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宇都宮「若竹の杜 若山農場」で竹林さんぽ!ロケ地やライトアップもチェック

栃木県|【更新日】2024年1月15日

宇都宮「若竹の杜 若山農場」で竹林さんぽ!ロケ地やライトアップもチェック

宇都宮市にある「若竹の杜 若山農場」は、CMや映画のロケ地としても使われる観光農場です。

広大な敷地一面に広がる竹林は、見ごたえがありますよ。

今回は若山農場で、美しい竹林ができるまでの経緯や、スタッフ一押しの魅力を取材しました。

目次

歴代当主の努力が繋いだ、江戸時代から続く農場

入植当時は水がない土地で、米が作れなった

若山農場1

「若竹の杜 若山農場」の歴史は、1670年から始まりました。宇都宮市に移住した若山家は、24ヘクタールの土地を開拓していったのだそう。

当時は土地に水がなく、米を作るのは不可能だったため、たいへん苦労をしたと記録されています。

竹と栗に注目し、生産や品種改良を重ねていった

転機が訪れたのは、2代前の当主が竹と栗に注目してからです。近代農業について学んだ当主は、竹と栗の栽培を実践し、全国に広めていきました。

先代当主は竹の特殊加工技術を開発する傍ら、竹の品種改良にも尽力。

若山農場が作る筍は、豊洲市場で一定の地位を確立するようになりました。

近代的な都市空間に竹植栽を行うように

若山農場植栽

画像提供:若竹の杜 若山農場

当代当主は竹の植栽利用に着目します。東京をはじめとした近代都市に、あえて日本の原風景である竹を導入していきました。

六本木ヒルズや汐留タワー、虎ノ門ヒルズなど、都内各所に若山農場の竹が使われているそうです。

東京ドーム5個分の広大な敷地に広がる竹林

化学肥料不使用、自然循環型農法を実践

若山農場3

若山農場が採用しているのは、化学肥料を使わない「自然循環型農法」です。間伐した竹から作った竹チップを農場に撒き、土づくりを続けることで、環境に優しい農業を続けているのだとか。

竹チップが敷かれたふかふかな地面は、歩いていてとても心地よく感じました。

絶え間なく間伐や整備を続けることで、美しい竹林に

若山農場4

筍からスッと伸びる竹に成長するまでは、なんとたったの2か月。そのまま放置してしまうと、中に入れないほど混みあってしまうのだとか。

若山農場では、毎年冬に全体の約5分の1ほどの古い竹を切り倒し、間伐を行っています。毎年休むことなく間伐を行うことで、竹と竹との間に空間が生まれ、良質な筍が育つのだそう。

筍だけでなく、素朴な栗も栽培している

若山農場栗

画像提供:若竹の杜 若山農場

農場入口すぐの場所には、栗園が広がっています。栗は若山農場の代表的な農作物のひとつで、秋には多くの実をつけるのだそうです。

秋に訪問すると、栗を直接購入できる可能性も!

見比べると面白い!若山農場で見られる竹の種類

緑のトンネルを作り出す背の高い「孟宗竹」

若山農場6

若山農場では、数種類の竹を栽培しています。もっとも数が多いのは、中国から献上されて植え広まったという「孟宗竹(もうそうちく)」です。

孟宗竹はがっしりとした太い桿に、見上げるほどの背の高さが特徴。先端が垂れるため緑のトンネルを作り、風が吹くとサワサワと笹鳴りの音が楽しめます。

美しい黄金色をした希少品種「金明孟宗竹」

若山農場7

「金明孟宗竹(きんめいもうそうちく)」は、孟宗竹の突然変異として誕生したもの。通常の孟宗竹とは違い、鮮やかな黄金色をしています。

その貴重さから、国の天然記念物に指定された場所もあるのだとか。

桿の節間には、互い違いに緑色の縦縞がみられます。美しい黄金色の竹林は、映画のロケ地として幾度か採用されたそうです。

これが竹?交互に膨れた節をもつ「亀甲竹」

若山農場8

「亀甲竹(きっこうちく)」も、孟宗竹の突然変異だといわれています。桿の節は交互に膨れており、亀の甲羅に似ていることから名前が付けられました。

鑑賞用として人気がある竹で、水戸黄門の杖に用いられたことでも有名です。

映える写真が撮れる、フォトスポットがたくさん

映画のロケ地にも使われた竹林で、記念撮影

若山農場9

若山農場を訪れたら、たくさん写真を撮りましょう。

近年では着物や、コスプレ衣装で撮影をする人も多いそうです。

コスプレ利用や商用利用の場合は事前申し込みが必要なので、公式サイトを確認してくださいね。

推定樹齢500年のケヤキの大木は迫力満点

若山農場10

農場の中央には、樹齢500年といわれるケヤキの大木があります。

竹林のなかに堂々と佇むケヤキは迫力満点!人間との大きさを比べてみたり、遠近法を利用したりして、素敵な写真を撮ってみてください。

竹を80本使用した大きなブランコでゆらゆらと

若山農場ブランコ

画像提供:若竹の杜 若山農場

農場の奥には、竹を贅沢に80本使用した大きなブランコがあります。座ってゆらゆらと揺れるもよし、竹林と共に写真を撮ってもよし。

観光客に人気のスポットとして親しまれています。

夜も散策できる!竹林のライトアップ

幻想的な光が、夜の竹林を照らし出す

若山農場ライトアップ1

画像提供:若竹の杜 若山農場

若山農場では冬季期間、金・土・日曜日と祝日限定で、竹林のライトアップ「Bamboo Winter Lights(バンブーウィンターライツ)」を開催しています。

光に照らされ浮かび上がる竹林は、とても幻想的ですよ。

3月以降は土・日・祝日のみライトアップを開催。見どころの多い冬の特別企画ライトアップがおすすめです。

竹あかりが作る美しい光のトンネルをくぐってみて

若山農場ライトアップ2

画像提供:若竹の杜 若山農場

会場内には、竹に穴を開けて作られた「竹あかり」のトンネルが登場。切り倒したばかりの竹を使用しているので、内側が白く、灯りがより美しく見えるのだとか。

夜の散策には提灯の貸し出しもあります。なかなか見られない夜の竹林で、素敵な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

見渡す限りに広がる竹林で、心が洗われるひとときを

東京ドーム5個分の広大な敷地に広がる、若山農場の竹林。

種類ごとの違いを楽しんだり、写真を撮ったり、幻想的なライトアップを堪能したりと、さまざまな楽しみ方ができます。

手入れされた美しい竹林を散策して、癒しのひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

若山農場へのアクセス

  • 【住所】栃木県宇都宮市宝木本町2018

    【電話】028-665-1417

    【営業時間】平日:9:00~17:00
          土日祝日:9:00~20:00 ※6,7,8月は9:00~21:00

    【定休日】年末年始、ほか不定休

    【公式サイト】https://www.wakayamafarm.com/

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

ライタープロフィール

島六実

島六実

栃木県生まれ・栃木県育ち、息子を愛するアラフォーママ。フリーライターとして、栃木県の美しい自然や絶品グルメ、おすすめスポットを発信しています。自宅で食べる宇都宮餃子と、抹茶スイーツ巡りが大好き!