「富岡製糸場」は群馬が誇る世界遺産!歴史ある建物で生糸の歴史を学ぼう
群馬県|【更新日】2023年10月3日

群馬県富岡市といえば「富岡製糸場」を連想する方も多いのでは?
2014年に世界遺産に登録された富岡製糸場には、連日朝から多くの観光客が訪れています。
今回は富岡市と富岡製糸場に協力いただき、特別に施設内を取材させていただきました。
貴重な歴史スポットである製糸場の見どころをご紹介します。
目次
世界遺産に登録された「富岡製糸場と絹産業遺産群」
日本には25件(2023年1月現在)の世界遺産があるということはご存知でしたか?
その中の1つ「富岡製糸場と絹産業遺産群」は、2014年6月21日に登録された世界文化遺産です。
木骨煉瓦造の建物は、明治政府によって建設され、当時の姿が残されています。
産業・技術の近代化の為に設立された富岡製糸場。
当時は輸出用としての生糸がこちらの製糸場で作られていたそうです。
それでは、さっそく中に入ってみましょう!
撮影スポットや音声ガイドなど楽しめる工夫が盛りだくさん
館内は音声ガイドを聞きながら見学できる
初めて製糸場を訪れた方は、無料で利用できる音声ガイドの利用がおすすめ!
QRコードを読み込みアプリを起動することで、お手持ちのスマホで声優さんや浪曲師さんが施設内の見どころを案内してくれます。
ガイドや見どころの案内があると、より楽しんで見学できるのが嬉しいですね。
記念撮影が可能な撮影スポットも
敷地内には写真のような撮影スポットが用意されていました。
日付も入っているので、旅の記念になる1枚が撮影できます。
実際に見学している際にも、多くの観光客の方がこちらで写真撮影をしていましたよ。
8200ピースのレゴで作られた富岡製糸場のジオラマ
西置繭所の1階にあったのが、こちらのレゴで制作された富岡製糸場のジオラマです。
なんとこのジオラマに使用したレゴブロックは全部で8,200ピース!
作成時間は約216時間(9日間)だそうで、藤田慎也さんというビルダーさんの作品です。
建物の凹凸や色合いなど、細部までこだわって作られているジオラマもぜひ注目していただきたい撮影ポイントです。
富岡製糸場を楽しむ!おすすめバスツアー
西置繭所のスタッフさんが教えてくれた「ここ見て!」ポイント
明治8年に建設された「鉄水溜」は富岡製糸場には欠かせないもの
ここからは西置繭所の館内スタッフさんによるおすすめポイントをご紹介。
西置繭所の近くにある、1875(明治8)年に建設された奥にある円形の「鉄水溜」は、生糸の生産には欠かせない大切な貯水施設です。
製糸工程で大量の水を使用するので、直径は15.2m、最深部は2.4mもの大きさ。約400tもの水を溜めることができたそう。
日本に現存する鉄製構造物として、最古級の貯水槽とも言われています。
4人の名が刻まれた壁の落書き
ほとんどの人が見逃してしまうという、西置繭所の2階展示エリアの壁にある明治期の落書きにも注目。
操業中の繭袋の数を数えたメモや自分の名前を書いたような落書きが、館内にはいろいろあるのだとか。
4人の名前は、明治13年と書かれています。
班をつくって繭の保管作業にあたった”4人組”の名前と思われます。
館内スタッフさんの予想ですが、建設に携わったこの4人が後世に残そうと名を刻んだのではないかと言っていました。
世界最大規模の生産と言われていた「繰糸所」はほぼ当時のままの状態
教科書で誰もが見たことのある「繰糸所」
教科書で目にすることも多い「繰糸所」は圧巻のスケール!
初めて訪れた際には、感動のあまり思わず「うわぁ」と声が漏れてしまいました。
昭和62年まで稼働していた繰糸所は、同年の繰糸停止当時のままの状態で残されています。
創業当時、模範機械製糸工場として世界遺産最大規模と言われていた広い場内を現在は歩いて見学することができます。
フランス式繰糸器の実演も見学可能
奥の方まで進むとスタッフの方がフランス式繰糸器の実演を行っていました。
(※普段は撮影禁止ですが、今回は許可をいただいて撮影させていただきました。)
現在実演は午前・午後で実施。見学のほか、スタッフさんによる解説を聞くこともできます。
とても繊細な作業で、いかに生糸を切らずに作業できるかで当時の従業員はお給料が変わるとのことでした。
製糸場内には売店もあり、お土産の購入も可能
多くの人がお土産を抱えて賑わっている売店
製糸場内には売店もありますのでお土産の購入も可能です。
絹製品をはじめ、お土産にぴったりなお菓子や、お子さん向けの蚕のユニークなキーホルダーも。
子どもからお年寄りまで見て楽しめる商品が数多くありました。
コンパクトな店内ですが、種類豊富なラインナップに多くの人で賑わっていましたよ。
自分へのご褒美にも「富岡シルクプレミアムコレクション」
館内には「富岡シルクプレミアムコレクション」というショップもありました。
作り手さんの顔が見えるシルク製品で、ひとつひとつに想いが込められているのが伝わるものばかりです。
自分自身のご褒美や大切な人へのプレゼントにもいいですね。
教科書で学んだ富岡製糸場を実際に見学してみよう
今回は富岡製糸場の見どころ、そして魅力をご紹介しました。
記事では紹介しきれなかった施設もたくさんあり、ゆっくり散策した際の所要時間は約2時間。
実際に見学すると、かつて歴史の授業で学んだ富岡製糸場をさらに深掘りして知識を深めることができます。
富岡市に訪れた際は、ぜひ富岡製糸場に足を運んでみてくださいね。
富岡製糸場へのアクセス
- 【営業時間】
9:00~17:00(最終入場16:30)
【休場日】年末(12月29日から31日まで)
【住所】群馬県富岡市富岡1-1
【駐車場】無 近隣に市営駐車場などあり
【入場料】大人:1,000円 高校・大学生:250円 小・中学生:150円 未就学児:無料
※富岡市民は入場無料(住所が確認できる身分証明証の提示必須)
【公式サイト】http://www.tomioka-silk.jp/tomioka-silk-mill/
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。