「らんまん」のモデル牧野富太郎気分で散策。高山植物やキレンゲショウマが見られる「日光植物園」
栃木県|【更新日】2023年9月25日

NHKの朝ドラ「らんまん」で牧野富太郎が研究のために何度も訪れた場所として登場した日光。
牧野富太郎が勤めた小石川植物園の分園である日光植物園も話題の場所として盛り上がっています。
ここではどのような植物が見られるのでしょうか?
目次
牧野富太郎が何度も訪れた日光の植物を観察できる
「日光植物園」は東武日光駅から東武バスで約10分、「日光植物園」バス停を降りてすぐの場所にあります。
ここは東京大学大学院理学系研究科附属植物園(小石川植物園)の分園で、高山植物や寒冷地の植物の研究のために作られました。
「らんまん」で牧野富太郎が研究した植物の数々もここで見ることができるかもしれません。
目安は1周1時間、時間をかけてゆっくり散策しよう
高山植物の多いロックガーデン
園内は面積106,980㎡と広大で、途中には休憩できるベンチやトイレも点在しています。
最初のみどころは、入り口からすぐの場所にあるロックガーデン。平地ではなかなか見ることができない高山植物が咲いています。
秋にはセンボンギクやチョウセンノギクなどを見ることができるそうです。
湿地帯に咲く花が見られるボッグガーデン
奥に進んでいくと現れるボッグガーデンでは、湿原で育つ花が観られます。
豊富な水を利用して水生植物や湿性植物を育てていて、夏から秋にかけてたくさんの花を咲かせます。
秋になるとミソハギ、アサマフウロ、エゾリンドウなどが咲くそうです。
のんびり休憩!大正天皇御由緒地
園内には休憩できるスポットも多く、そのひとつが大正天皇御由緒地。大正天皇は隣接していた田母沢の御用邸を避暑のためよく訪れ、この園でもよく散歩をされたそうです。
特に好まれたこの場所に丘をひらき、現在では記念碑が建てられています。ベンチがあるので、ここでゆっくりするのもおすすめです。
休憩後は園内のさらに奥で豊かな自然を楽しもう
春は水芭蕉が咲く池のあるエリア
大正天皇御由緒地から奥に進むと、ミズバショウ池があります。
ここでは4月上旬頃からミズバショウが見頃を迎え、池いっぱいに咲く様子を望むことができます。また、4月下旬にはミツガシワも満開に。
ミズバショウは夏になると1mもの大きさになり、池の周辺ではカキツバタやヒオウギアヤメも咲くので、その頃に見に来るのもおすすめです。
春はスミレが満開の旧御用邸エリア
橋を渡った園の一番奥はより緑が深くなり、ここにはかつての防空壕跡なども残されています。春はスミレ、夏はキツネノカミソリなどが咲き、カラフルに彩られます。
園では春と秋にはツアーを行っていて、参加するとより詳しく植物のことがわかるそう。気になる人は開催時期などを尋ねてみましょう。
帰りにお土産をチェック
園内にの入り口にはお土産コーナーも。日光植物園の花で作られたしおり、マグネット、ストラップなどが販売されています。
すべて手作りで花によって雰囲気が変わるので、お気に入りを見つけて思い出として買って帰るのもいいかもしれません。
現地発信!おすすめホテル・旅館は こちら
時期によって見られる花はさまざま、珍しい花も
関東では珍しいキレンゲショウマ
園内にはぜひ見ておきたい珍しい花も。キレンゲショウマは四国の奥深い山に自生しているため、関東で見ることができるのは希少。
日光植物園では7月上旬〜9月下旬に咲きますが、まばらに咲くため花畑として見るのはなかなか難しいです。
ロックガーデンからボッグガーデンの間にポツポツと咲いているので、ぜひ探してみてください。
触ると弾け飛ぶ!?ツリフネソウ
ピンクのキレイな見た目で、つい触りたくなってしまうのがツリフネソウ。果実に触れると中の種子が弾け飛ぶそうです。
比較的、園内のさまざまな場所で見ることができるので、散策中に見つけてみましょう。
日光の自然を感じに植物園に行こう
普段なかなか見ることのできない植物をたくさん見ることができる「日光植物園」。
訪れる季節によって違う植物に出会えるのも魅力です。牧野富太郎になった気分で、散策を楽しんでみるのはいかがですか?
秋には紅葉ガイドツアーが行われるなど、事前にホームページをチェックして訪れてみてください。
日光植物園へのアクセス
- 【住所】
栃木県日光市花石町1842
【開園期間】4月1日〜11月30日
※公式ホームページをご確認ください【開園時間】9:00〜16:30(入園は16:00まで)
【休園日】月曜(月曜が祝日の場合はその翌日、月曜から連休の場合は最後の祝日の翌日が休園日)
【駐車場】あり(普通車30台)
【公式サイト】https://www.bg.s.u-tokyo.ac.jp/nikko/
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。