こんにちは、ゲスト
  • 記事を探す

    キーワード

    エリア

    テーマ

こんにちは、ゲスト

磯子「横浜市電保存館」で昭和の横浜にタイムスリップ。歴史を学べる展示も

横浜市|【更新日】2023年10月3日

磯子「横浜市電保存館」で昭和の横浜にタイムスリップ。歴史を学べる展示も

横浜の街に、路面電車が走っていたことをご存じでしょうか。

「ちんちん電車」の愛称で親しまれた横浜市電。明治から昭和にかけて、横浜市民の足として大活躍していたそうです。

今回はそんな横浜市電が走っていた当時の「時間」や「空気」を体感できる、「横浜市電保存館」に行ってきました。

目次

電車好き必見!「横浜市電保存館」は大人も子どもも楽しめる

横浜市電保存館外観

2023年で開業50周年を迎えた「横浜市電保存館」。

館内では、横浜市電の歴史を学べる資料や当時の車両など、貴重な展示が楽しめます。

入館料は大人300円、中学生までは100円(※取材当時)。市営バス利用の来館で更に割引も適用されます。

ワンコイン以下で楽しめるなんて、家族連れにも嬉しいですよね。電車好きにはたまらない、大人も子どもも満喫できる施設です。

ノスタルジックな「車両展示コーナー」。昭和の世界へ誘われる

横浜の街を駆け抜けた、当時の車両がズラリと並ぶ

車両展示コーナー

館内に入り、まず目に入ったのは「車両展示コーナー」です。

こちらに展示されている車両を始め、停留所の標識や敷石に至るまで、全て当時のものがそのまま展示されています。

昭和時代の横浜の街を思い起こさせる光景に、とてもノスタルジックな気分が味わえます。

レトロな市電に乗車しよう!当時の様子が目に浮かぶかも

車内の様子

展示されている車両には、実際に乗車することも可能です。

こちらは523号車(500型)。昭和3年に大量購入された車両のひとつです。

内装はまさに昭和レトロ。床や壁には木材が使用されており、温かみのある雰囲気です。

電球の形も、なんだか可愛らしいですよね。

椅子に腰かけ車内を見渡してみれば、当時の人々の生活の様子が目に浮かぶようです。

年季の入った運転席で車掌体験。今にも動き出しそう!

