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猫たちがお出迎え。掛川のレトロカフェ「Antique Cafe Road」

掛川市|【更新日】2024年2月26日

猫たちがお出迎え。掛川のレトロカフェ「Antique Cafe Road」

慌ただしく毎日を過ごしていると、ふと立ち止まって一休みしたくなりませんか?そんな時に訪れたい「Antique Cafe Road 」。

静岡県掛川市の国道1号線日坂インターから車で5分ほど走ると、緑の中、時が止まってしまったような不思議な空間が広がります。

目次

緑の中、時の流れに取り残された不思議な空間

細い道を抜けて見えてくる景色。今は令和?昭和?

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ところどころに掲げられた手書きの看板を辿って細い道を抜けると、目の前に現れたのはこんな光景。

開店時間の1時間以上前だったため、道路を通る人も車もありません。古い車や建物、緑だけが目に入ると、今がいつなのか分からなくなってしまいそうです。

時の流れを感じるノスタルジックな風景

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ホーロー製の看板、ピンクの公衆電話。懐かしい昭和の記憶がよみがえります。

停留所に掲げられているとおり、ここは東海道日坂宿と茶文字でお馴染みの粟ケ岳の間。残念ながら、いくら待ってもバスは来ませんので悪しからず。

牛舎から農機具庫を経てカフェに

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カフェの開店は10年ほど前のこと。こちらの建物は牛舎でしたが、既にその時点で牛がいなくなって20年ほど経過していたそうです。

当時は農機具の倉庫になっていて、中にあった物を出すのに3ヶ月、改装に5ヶ月。店主が1人でコツコツ作り上げました。

秘密の隠れ家を訪問。居心地の良い大空間が広がる

高い天井、広いワンフロアにレトロが溢れる

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店内に入ると、まず天井が高く広々とした空間に驚きます。

照明はやわらかい電球の光。ガラス戸越しに日差しが差し込み、心地よい陽だまりができている席も。レトロな世界に囲まれ、ほっと気持ちが和みます。

昭和生まれには堪らない。懐かしさいっぱいのグッズ

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昭和生まれの記者ですが、さすがにリアルタイムでは見たことがないものもたくさん。

そんな中で、馴染みがあるのはナショナル坊や。まだ大型家電店がなかった時代、家電は町の電気屋さんで買い、修理してもらうものでした。

何かのおまけでもらったのか、我が家にも小さなナショナル坊やのマスコットがいた記憶があります。

牛舎の名残、どこにあるでしょうか?

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こちらの写真に牛舎だった頃の名残がありますが、どこでしょうか?

一つは中央付近、帯状に敷かれた床のタイル。牛たちが食べる餌を置く飼槽でした。

もう一つはタイルの左側にある木の柱。柱の間に牛が1頭ずつ繋がれ、頭を窓側に向けていました。

そして少し小さいですが、もう一つ。

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こちらの金属のボウルのようなもの、実は牛の水飲み器。ボウルの中の金具を口で押すと、水が出る仕組みになっています。

ここに牛がいて、のんびりと餌を食べている情景が浮かびます。

暖かい季節はテラス席で小川のせせらぎを

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ガラス戸の外にはテラス席が。すぐ脇を流れるのは逆川に合流する小川で、店主がこの場所を選んだ決め手にもなりました。

暖かい時期になればガラス戸は全て開放されますので、せせらぎを聞きながらくつろぐことができます。

陽だまりの中、本格的なカレーを味わう

ガラス戸越しに降り注ぐ陽の光、緑の景色

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こちらの席、ガラス戸越しに日向ぼっこをしながら小川や木々の景色を見ることができました。机も椅子も、ガラス戸も店主が集めたもの。ばらばらなのにしっくりと収まっています。

スパイスの香りに魅了されるオリジナル・カレー

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いただいたのは、オリジナル・カレー。ひよこ豆とレッドビーンズ、2種類の豆が入った鶏ひき肉のカレーはトマトたっぷり、スパイスを14種ほど使っています。

この日のミニサラダはさつまいもでしたが、カボチャ、ゴボウとその時々で変わります。

スパイシーなのにやさしい。きっとみんなが好きな味

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複雑なスパイスの香りと味に食欲を刺激され、手が止まりません。本格的なカレーですが、トマトがマイルドにしてくれているので辛くなく、みんながおいしく食べられる味。

十六穀米のターメリックライスはプチプチとした雑穀の歯触りも楽しく、あっという間に完食してしまいました。

各自の持ち場で勤務中の猫たち

外回りはまかせて。入店するまでボクがお相手

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開店を待ちながらお店の周りを散歩していると、トラネコさんが来てくれました。

彼は主に外回り担当の駐車場係。あちこち歩き回る私のお相手をちゃんと務めてくれました。赤い車に黄色いトラ柄が映えますね。

ストーブの前の特等席、“かわいい”がお仕事です

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店内ではストーブの前の特等席にキジトラさん。豪華な椅子が似合います。猫たちはみんな保護猫で、今は14匹いるそうです。私は4匹に会えました。

猫カフェではないのですが、猫カフェより触れ合えたかもしれません。

アクセスは2通り。北側の方が初心者向け

南側からのルート、ワクワク・ドキドキ度高し

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今回はカーナビで表示された、南側からのルートを使ってみました。

県道415号線で事任八幡宮の少し北へ。日坂宿本陣跡を通り、写真の黄色い看板を目印に細い道に入ります。

竹やぶの中を抜ける細い道も、小川に架かった橋もかなり細めです。

トラックなども入ることがあるそうなので、運転に慣れている方なら大きめの車でも通行は可能。私は冷や汗をかきながら進みました。どうぞ安全運転で。

北側からのルート、視界良好で初心者向け

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北側からのルートの方が視界が開けていて難易度は低めです。

事任八幡宮から東山いっぷく処へ向かう道の途中、丸大茶業組合前の変形交差点にある看板を見て「御林・大平」方面へ。

坂を登ると東側に黄色い看板がありますので、ここを入ります。後は道なりに下るだけ。

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途中、急カーブの左側に掛川のお菓子屋さん、たこ満の栗園「くりくり園」がありますので、そちらに進入しないよう右へ進みます。カフェの手前に広い駐車場が2箇所ありますよ。

忙しい毎日から抜け出せる場所「Antique Cafe Road」

高い天井、落ち着いた照明、ガラス戸越しの日差しの温もり。訪れた日はBGMにノラ・ジョーンズが流れ、この空間にいつまでもいたいと感じました。

忙しい毎日から抜け出したいと考えているあなた。ぜひ、Antique Cafe Roadを訪れることをおすすめします。

Antique Cafe Roadへのアクセス

  • 【住所】静岡県掛川市大野1776-7

    【営業時間】11:00~16:00

    【定休日】月曜日、火曜日

    【駐車場】あり、無料

    【公式Instagram】https://www.instagram.com/antiquecaferoad/

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご覧ください。

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ライタープロフィール

芦馬 実

芦馬 実

静岡県浜松市出身。現在はフリーランスのライターとして静岡県の魅力を発信中。牛乳やヨーグルト、チーズが大好きで、旅先では地元産の乳製品を必ずチェックする。直売所と道の駅にはついつい寄ってしまう。