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砂金採りに挑戦!西伊豆・土肥金山で貴重な体験や見学を楽しもう

伊豆市|【更新日】2023年9月25日

砂金採りに挑戦!西伊豆・土肥金山で貴重な体験や見学を楽しもう

金山とは金の鉱石を埋蔵・産出する山のこと。現在、日本にあるほとんどの金山は、鉱石が枯渇してしまったため閉山しています。

かつて日本一の金山と言われていたのが新潟県の佐渡金山ですが、それに次ぐ生産量を誇ったのが静岡県西伊豆にある土肥(とい)金山です。

目次

日本で2番目の生産量を誇った西伊豆の土肥金山

土肥金山1

土肥金山は、佐渡金山に次ぐ生産量を誇った伊豆最大の金山です。推定産出量は金40t、銀400tと言われています。

金山は昭和40年に閉山しましたが、その後観光地化されパワースポットとしても親しまれています。

実際に金が掘られていた坑道を見学

全てはここから始まった!最初に金が見つかった場所

土肥金山2

実際に採掘をしていた坑道が今では整備されて観光地となっています。

坑道の入り口に立ってみると、ひんやりとした冷たい風を感じました。これは、坑道内に冷たい水が湧き出ていることと、坑道が閉された空間であることによります。

観光坑道の出口付近では、露出した金鉱脈を確認できます。金の採掘は天正5年(1577年)頃から本格的に始められたそうです。

1人が1日に掘り進められる距離は約30cm…

土肥金山4

坑道はアリの巣のように拡がり、総延長はなんと約100km、地底深度180m、面積37ヘクタールにもおよびます。

しかし、当時1人が掘り進められる距離は約30cmでした。気が遠くなるような地道な作業です。

また、鉱石を入れて坑外に運び出す袋は、満タンにすると約19kgもあったそう。大変な作業であったことがうかがえます。

当時の坑内には温泉も湧き出ていて、疲れを癒せる!

土肥金山3

かつて、坑道内には温泉も湧き出ていました。温泉地として親しまれる土肥の温泉は、金山から湧き出したのが始まりとも言われています。

坑道で働く人たちにとって、作業の疲れを癒せる憩いの場となっていました。

ギネスにも登録された250kgの巨大金塊を展示!

金塊に触る緊張の一瞬

土肥金山5

2006年にギネスに認定された250kgの巨大金塊が展示されています。24金で不純物を含まない貴重な金塊。

価格はなんと約24億円(購入時は約4億円)だそう!触ることもできるのですが、なんだか緊張してしまいました。

※2023年8月取材時点での価格です

金鉱原石の中に含まれる金の量に唖然…

土肥金山6

ここに860kgの金鉱原石があります。その中に金がどのくらい含まれていると思いますか?

答えは約30g!金がどれほど貴重なものであるかがわかります。金の見方が変わった瞬間でした。

いくつ見つけられる?砂金採りを体験!

砂金採り体験のやり方とコツ

土肥金山7

施設内では、砂金採り体験もできます。

水槽の中に夏場は水、冬場はお湯が張られていて、富士川の砂が沈んでいます。砂の中には砂金が混ざっていて、それが30分間採り放題となっています。

実際に砂金採り体験にチャレンジ!結果はいかに?

土肥金山8

実際に砂金採り体験に挑戦してみました。皿で水槽の中の砂をすくい、皿を水平にして回しながら揺らすと、砂金は皿の底に沈みます。

皿を傾けて回しながら、砂を少しずつ水槽内に落とします。すると最後に砂金だけが残ります。筆者も5粒ほど見つけることができました!

採れた砂金はお土産にして持ち帰ろう

土肥金山9

採れたものは専用の小瓶に入れて持ち帰ることができます。初めての方でも平均3〜4粒ほど見つけられるそうで、ベテランの方では30粒ほど見つける方もいるのだとか!

たくさん採るコツは、砂の底の方をすくって探すことだそうです。

金の貴重さと採掘作業の大変さを学べる施設

スタッフの淺賀さんは「砂金採り体験でワクワクして楽しみながら、実際に採掘していた現場を見て金の貴重さを勉強してもらえたら嬉しい」と言っていました。

見学と砂金採り体験で、1時間ほどで周ることができる土肥金山。キラキラした金に囲まれると、運気もアップしているような気分になりました。

「土肥金山」へのアクセス

  • 【住所】

    静岡県伊豆市土肥2726

    【営業時間】9:00〜17:00
    ※入場は16:30まで/夏季延長あり(定休日:なし ※12月に休業日あり)

    【料金】入場料:中学生以上1000円、小学生500円/砂金採り体験:中学生以上750円、小学生650円
    ※入場料と砂金採り体験のセット割引、団体割引あり

    【駐車場】あり(無料)

    【公式サイト】https://www.toikinzan.com

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

ライタープロフィール

新井夏海

新井夏海

神奈川県横浜市出身。静岡県の大学に進学し海洋学を学ぶ。卒業後は地元で海系旅行誌を発刊する出版社の編集ライターを経験。“自然のそばで暮らしたい”という思いから静岡に戻りフリーライターへ。現地の魅力を取材・執筆しながら、趣味の旅行、マリンスポーツ、キャンプ、車中泊旅を楽しむ。