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コーヒーとレコードミュージックが楽しめる!三島の「サウンドトラックコーヒー」

三島市|【更新日】2023年12月1日

コーヒーとレコードミュージックが楽しめる!三島の「サウンドトラックコーヒー」

「SOUND TRACK COFFEE(サウンドトラックコーヒー)」は、静岡県のJR三島駅から徒歩3分の路地裏にあるコーヒースタンド。

コーヒーの香りとレコードミュージックに導かれて、ふらりと寄り道してみましょう。

目次

コーヒーの香りとレコードミュージックに包まれて

サウンドトラックコーヒー1

今回、「サウンドトラックコーヒー」オーナーの稲木 義徳さんにお話を伺いました。

「自分自身が大好きなものしか置きたくない」という稲木さんの趣味である、コーヒーとレコードがテーマのお店です。

取材中にも、サイクリング途中や仕事帰りの常連さんがフラッと立ち寄る姿がありました。そこにはなんと11歳の常連さんの姿も!

みなさん思い思いの過ごし方で素敵な時間の使い方をしています。

オーナーの稲木さんの想いが詰まるコーヒースタンド

幼少期から身近な存在だったコーヒー

サウンドトラックコーヒー2

稲木さんのご実家は民宿を経営しています。

「宿泊客にハンドドリップのコーヒーを振る舞う両親を日々そばで見ていたため、幼い頃からコーヒーは身近な存在でした」と稲木さん。

「僕、1年ぐらい前までは普通のサラリーマンだったんです。定年を迎えたらコーヒーの専門店をやりたいと思っていたんです」

ではなぜこのタイミングで…?

コーヒー専門店をオープンした理由

サウンドトラックコーヒー3

「会社で残業を終えたある日の帰り道、もらい事故で死にかけたんです。その時に“人間いつ死んでもおかしくない。後悔のないように生きたい”と考えました」

奥さまの後押しもあり、会社を辞めてコーヒー専門店を始めることを決意。2023年3月に「サウンドトラックコーヒー」をオープンしました。

店で取り扱うのは長野「サンガコーヒー」が焙煎した豆

「サンガコーヒー」との運命的な出会い

サウンドトラックコーヒー4

昔、友人が買ってきてくれたのが長野県の焙煎所「サンガコーヒー」の豆だったそう。

それを飲んだ瞬間、衝撃が走った稲木さんは、店を構えたらここの豆で淹れたいとずっと決めていました。

その念願も叶い、店のコーヒーは全て「サンガコーヒー」が焙煎したものを使用しています。

「サンガコーヒーの焙煎士さんが現役な限り絶対に追いつけないので、僕は焙煎はしません。

でも僕はサンガコーヒーを淹れたらナンバーワンだと自信をもっています!」

と稲木さんの言葉から強いこだわりを感じます。

焙煎の特徴は酸味の感じにくさ

サウンドトラックコーヒー5

「サンガコーヒーが焙煎した豆はクリアですっきりとした味わい。深煎りでも冷めても、酸味が出てこないのが一番の特徴です」

稲木さんは、それを生かすような淹れ方を心がけていて、豆それぞれで淹れ方も変えています。

あまりメジャーでない淹れ方をしていて、それが「サンガコーヒー」に一番適していると何百回も研究を重ねてたどり着いたそうです。

「サウンドトラックコーヒー」で取り扱う豆の種類

サウンドトラックコーヒー6

店で現在提供しているのは、焙煎士と1年以上の歳月をかけて作った店のオリジナルブレンドが2種とシングルが4種です。

他にもシーズンブレンドの「ウインター」や「スプリング」が期間限定で登場するようです。

詳しくなくても大丈夫!ぴったりの一杯が見つかる

目で見て味がイメージできる仕組みに感激

サウンドトラックコーヒー7

カウンターには豆ごとの味わいをグラフ化したバランスシートを用意しています。
これはコーヒーについて詳しくなくても、自分の好みに合わせて直感的に選べる工夫です。

味や香りについて文章で書いてあることがほとんどですよね。

でもこのバランスシートでなら、味や香りがよりイメージできるのでわかりやすく、飲んだときに目で確認して答え合わせができるのも楽しい!

豆の香りを体感しながら選ぶのもおすすめ

サウンドトラックコーヒー8

バランスシートに加えて、実際に豆の香りを嗅げるテスターも用意しているので、購入前に好みを探すことができます。

「気取ったコーヒー屋ではなく、町のコーヒースタンドになりたいんです」という稲木さんの思いが詰まっています。

オリジナルブレンドコーヒーをいただく!

昔ながらが好きなら「モノラル・ブレンド」

サウンドトラックコーヒー9

今回はお店のオリジナルブレンド2種をいただきました。

最初は「モノラル」です。モノラルとは昔の音楽の発信信号。名前の通り、昔ながらのコーヒーを目指して作ったそうで、深い苦味が心地良い味わいです。

コクのある深い苦味ですが酸味はないからびっくり! 筆者はザ・コーヒーが好きなので、こちらが好みでした。

コーヒーが苦手なら「ステレオ・ブレンド」

サウンドトラックコーヒー10

次は「ステレオ」です。ステレオとは現代の音楽の発信信号のこと。

新しいコーヒーを目指していて、コーヒーが苦手な方でも飲めるように、香りを重視したすっきりとした味わいです。

口に含んだ瞬間、香りがフワーっと広がります。筆者は運転しながらいただいたのですが、冷めても酸味を感じませんでした。

稲木さんが目指す三島のコーヒー文化

「いろいろな店のコーヒーを片手に歩いている人が町に増えたら嬉しいです。同じグループでも、一人ひとりが違う店のカップを持って、自分好みの一杯を楽しんでいる。そんな光景が三島で見られるといいなと思っています」

思い思いの時間を過ごす人が多い三島なら、そう遠くない未来ではないのかなと感じました。

「サウンドトラックコーヒー」へのアクセス

  • 【住所】静岡県三島市寿町3-48 アキタ第2寿ビル 別館

    【営業時間】8:00〜9:30/11:00〜18:00(定休日:日曜日、不定休で月曜日)

    【駐車場】あり

    【公式サイト】https://www.instagram.com/sound_track_coffee/
    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

ライタープロフィール

新井夏海

新井夏海

神奈川県横浜市出身。静岡県の大学に進学し海洋学を学ぶ。卒業後は地元で海系旅行誌を発刊する出版社の編集ライターを経験。“自然のそばで暮らしたい”という思いから静岡に戻りフリーライターへ。現地の魅力を取材・執筆しながら、趣味の旅行、マリンスポーツ、キャンプ、車中泊旅を楽しむ。