厄除けのお大師さま「川崎大師」の参拝順路と見どころを徹底ガイド
川崎市|【更新日】2023年8月30日

川崎大師駅から徒歩約8分に位置する「川崎大師」は、弘法大師を御本尊とした真言宗の寺院です。
平安時代(1128年)に建立され、江戸時代になると「厄除けのお大師さま」として人々に親しまれました。
初詣をはじめ、厄除けで有名な寺院で多くの人々がお参りをするお寺。川崎大師を訪れた際の参考に、参拝順路の一例を順番にご紹介していきます。
目次
弘法大師が祀られた大本堂から参拝を
大きく立派な佇まいの大山門は川崎大師の玄関口
表参道から仲見世通りを抜けると、川崎大師の入口となる大山門に辿り着きます。大山門は昭和52年の開創850年記念に建立された、境内を囲う結界の総門です。
門の中心には、大きな赤提灯。そして、四方には京都の東寺の四天王像を模刻した、持国天像、増長天像、広目天像、多聞天像が奉安されています。
境内案内マップを入手しお水屋で心身を清めて参拝へ
境内に入ると右手にお水屋があるので、まずはそちらで身を清めると良いでしょう。境内の要所に境内案内マップが置かれているので、手元に持っておくと便利ですよ。
大本堂前の献香所では、線香を御本尊厄除弘法大師さまにお供えいたします。
御本尊の弘法大師が奉安される大本堂で参拝
川崎大師の祈りの中心となる大本堂には、御本尊厄除弘法大師尊像をはじめ、不動明王、愛染明王、稚児大師、救世観音、金剛界曼荼羅、胎蔵曼荼羅が奉安されています。
大本堂では僧侶により、毎日欠かさずお護摩のご祈祷が行われ、世界平和や国家安穏、信徒安全が祈願されているそうですよ。
厄除けやお護摩祈祷などを受ける場合は、大本堂の中にも入れるそうです。
お護摩祈祷や八角五重塔や遍路大師像参拝も
厄除けのお大師さまで受けるお護摩祈祷
川崎大師でお護摩祈祷を受ける方は多く、お護摩受付所はとても広いスペースでした。写真に写っているのは令和2年に誕生した川崎大師公式キャラクターの「ひらまくん」です。
平安時代末期、無実の罪に追われて川崎の地で漁師として過ごしていた平間兼乗(ひらまかねのり)という武士がモチーフになっているそうです。
兼乗が夢のお告げによって海の中から弘法大師のご尊像を引き揚げ自身の厄除け祈願をしたことが、川崎大師の始まりだとされています。
空に向かってそびえ立つ八角五重塔
境内の中で、シンボルタワーのように目を惹くのが朱色と金色が美しい八角五重塔です。八角の屋根は珍しいですが、円に最も近い建造物の形なのだそうです。
円に近いことから、「包容力」や「完全性」が象徴されているとのこと。毎月第1日曜日、21日のご縁日のみ、中を拝観することができます。(3月21日~12月20日間のみ)
遍路大師像には献水して参拝を
八角五重塔の近くには、お遍路修行中の弘法大師の姿を表した遍路大師像が奉安されています。
ここでは、弘法大師の健脚にあやかり、遍路大師像の足元に献水して参拝します。
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境内の風景が美しく見渡せるつるの池エリア
お釈迦さま、お薬師さまへと続く朱色のやすらぎ橋
つるの池に掛けられた朱色が美しいやすらぎ橋は、境内を美しく見渡せるフォトスポットです。ここを渡ると、お釈迦さま、お薬師さまに辿りつきます。
朱色は、災難を除き、幸福を招く色とされています。また、欄干に刻まれた20文字の梵字は、悟りへと向かう段階である「発心」、「修行」、「菩提」、「涅槃」を表しているそうです。
黄金に輝く姿が目を惹く降魔成道釈迦如来像
やすらぎ橋を渡り切ると、黄金の降魔成道釈迦如来像に辿りつきます。お釈迦さまは29歳で出家し、6年間の苦行の後に、菩提樹の下で座禅を組み瞑想を行いました。
瞑想中のお釈迦さまを、悪魔が誘惑しますが、強い意志で乗り越え成道(悟りを開く)されました。その時の姿を「降魔成道」と言うそうです。
レリーフがずらりと並んだ日本百観音霊場お砂踏み参拝所
降魔成道釈迦如来像の裏手に、日本百観音霊場お砂踏み参拝所が建立されています。
これは、川崎大師貫首(住職)が、日本百観音霊場である「西国三十三観音」「坂東三十三観音」「秩父三十四観音」の霊場を巡り、拝受したお土砂を埋納し、100躰の観音菩薩像(レリーフ)が奉祀されています。
100躰のレリーフは、とても見ごたえがありますよ。
薬師瑠璃光如来像が奉安された薬師殿にもぜひ参拝を
インド寺院を彷彿とさせる薬師殿
日本百観音霊場お砂踏み参拝所を更に奥へ進むと、インド寺院のような白い建物が薬師殿です。堂内には、薬師瑠璃光如来像と、薬師瑠璃光如来を信仰する人々を守る武神である十二神将が奉安されています。
薬師瑠璃光如来は心身の苦しみを取り除き、癒しを与えてくれる仏さまです。是非、薬師殿にも足を運び参拝してみてくださいね。
なで薬師に触れて身体健全、病気平癒を祈念
薬師瑠璃光如来のご分身である、なで薬師も奉安されています。撫でることにより、身体健全、病気平癒を祈念できますよ。
「おんころころせんだりまとうぎそわか」と、なで薬師のご真言を心の中で唱えながら、身体の気にかかっている部分を撫でてみてくださいね。
しおり作りや仏画の塗り絵体験も可能
堂内には、5つの紐から好きな色を選んで薬師瑠璃光如来が印字されたしおりを作るスペースもあります。近くに用意されている十二支のスタンプを、しおりの裏に押して完成です。
写経や彩色仏画(仏さまの塗り絵)も体験することができるそうですよ。
境内巡りを楽しみながら参拝できる「川崎大師」へ
古くから「厄除けのお大師さま」として多くの人に親しまれてきた川崎大師。境内の見どころも多く、毎年2月の節分会や7月の風鈴市をはじめ、年中行事も多く開催していますよ。
2024年は、10年に一度の大開帳奉修の年にあたります。5月1日から5月31日までの1カ月間は、特別に御本尊さまがご開帳され、供養を捧げるためにさまざまな法要が執り行われます。
これから特別な年を迎える川崎大師に、是非足を運んでみてはいかがでしょうか?
▼川崎大師の仲見世の紹介記事はこちら
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川崎大師へのアクセス
- 【住所】
神奈川県川崎市川崎区大師町4-48
【駐車場】700台
参詣ご信徒専用駐車場
神奈川県川崎市川崎区大師河原1-1-1【公式サイト】https://www.kawasakidaishi.com/
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。