街中に源泉が!熱海の情緒感じる「七湯めぐり」の楽しみ方
熱海市|【更新日】2024年3月1日

温泉郷としても知られている熱海は、大正時代には街のあちこちに自噴の温泉があり、名湯「熱海七湯」と呼ばれていました。
現在は、当時の温泉施設を復元したモニュメントが点在。「七湯めぐり」の魅力と楽しみ方をご紹介します。
目次
熱海七湯めぐりとは?
温泉地として有名な熱海には、大正時代に「熱海七湯」と呼ばれる自噴の名湯がありました。
現在は入浴施設としての利用できませんが、平成9年に再整備が行われ、新たに温泉施設を復元したモニュメントとして建設。
自然噴出時代の痕跡はありませんが、情緒豊かな熱海温泉の再現された場所として観光スポットになっています。
7つの源泉があるのはいずれも熱海銀座商店街の近く。食べ歩きなどしながら、めぐってみるのがおすすめです。
散策しながら七湯を探してみよう!
まずは世界三大間欠泉の「大湯歇欠泉」
七湯の中で一番大きい「大湯歇欠泉」。アメリカのイエローストーン国立公園、アイスランドのイエローカイザーと並び、世界三大間欠泉のひとつでした。かつては昼夜6回激しい勢いで噴出したため、地面が揺れることもあったそう。
関東大震災後に噴出する力が衰え、人工的に噴出する間欠泉として整備。現在は5分ごとに3分噴出する、市の指定文化財です。
銀座通りの山側、湯前神社の左側手前にあります。
大湯歇欠泉へのアクセス
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【住所】熱海市上宿町4−3
【噴湯時間】8:00〜19:00
ゆで卵をつくれる「小沢の湯(平左衛門の湯)」
沢口弥左衛門、藤井文次郎、米倉三左衛門の庭の湯のため「平左衛門の湯」と称し、土地の人々は小沢(こさわ)にあったので「小沢の湯」と呼んでいました。大きな声で呼べば大きく湧き、小さな声で呼べば小さく湧き出たと言われています。
ここでは吹き出す蒸気で温泉卵をつくることができます。
小沢の湯・平左衛門の湯へのアクセス
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【住所】熱海市銀座町14地内
外傷にいいと言われた「風呂の湯・水の湯」
昔の坂町高砂屋の庭から湧き出た「風呂の湯」。外傷にいいと言われていて、湯気でおまんじゅうを蒸したり、お酒を温めて販売していました。
「水の湯」は「風呂の湯」から1.5mほど離れた場所に湧き出ていて、塩分もなく温度も低かったそう。江戸時代には「目の湯」をのぞいたものを七湯としていましたが、明治になり「水の湯」を除いたものを、七湯と呼ぶようになりました。
風呂の湯・水の湯へのアクセス
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【住所】熱海市銀座町14
かつては河原の入浴場だった「河原湯」
昔は道もなく、岩がごろごろした河原だった場所。温泉が豊富に湧き出ていたため、村人が入浴する温泉となっていました。
大湯の源泉は湯治客や限られた家の人だけに使われていたため、村民などが自由に入浴できたのはここだけ。その後、小田原城主稲葉美濃守が浴室を設け、屋根を瓦葺にしました。神経痛やリューマチ、冷え性に効能があったと言われています。
他にも「佐治郎の湯(目の湯)」「野中の湯」「清左衛門の湯」があるので、ぜひすべて回ってみてください。
河原湯へのアクセス
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【住所】静岡県熱海市銀座町12
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押印帳にスタンプを押して集めて記念に
それぞれの源泉にはスタンプを設置
熱海七湯にはすべての場所にスタンプを設置。各場所の柱の中にスタンプが入っていて、スタンプラリーを楽しむことができます。
押印帳は熱海市役所のホームページにあるので、お出かけ前にプリントアウトしておくのがおすすめです。
すべてのスタンプを集めてみよう!
スタンプには、かつてその場所で温泉に入っていたときのような絵が描かれています。
押印帳には熱海温泉の由来や七湯の説明、周辺の観光情報、アクセス、散策コースなども掲載されています。七湯めぐりだけでなく、熱海観光にも役に立ちそうです。
七湯めぐりで熱海の歴史を感じよう
温泉の街らしい熱海の情緒を感じられる七湯めぐり。七湯をめぐりながら、熱海の街をじっくりめぐることができるのも素敵です。
すべて回っても30分とかからないので、商店街散策といっしょにぜひ楽しんでみてください。