~10月/8~20時、11~3月/8~18時
※「万座毛周辺活性化施設」内は、店舗により営業時間・定休日が異なります。
【定休日】なし
【利用料金】100円(未就学児無料)※万座毛遊歩道見学チケット売り場にて購入。
【駐車場】315台(無料)
【公式サイト】 万座毛株式会社 https://www.manzamo.jp/
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。