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お茶の世界が広がる!静岡の体験型博物館「ふじのくに茶の都ミュージアム」

島田市|【更新日】2024年2月20日

お茶の世界が広がる!静岡の体験型博物館「ふじのくに茶の都ミュージアム」

品質・量ともに日本一の茶どころである静岡県。なかでも島田市、牧之原市、菊川市にまたがる牧之原台地は、全国的にも珍しい大茶園です。

その牧之原台地を見渡せる場所にあるのが「ふじのくに茶の都ミュージアム」。

茶道や抹茶挽き、お茶のブレンド、世界のお茶体験、お茶摘みなど、お茶について楽しく学ぶことができますよ。

今回は実際に体験講座「世界のお茶体験」にも参加して、ミュージアムの魅力をご紹介します。

目次

「ふじのくに茶の都ミュージアム」とは?

お茶の体験型博物館は子どもから大人まで楽しめる!

茶の都1

「ふじのくに茶の都ミュージアム」は、静岡県島田市JR金谷駅からバス・タクシーで約5分、富士山静岡空港からは車で約10分の所にあります。

静岡ならではの学びと体験ができる場所となっているため、観光客から大人気! 静岡に来たからには、ぜひ立ち寄りたい場所ですね。

博物館の目的をスタッフに聞いてみました

茶の都2

今回、館内をご案内してくれた石川さんに「ふじのくに茶の都ミュージアム」の目的を伺いました。

「飲み物の多様化などがあり、時代とともにお茶の消費量が減少するのと同時に、お茶の価格も低下しています。

この博物館で展示や体験を通してお茶の魅力をPRすることで、お茶の消費量がアップしてお茶生産者さんが潤い、良い循環が生まれることを目指しています」

とお話してくれました。

お茶の奥深さや歴史について展示から学ぼう

まずは富士山を見ながら、静岡おもてなし茶で乾杯!

茶の都3

スタートは富士山を望む絶景の展望ホールからです。ここでは、静岡県産のお茶をいただくことができます。

お茶は季節ごとに替わります。現在日本では、100以上のお茶の品種が登録されています。今回はその中の「つゆひかり」という静岡県の奨励品種をいただきました。

鮮やかな緑色と濃厚な旨味が自慢の品種。とってもおいしい! この一杯で、これからお茶の世界へ入り込む準備もバッチリです。

3階のテーマは「世界のお茶について」

茶の都3

3階部分のテーマは「世界のお茶」。お茶の起源と世界への広がり、世界の喫茶文化を紹介しています。

中央にあるのは、お茶の起源とされている木、中国雲南省にある樹齢千年の「茶樹王」のレプリカです。

この一本からお茶が始まり、今でも世界各国で飲まれ続けているんですね。

見て、触れて、嗅いで、お茶を五感で学ぼう

茶の都4

壁面にさまざまな種類のお茶と、その下には茶葉が展示されています。その数は約60種!

こんなにたくさんの種類がありますが、先ほどの「茶樹王」が全ての元で、始まりは一緒でした。

発酵のための菌や乾燥方法によって、お茶の種類は全く別物になるんです。ここでは、実際に目で見て、手で触れて、匂いを嗅いで、五感から学ぶことができます。

2階のテーマは「日本のお茶、静岡のお茶について」

茶の都5

2階部分のテーマは「日本のお茶、静岡のお茶」。日本と静岡のお茶の歴史、手揉みや製茶機械等の茶産業、お茶の機能性などを紹介しています。

世界農業遺産にも登録されている「静岡の場農法」を紹介するコーナーなどがありました。

全ての展示に言えることなのですが、説明が文字だけで終わらないので、楽しくわかりやすく学ぶことができました。

体験講座「世界のお茶」を体験!

世界のお茶と触れ合い、お茶の世界を広げよう

茶の都6

海外のお茶を目の前で淹れてもらいながら、喫茶文化について学ぶことができる体験に参加してきました。

所要時間は20分程度、体験料は200円です。季節ごとにお茶が替わりますが、伺った時は台湾のウーロン茶「凍頂ウーロン茶」でした。

清々しい爽やかな香りと、ほのかなバラの香りが特徴です。

今回は台湾のウーロン茶「凍頂ウーロン茶」を体験!