運転席

車内では運転席も見学することができました。

せっかくなので、年季の入った操縦桿を握ってみましょう。運転の仕方はさっぱりわかりませんが、なんだか車掌気分が味わえます。

私たちがよく目にする電車の運転席は、外部から人が立ち入らないように個室になっていますよね。

このように実際に操縦桿に触れられるのは、珍しいんじゃないかなと思いました。お子さんも喜びそうですね。

 ついつい見入ってしまう、貴重な資料や備品の数々

横浜の歴史を刻んだ大時計。戦前戦後の生活を見守る

旧横浜駅東口の大時計

車両展示コーナーの一角には、当時の貴重な資料や備品がズラリと並んでいます。

こちらは、旧横浜駅東口大時計。

横浜駅が完成した昭和3年から昭和54年まで、実際に横浜駅の東口で時を刻んでいた貴重な時計です。

横浜駅前を往来する市電の姿、電車で戦地に向かう兵士や疎開する子どもたち、そして戦後発展していく横浜の街…。

人々の出会いと別れ、激動の昭和の時代を見守り続けてきた大時計に、なんだか感動してしまいました。

市電を支えた人々の思いに触れられる、制帽や腕章

制帽、腕章

市電の運転士が使用していた制帽や腕章も展示されています。

キリっと帽子を被り、腕章を付けて市電を運転する姿は、当時から子どもたちの憧れの的だったのかもしれません。

横浜市民の足として、重要な役割を果たしていた横浜市電。

市電を、そして横浜の街を支え続けた運転士の方々の熱い想いも感じ取れる展示です。

市電が運んだビール瓶。割れないよう丁寧な工夫も

藁に包まれたビール瓶

ビール発祥の地といわれている横浜。横浜市電は、ビールを運搬する役割も果たしていました。

現在はプラスチックのケースに入れて運ばれている瓶ビールですが、当時は1本ずつ藁に包んで運んでいたそうです。

瓶が割れないよう、手間暇をかけて運搬されていたことがわかります。

 おめでたい日には花電車。横浜の街を華やかに彩る

横浜市電の花電車

展示コーナーの奥には、きらびやかな花電車の姿がありました。

花電車とは、国のお祝い事や復興、博覧会の際に運行していた電車のことです。

キラキラと光り輝き、華やかな飾りが施された花電車。

横浜の街を生き生きと走る姿は、人々の心も華やかにしてくれたことでしょう。

 「歴史展示コーナー」で横浜市電の栄枯盛衰を辿る

市電はどうやって発展したのか。充実の展示であゆみを学ぶ

歴史展示コーナー入口

「歴史展示コーナー」では、横浜市電の誕生から廃止に至るまでのあゆみを学ぶことができます。

横浜の歴史を開港から振り返り、都市交通がどのように発展していったのか。

当時の写真や映像、資料などから、その足取りをしっかりと辿りましょう。

横浜市電の栄枯盛衰を垣間見れる充実の展示に、思わず見入ってしまいました。

ぜひ、じっくり時間をかけて見学してみてくださいね。

横浜らしいモダンな制服は今の時代でも通用しそう

女性車掌の制服

個人的に印象的だったのは、こちらの女性車掌の制服です。

横浜市電が最も華やかだった昭和初期に着用されていたもので、古さを感じさせないモダンなデザインが特徴。

今の時代でも、問題なく着用できそうですよね。

横浜のさまざまな社会事象が掲載されている「横浜グラフ」には、女性車掌のデビューや衣替えなど、当時の様子が写真付きで取り上げられています。

世間的にも、女性車掌は注目の的だったようですね。

市電を運転してみよう!子どもも喜ぶシミュレータ

横浜市電のシミュレータ

実際に市電を運転してみたい!そんなときは、こちらのシミュレータで遊んでみましょう。

画面に写る横浜の街並を見ながら、本格的な運転体験ができます。

実際に体験してみましたが、想像以上にリアルです。

レバーを引いてスピードを出せば、かなり爽快感も味わえます。

子どもはもちろん、大人もつい夢中になってしまうかもしれません。

 横浜の街を忠実に再現。臨場感ある「ハマジオラマ」

ハマジオラマ

こちらは、横浜の街並みを忠実に再現した「ハマジオラマ」です。

ジオラマの中では電車やバスなどの模型車両が走り、それぞれの交通機関が果たす役割を学ぶことができます。

普段何気なく利用しているバスや電車。

改めてその働きを見ると、横浜のあらゆる場所をつなぐ重要な交通手段であることがわかります。

私たちが自由に動き回れるのも、交通機関が発展しているお陰かもしれません。

 昭和の横浜を大満喫!「横浜市電博物館」で市電の歴史を学ぼう

昭和レトロが溢れる空間「横浜市電博物館」をご紹介しました。

当時の車両や停留所がそのまま保存されており、昔懐かしい横浜の風景が目に浮かぶよう。

貴重な資料もたくさん展示されているので、見ごたえも十分です。

実際に見て触れて、昭和の横浜を体感できる「横浜市電博物館」に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

子どもも大人も、世代問わず楽しめること間違いなしですよ。

「横浜市電保存館」へのアクセス

  • 【住所】

    神奈川県横浜市磯子区滝頭3-1-53

    【駐車場】あり

    【公式サイト】https://www.shiden.yokohama/

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

横浜市周辺の観光エリア

ライタープロフィール

mizokawa kanami

mizokawa kanami

会社員からライターに転身。自慢の健脚でどこまでも歩き、穴場スポットを見つけるのが得意。趣味は旅行とサウナ。旅先はサウナ基準で決めるほどのサウナ好き。いつか全国のサウナを制覇したい!