大人が子どもの気持ちに戻れる「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」
川崎市|【更新日】2023年8月30日

神奈川県川崎市多摩区にある「川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム」は、『ドラえもん』『パーマン』など数々の名作を残した藤子・F・不二雄先生(本名:藤本弘先生)直筆の貴重なまんが原画などが展示されているミュージアムです。
F先生は富山県高岡市出身ですが、川崎市多摩区に移住されてから『ドラえもん』などの多くの作品を生み出しました。
ミュージアムは、貴重な原画や先生の愛用品も展示されF先生を身近に感じることができる素敵な空間です。
目次
原画や愛用品を通して先生の温かみが感じられる展示室
『ドラえもん』の50年の歩みが分かる「展示室Ⅰ」
『ドラえもん』は1970年に、小学館の学年誌のまんがとして掲載されたことが始まりでした。1階の展示室では、当時から50年経った現在までの『ドラえもん』の歴史を原画や当時の資料などを通して振り返ることができます。
沢山の子供たちに愛された作品の、世界でたった1つの貴重な原画を多数見ることができます。
先生は、雑誌の学年ごとにキャラクターの身長を描き分けたり、内容も少しずつ変えていたようです。読者は「のび太」と共に成長してきたのですね。
恐竜のフィギュアに囲まれた「先生の部屋」
先生が実際に愛用していた机やイス、蔵書などを展示しています。今にも先生が現れて来そうなほど。
先生は恐竜が大好きで、『映画ドラえもん のび太の恐竜』をはじめ、作品には恐竜が登場しました。恐竜のフィギュアや化石など、沢山のコレクションが机に並んでいます。
上を見上げると、本や図鑑、映画のレーザーディスクなどが巨大な本棚にずらりと並んでいます。植物や虫など、ひとつひとつ図鑑などを見て正確に描いていたそうです。
大人のファンを魅了したSFの世界
2階の展示室Ⅱでは、期間限定の企画展を開催しています。取材当時は、『藤子・F・不二雄のSF短編原画展-Sukoshi・Fushigiワールドへの招待-』が開催されていました。(※2023年10月23日まで)
実は先生はSFが大好きだったそうで、『ドラえもん』や『キテレツ大百科』を連載する傍らで、SF短編作品を多数を生み出しました。ここには、SF短編作品の原画が多数展示されています。
絵柄は他と変わらず親しみやすいタッチですが、内容はシリアスな社会問題にも切り込んだ大人が興味深く読める作品です。先生がこんなに沢山のSF短編を描いていたことを初めて知り衝撃的でした。
子供も楽しめるポイントがたくさん「みんなのひろば」
ドラえもんなどキャラクターが出現するのび太の家
2階の「みんなのひろば」は、“すこしふしぎ体験”が楽しめるエリアです。ここには、部屋の中まで覗ける、「のび太の家」の展示があります。
備え付けのタブレットで部屋をかざすと、ドラえもんとのび太くんがアニメーションになって現れます。誰もいない部屋で繰り広げられる不思議な仕掛けが楽しめます。
可愛いフィギュアがゲットできるミュージアム限定カプセルトイ
子供から大人まで大人気だったのが、ミュージアム限定カプセルトイです。種類の入れ替えもあるようですが、取材時はカプキャラの第3弾で、ドラえもん、のび太くん、きれいなジャイアン、金のきれいなジャイアンの4種類でした。
3階の「きこりの泉」にいる「きれいなジャイアン」はミュージアムの密かな人気者。カプセルトイでジャイアンが当たったら、一緒に記念撮影するのもおすすめですよ。
取材時は、1回目に金のきれいなジャイアン、2回目でドラえもんをゲットすることができました。お目当てのキャラクターが出るまで挑戦したくなってしまうほど、可愛らしいフィギュアです。
思い出にオリジナルスタンプを作成しよう
特におすすめしたいのは、オリジナルスタンプ作りです。まず、スタンプホルダーをガチャ機で購入します。インクはピンクと青から選べます。
そして、専用の機械でメインのイラストとフレームを選びます。必要に応じて文字を入れて、とても可愛いスタンプの完成です!是非、ミュージアムを訪れた思い出として、作成してみてくださいね。
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フォトスポットやFシアター、お土産エリアも充実
たくさんのキャラクターたちと出会える「はらっぱ」
屋外に広がる「はらっぱ」では、ドラえもんをはじめ、パーマン、コロ助、ドラミなど、沢山のキャラクターたちに出会うことができます。
土管やどこでもドアなどの、お馴染みのアイテムもあり物語の中に入れた気分になれますよ。キャラクターたちと一緒に、たくさんの思い出の写真を撮影してみてくださいね。
15分間のアニメーションが楽しめるFシアター
Fシアターでは、ミュージアムでしか観ることのできないオリジナルの短編アニメが上映されます。入館時に配布されるFシアター入場キップで入場できます。
20分ごとに上映されるので、好きなタイミングで見ることができるのが嬉しいですね。上映作品は不定期に変更されるようですが、取材時は「ドラえもん&SF短編 宇宙(そら)からのオトシダマ」が上映されていました。
200インチのスクリーンに座席は100席も!ほぼ満席で、子供から大人まで楽しんでいました。
のび太のクリアファイルやタケコプターカチューシャが大人気
1階のミュージアムショップでは、お土産に最適なオリジナルグッズが盛りだくさん。一番人気は、「のび太が100点?!クリアファイル」です。
本当は100点なのに、紙を挟むと0点になってしまう仕掛けが面白いですね。
当日、タケコプターのカチューシャを着けた子供たちをたくさん見かけましたが、ミュージアムショップと3階のギフトコーナー「藤子屋」で販売していたので、チェックしてみてくださいね。
F先生の世界を覗きに藤子・F・不二雄ミュージアムへ
よく見ると壁にドラえもんの可愛らしい目がついていたりと、来館される方を楽しませてくれる仕掛けもたっぷりの藤子・F・不二雄ミュージアム。
先生の作品に触れると大人が忘れかけていたワクワクした気持ちや、夢や希望、勇気など、大切な気持ちを思い出させてくれます。
そして、実は先生は多くのSF短編も生み出していたことなど、知らなかった一面も知ることができます。F先生の世界を覗きに、ぜひ足を運んでみてくださいね。
ⓒFujiko-Pro
藤子・F・不二雄ミュージアムへのアクセス
- 【住所】
神奈川県川崎市多摩区長尾2-8-1
【駐車場】なし
【入館チケット】
大人・大学生 1000円
中学・高校生 700円
4歳以上 500円
3歳以下 無料
※入館チケットは日時指定による事前予約制です。現地では販売していません。
購入方法など詳しくは、ミュージアム公式サイトをご覧ください【公式サイト】https://fujiko-museum.com/
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。