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龍神伝説が伝わる真楽寺。源頼朝や松尾芭蕉も訪れた格式高いお寺を参拝

長野県|【更新日】2023年9月15日

龍神伝説が伝わる真楽寺。源頼朝や松尾芭蕉も訪れた格式高いお寺を参拝

長野県御代田町に「龍神伝説」という龍にまつわる伝説が伝わるお寺があります。

奈落に落ちてしまった男が地上に出るために歩き回り、光に導かれて池から地上に出たところ、なんと龍になってしまっていたという伝説です。

その龍が頭を出したと言われる池があるのが「真楽寺」です。今回はそんな伝説の舞台となった真楽寺をご紹介します。

目次

龍神が現れるという”大沼の池”

底が透けるほど透明!澄んだ水と空気の池

真楽寺池

空気がひんやりとする参道に入り、すぐ右手側に見えるのが、龍神伝説が伝わる”大沼の池”。

木漏れ日に照らされてキラキラと光り輝く大沼の池の神秘的な姿は、いつまでも見ていたくなる幻想的な雰囲気です。

底が見えるほど澄んだ水質の池は、”信州の名水・秘水”の1つに選ばれています。

小さな龍神が見られる

真楽寺龍の池

奈落の底で龍になってしまった青年は、夫を失った悲しみから、自分も龍になってしまった妻と再会し、現在は二匹で諏訪湖にいるのだそう。

その伝説を体現するように、小さな龍神像が池に祀られています。年に一度龍神が目を覚ます、夏の”龍神祭り”も必見です。

この池から巨大な龍神が現れ、真楽寺の境内と御代田町の龍神公園で見事な舞を披露します。

盛大な爆竹の音と共に現れる迫力ある龍神の姿は見事ですよ。

天皇の勅願で開かれた大寺院

威厳のある金剛力士像が出迎える仁王門

真楽寺仁王門

真楽寺を訪れた人が最初にくぐるのが、二対の金剛力士像が納められている仁王門。

侍と農民が共に建てたこちらの像は、室町時代から真楽寺を訪れる人々を出迎えているそうです。

歴史ある佇まいの仁王門は、御代田町の有形文化財に指定されています。

正面にそびえる観音堂

真楽寺観音堂

仁王門をくぐり階段を登った先には、観音様が祀られたお堂があります。

「厄除観音(やくよけかんのん)」とも呼ばれるお堂には、聖観音様が祀られています。

こちらも御代田町の有形文化財に指定されています。まずはこちらに参拝し、ご挨拶をしましょう。

菊の紋章を許された本堂

真楽寺本堂

自然豊かな庭の先にある一際大きな本堂には、浅間山の噴火を収めるために祀られている優しい女神の普賢菩薩(ふげんぼさつ)が。

現在も活動を続ける浅間山が穏やかなのは、普賢菩薩のおかげかもしれませんね。

本堂の中には菊の紋様が飾られており、天皇の勅願で建てられたお寺のみ飾ることが許されているのだそうです。

また、本堂に繋がる本坊の入口では御朱印をいただけます。

ふらっと訪ねたくなる境内

長野県で最も大きな三重塔

真楽寺三重塔

江戸時代に建てられた真楽寺の三重塔は、高さ20.8メートルもあり、しばらく見上げていると首が痛くなりそうなほどの大きさ。

長野県には11基の三重塔がありますが、一番大きな塔がここ真楽寺。

塔の前には構造の説明が書かれた看板があるので、照らし合わせながら見ると色々な発見があって楽しいですよ。

町の天然記念物の御神木

真楽寺御神木

境内には、しめ縄の巻かれた御神木、神代杉(じんだいすぎ)があります。

御代田町指定天然記念物になっている樹齢1300年の神代杉は、一度火災に見舞われ中心が空洞になっていますが、今なお真楽寺を守ってくれています。

空洞の中では蓮華を手にした菩薩像が鎮座しています。歴史を感じる佇まいの巨木を見ていると、神々しさを感じずにはいられません。

源頼朝に由来する逆さ梅

真楽寺逆さ梅

真楽寺は源頼朝が42歳の厄除けに参拝したと伝わっています。その際に源頼朝が腰掛けて、地面に鞘を逆さに刺した場所がこの写真の場所だそう。

以降この場所で咲く梅は、下を向いて花を咲かせるのだそうです。

なんとも不思議な言い伝えを確かめに、梅の咲く季節に訪れてみてはいかがでしょうか。見事に咲き誇る、桜やシャクナゲも見ることができますよ。

参拝に来たら寄りたい2つのスポット

6つの村に水を分けて、生活を支えた水分神社

水分神社

1709年に創建したこちらの神社には、流水の分配を司る神の”タケミナカタノミコト”が祀られています。

龍神が顔を出したと言われる「大沼の池」を灌漑用水として6つの村に分け、人々の生活を支えているのだそう。

”タケミナカタノミコト”は農耕者を守るほか、安産の神、子供の守護神としても信仰されています。

御代田の町を見守る子育地蔵

子育て地蔵

参道を少し登った先の丘には、町の子どもたちを見守る子育地蔵があります。20メートルもある日本一大きな子育て地蔵です。

お地蔵様の足元には子どもたちが賑やかに集まる様子が模られ、見ていると微笑ましい気分になりますね。

歴史上の偉人たちも参拝した「真楽寺」

源頼朝の他にも、松尾芭蕉や聖徳太子が参拝したといわれる歴史のある真楽寺。入口を入ると、不思議とひんやりと澄んだ空気に包まれます。

境内の中は広くてお散歩しに行きたくなる雰囲気です。住職さんからも、ぜひふらっと歩きに来てくださいねとのお言葉をいただきました。

ぜひ、歴史ある真楽寺に参拝しに来てみてはいかがでしょうか。

「真楽寺」へのアクセス

  • 【住所】

    長野県北佐久郡御代田町塩野142

    【駐車場】あり

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

ライタープロフィール

鈴木ひめこ

鈴木ひめこ

長野県軽井沢のホテル兼飲食業をしながら、グルメライターを開始。懐石料理にどハマりしている、和食大好き人間です。趣味は、軽井沢のカフェやレストランめぐり。“食”を目当てにした旅行が大好き。軽井沢周辺の観光名所はお任せあれ!