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磯子の近代和風建築「根岸なつかし公園 旧柳下邸」大正ロマンを体感しよう

横浜市|【更新日】2023年10月10日

磯子の近代和風建築「根岸なつかし公園 旧柳下邸」大正ロマンを体感しよう

磯子にある大正ロマン溢れる空間「根岸なつかし公園 旧柳下邸」をご存じでしょうか。

旧柳下邸とは、明治から大正時代にかけての有力商人だった柳下家の邸宅です。

一歩足を踏み入れると、そこは別世界。当時の暮らしが目に浮かぶような、昔懐かしい空間が広がります。

目次

住宅街の中にひっそり現れる「根岸なつかし公園」

根岸なつかし公園外観

根岸駅から徒歩10分ほど。住宅街の中にひっそりと現れたこちらが、「根岸なつかし公園」です。

公園はこじんまりとしており、中にはベンチがいくつか置いてあります。

走り回って遊ぶ公園というより、ちょっと休憩するときに利用したいですね。

旧柳下邸は公園の上。さっそく行ってみましょう。

 階段を登り「旧柳下邸」へ。緑あふれる静かな空間

しんとした静けさの中、邸宅を目指してどんどん進もう

旧柳下邸へ続く階段

公園から上へと続く階段を登り、旧柳下邸を目指しましょう。

住宅街ということもあり、非常に静かな空間です。しんとした静けさの中、蝉の声だけが響き渡っていました。

道中には緑が溢れ、とても心地いいです!自然を堪能しながら歩きましょう。

大きなもみじの木を発見。赤い翼果に秋の気配を感じる

旧柳下邸前のもみじ

旧柳下邸の目の前に、大きなもみじの木を発見しました。よく見ると赤い翼果がついており、秋の訪れを感じます。

紅葉の時期には、真っ赤に色づくもみじを楽しめるはずです。

取材時はまだまだ残暑厳しい夏でしたが、涼しい季節に訪れてみるのもおすすめ。

 大正ロマンが溢れる空間!「旧柳下邸」を散策しよう

見どころ満載の横浜市指定有形文化財。和洋が見事に調和

旧柳下邸

こちらが旧柳下邸です。和風建築の東館と西館、そして洋館と蔵で構成されています。

和と洋の建築が同じ空間にあるなんて、ミスマッチなのでは?と思う方もいるのではないでしょうか。

しかし、実際の旧柳下邸は和洋が見事に調和しており、違和感を感じさせません。

旧柳下邸は、磯子の歴史ある建造物として横浜市指定有形文化財にも指定されています。

貴重な建築を間近で見たい方にはおすすめです。

屋根にはそれぞれ特徴が。銅鉄引取商の柳下家ならでは

旧柳下邸の屋根の様子

さて、建物の横から上を見上げてみましょう。

東館と西館の屋根は、和瓦が使用された丸みのあるむくり屋根。

洋館の屋根にはフランス瓦が使用され、銅の棟飾りが印象的。銅鉄取引商だった柳下家らしい装飾ですね。

また、洋館の外壁には銅のハーフティンバー飾りが施されています。

あえて茶色に塗られているのは、戦時中の銅鉄供出から建物を守るための偽装工作だそう。

大切な家を守るための工夫を感じます。

風情溢れる中庭。当時の暮らしぶりが目に浮かぶよう

中庭

こちらは中庭です。風情溢れる空間に、思わず足を止めてしまいました。

縁側に座り、家族で談笑している姿が目に浮かぶようです。

当時の暮らしぶりを想像すれば、大正時代にタイムスリップしたような気分が味わえるでしょう。

 西館から邸宅の中へ。歴史感じる建物探訪

旧柳下邸西館入口

旧柳下邸は、邸宅の中も見学できます。

見学料金は無料です。西館から中に入ってみましょう。

邸宅内は撮影禁止なのでご注意を。残念ながら写真を載せることはできませんが、茶の間や五右衛門風呂など、見どころがたくさんありました。

気になる方は、ぜひ公式ホームページもチェックしてみてくださいね。

 建物以外にも見どころが。お庭をのんびりお散歩

洋館の前には異国情緒漂う大きなシュロの木が

洋館前のシュロの木

見どころは邸宅内だけではありません。旧柳下邸のお庭ものんびり散策してみましょう。

洋館の前には大きな南国のシュロの木がありました。どこか異国情緒が漂います。

この場所だけ切り取ると、なんだか海外にいるような気分ですね。

しかしすぐ隣には純和風な建物が佇んでおり、改めて旧柳下邸の和洋の融合に驚かされました。

こじんまりとした和庭園で一休み。静かな空間を楽しもう

旧柳下邸和庭園

洋館の隣には、小さな和庭園がありました。

四季折々の草花や灯篭など、こじんまりとした心落ち着く空間となっています。

すぐに一周まわれてしまうので、時間がなくてもサクッと見学できるでしょう。

表からは見えにくい蔵や東館も望めます。

洋館は近隣のランドマーク。青々とした木々に囲まれて

根岸なつかし公園から見た旧柳下邸

階段を降り、根岸なつかし公園に戻ってきました。

振り返ると、そこには堂々と佇む洋館の姿が。緑に囲まれ、一際目立つ存在感です。

周囲に高い建物がないため、近隣のランドーマークとしての役割も果たしています。

高台の上に建つ旧柳下邸。大正時代から現在に至るまで、そしてこれからも、街の変遷を見守ってくれることでしょう。

磯子の希少な名建築。「旧柳下邸」で時間旅行へ出かけよう

磯子の希少な名建築「旧柳下邸」をご紹介しました。

当時の暮らしぶりが目に浮かぶような邸宅は、見ているだけで懐かしい気分が味わえます。

大正時代の技術とこだわりが詰め込まれており、ついじっくりと見入ってしまいました。

隣接する根岸なつかし公園も、ちょっと一息つくにはぴったり。自然を感じられる、心落ち着く空間です。

磯子で気軽な時間旅行を楽しむなら、ぜひ旧柳下邸に足を運んでみてはいかがでしょうか。

「根岸なつかし公園 旧柳下邸」へのアクセス

  • 【住所】

    神奈川県横浜市磯子区下町10

    【駐車場】なし

    【公式サイト】https://ne-yagishitatei.com/

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

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ライタープロフィール

mizokawa kanami

mizokawa kanami

会社員からライターに転身。自慢の健脚でどこまでも歩き、穴場スポットを見つけるのが得意。趣味は旅行とサウナ。旅先はサウナ基準で決めるほどのサウナ好き。いつか全国のサウナを制覇したい!