 茶の都7

台湾伝統の工夫(くーふー)茶器という、おままごとで使うような小さな茶器を使って目の前でお茶を淹れてくれます。

丸まった茶葉がお湯を注ぎ足すたびに開いていくので、一煎目、二煎目…と味や香り、色の変化を楽しめるのも台湾ウーロン茶の魅力。

体験では三煎楽しませてもらったのですが、全て印象が全く違い別のお茶を飲んでいるようでした。時間をかけてお茶を楽しむ台湾のお茶文化の様子が思い浮かびました。

ほかにもさまざまな体験が!気になるものに参加しよう

牧之原大茶園を眺めながらテラスでティータイム

茶の都8

茶園面積約5,000haと日本一広大な牧之原台地の茶園を見渡すテラス席では、お茶をいただくこともできます(雨天時・冬季は屋内の富士山展望ホールにて)。

茶器、お茶、お菓子が入ったバスケットを持ってピクニック気分が味わえるプランと、高級ボトリングティーをワイングラスで味わうプランが用意されています。

季節限定の茶摘み体験も思い出に残ること間違いなし!

茶の都9

茶摘みの時期(5月上旬、6月中旬、9月中旬)限定の、茶摘み体験も人気の体験です。富士山を望む絶好のロケーションの中でする静岡らしい体験は、旅の思い出となるはず!

摘んだ茶葉は持って帰ることができます。

その他年間を通して、日本茶のいれ方体験、抹茶挽き、お茶のブレンド、茶道体験、また、第2・4日曜日にはの茶手揉みなど、たくさんの体験があるのでお好きなものに参加してみてくださいね。

茶室やショップと展示や体験後の楽しみもたっぷり!

日本庭園や茶室もあるからお茶をとことん満喫できる!

茶の都10

博物館には、日本庭園と茶室が隣接しています。ゆったりと散歩を楽しむ時間も素敵な過ごし方ですね。

茶室「縦目楼」では、内部の見学と、茶道体験ができます。

本格的な茶室で、お点前を見ながら抹茶と季節の和菓子をいただけば、日本の侘び寂びを感じることでしょう。貴重な体験となりますよ。

お茶関係の物を取り扱うレストランやショップも併設

茶の都11

お茶に関する商品が集結したショップに立ち寄れば、静岡土産の準備は完璧です。

眺めの良いガラス張りのレストランでは、地産地消にこだわったお食事もいただくことができます(レストランの営業日は、HPでご確認ください)。

「ふじのくに茶の都ミュージアム」で静岡らしさを満喫してくださいね。

静岡らしさ満載の博物館で、お茶について楽しく学ぼう

「ふじのくに茶の都ミュージアム」は、展示や体験を通して、お茶について楽しく学ぶことができる博物館でした。

静岡らしいことをしたい!という方にこそおすすめしたい観光スポットです。

静岡が誇るおいしいお茶の魅力を探りに、足を運んでみてはいかがでしょうか。

  • 【住所】静岡県島田市金谷富士見町3053-2

    【営業時間】9:00〜17:00(入館は16:30まで)/
    茶室 9:30〜16:00まで(入室は15:30まで)

    【定休日】毎週火曜日(ただし、火曜日が祝日の場合は開館し、翌平日休館)、年末年始
    【駐車場】あり

    【公式サイト】https://tea-museum.jp

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

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ライタープロフィール

新井夏海

新井夏海

神奈川県横浜市出身。静岡県の大学に進学し海洋学を学ぶ。卒業後は地元で海系旅行誌を発刊する出版社の編集ライターを経験。“自然のそばで暮らしたい”という思いから静岡に戻りフリーライターへ。現地の魅力を取材・執筆しながら、趣味の旅行、マリンスポーツ、キャンプ、車中泊旅を楽しむ。