袋井市の厄除にご利益がある「法多山 尊永寺」。名物の厄除けだんごをいただこう!
袋井市|【更新日】2023年12月27日

静岡県袋井市にある、厄除けにご利益のあるお寺「法多山 尊永寺」。「はったさん」の愛称で親しまれています。
遠州三山という袋井市にある3つの寺院の一つにもなっている有名なお寺です。初詣の時期をはじめ、年間を通して県内外から多くの参拝者が訪れます。
目次
厄除けのご利益があるお寺、法多山へ
法多山は高野山真言宗の別格本山
法多山は、高野山真言宗の別格本山。725年、行基上人が刻んだ本尊正観世音菩薩を安置したのが始まりとされています。
徳川家康の時代には境内に12の寺がありましたが、明治維新を機にまとめられ尊永寺と総称されるようになりました。
広大な境内で四季折々に変化していく景色も趣がある
境内には樹齢400年を超える杉並木があります。桜やアジサイ、紅葉などの四季の変化も楽しむことができます。
取材時の12月中旬は紅葉時期の終盤。広大な境内と参道のもみじやイチョウが赤や黄に染まり、落ち葉の絨毯が美しかったです。
季節ごとにさまざまな行事が催されています。取材時は11月下旬から12月上旬に行われていた、もみじまつりがちょうど終わった頃でした。
ご利益アップの功徳日での参拝を狙うのもおすすめ
月に一度、功徳日という日があって、その日に参拝すると通常よりご利益があるとされています。その日に訪れるのもおすすめです。
なかでも、毎年7月10日のご利益は四万六千日分に相当すると言われています。それに合わせて何千基もの灯籠が灯される万灯祭も開催され、幻想的な世界に包まれます。
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玄関口の仁王門から本堂までの見どころを紹介
国指定重要文化財に指定される立派な仁王門がお出迎え
法多山の玄関、仁王門から法多山本堂までは約15分の道のりです。
仁王門は1640年に建立され、国指定重要文化財にも指定されています。格子の中には仁王像が鎮座しています。立派な門を一歩くぐると空気が一変するのを感じます。
黒塗りの山門、黒門を見ながら杉並木を歩いていく
山門から少し歩いたところの左手にあるのが黒門です。1711年に建立され、市指定文化財にも指定されています。
当時12あったお寺の中で、中心的存在であった学頭坊 正法院の入り口の門です。全体が黒塗りであることから黒門と呼ばれているそうです。
法多山のシンボルである本堂に到着
267段の長い石段を登った先に現れるのが法多山の本堂です。
静かで、神聖な空気に包まれていて気持ちも凛とします。その雄大な様子は、鳳が舞い降りた姿に例えられていて、法多山のシンボルとなっています。
本尊には東海随一の厄除正観世音菩薩を安置しています。ここでは真言密教に伝わる護摩祈祷が修法されています。
1日6回行われていて予約は不要です。約30分のご祈祷の後、祈祷札を受け取ります。
本堂を過ぎた後もまだまだ終わらない!
12月31日は除夜の鐘を鳴らすために鐘楼堂へ
本堂で参拝をした後は復路を歩いていくのですが、まだまだ見どころはたっぷりあります。
鐘楼堂にある梵鐘は昭和39年に人間国宝であった故香取正彦氏が作ったものです。大晦日には先着順に108回除夜の鐘突きができるため、多くの方が訪れます。
二葉神社は女性のための神社
二葉神社は女性のための神社です。サービス業や客商売に携わる女性の商売繁盛、人気上昇、心願成就にご利益があるとされています。
私も女性として、これからも健康に幸せに生活していけるよう、しっかり参拝させていただきました。
法多山を訪れたのなら厄除けだんごを絶対食べよう!
名物の厄除けだんごの始まり
法多山といったら厄除けだんごも忘れてはいけません。
江戸時代、13代将軍家定公の頃に幕府献上の土産に添えられ、将軍家にくし団子と命名されたのが始まりとされています。
それ以来、厄除けだんごとして親しまれています。月に一度の功徳日限定の「厄除け茶だんご」や、夏季限定の「厄除氷」などもあり、それを求めてくる方も多いそうです。
参拝後にだんご茶屋で一息つくのが定番コース
境内にあるだんご茶屋で購入ができるので、お参りした帰り道に立ち寄るのがおすすめです。
その場で食べられるのと、お土産としての販売もあります。だんご茶屋からは法多山の豊かな緑をのぞむことができ、外の席も気持ちが良いです。
広大な境内で美しい自然を眺めながら参拝をしよう
法多山に厄除けと、願い事の成就を祈願しに行ってみてはいかがでしょうか。自然に囲まれた境内を歩いているだけで、心が浄化していくのを感じるはずです。
最後に厄除けだんごを食べたらもう、完璧な旅の1日のできあがりです。
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「法多山」へのアクセス
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【住所】静岡県袋井市豊沢2777
【営業時間】8:30〜16:30
【駐車場】境内周辺に民間駐車場あり(有料)
【公式サイト】https://www.hattasan.or.jp
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。