川崎の手土産なら「菓寮東照」。大正二年創業の老舗菓子店で心豊かに
川崎市|【更新日】2023年8月30日

川崎にある「菓寮東照」は、創業大正二年の歴史ある菓子店です。東海道五十三次の川崎宿付近に店を構え、地域に根差した菓子づくりをされています。
菓子づくりは素材からこだわりをもって厳選し、細やかな心遣いをもって丁寧に作られています。併設された「茶寮木の実」では、イートインが可能。
東海道名物の「奈良茶飯風おこわ」など老舗ならではの歴史が感じられるメニューもあり、古くから地元に愛されているお店です。
目次
木の温もりと和のテイストが融合し心地よい店内
開放感のある高い天井と、清潔感あふれる店内。クラシックのBMGが静かにかかり、心地よい空間です。
壁にインテリアとして飾られているのは、桜の木でできた絵柄の菓子木型。これは和菓子を型取るために使われていた道具だそうです。
東照の菓子は明治から昭和にかけて職人の手で1つ1つ制作されており、その際に使用されいたものです。
先人の心を大切に受け継いで菓子づくりに精進している東照のあり方がインテリアからも伝わってきます。
お土産に最適なおすすめ商品3選
職人が丁寧に焼き上げた川崎名物「かわっぴら餅」
大福を平たく食べやすい薄さにして職人が丁寧に手焼きしたのが、かわっぴら餅です。
粒あんの『よもぎ餅』と、こしあんの『甘しょうゆ餅』の2種類。どちらも適度な焼け目が香ばしく、端まであんが詰まっています。
よもぎ餅は、上品な甘さの粒あんに、よもぎの良い香りが口の中に広がります。甘しょうゆ餅は、あんの甘さに甘辛のしょうゆが絡みあいます。
しょうゆを少し焦がした香ばしい香りが特徴です。夏は冷蔵庫で冷やして食べるのもおすすめですよ。
神奈川県指定銘菓に選ばれた「大粒栗もなか」
大きな栗が丸ごと贅沢に入った栗もなかは、創業当時から受け継がれてきた、東照の代表的なお菓子です。
小豆の素材の美味しさが感じられる粒あんと、上品な口当たりの白あんの2種類。神奈川県指定銘菓にも選ばれ、贈答品としても人気が高いそうです。
「福分ひょうたんサブレー」は縁起物として手土産にぴったり
『3つ揃えば3拍(瓢)子で縁起良し、6つ揃って無病(六瓢)息災』。
末広がりの形の瓢箪(ひょうたん)は、古来から縁起物として親しまれていますね。福分けひょうたんサブレーには、その名の通り福をお裾分けしたいという東照の願いが込められています。
プレーンとカカオ味の2種類あり、どちらも上品な甘さ。パッケージも可愛く、手土産にすれば喜ばれる縁起の良いお菓子ですよ。
現地発信!おすすめホテル・旅館は こちら
「茶寮木の実」のイートインでくつろぎの時間を
夏に1番のおすすめはかわっぴら餅つきのかき氷
お店の奥には、『茶寮東照』があります。おしるこやところてんなど、本店でしか食べられない東照のお食事メニューがいただけます。
8月いっぱいは期間限定で、かき氷が登場。黒蜜きなこや宇治抹茶、国産いちごなど、計6種類。中でも、よもぎのかわっぴら餅がついてくる宇治抹茶かき氷が人気です。
ほどよい甘さのあんがたっぷりで、宇治抹茶ととてもマッチします。ひんやりと冷えたかわっぴら餅もとても美味しいので、おすすめですよ。
川崎宿名物を現代風にアレンジした「奈良茶飯風おこわ」
『奈良茶飯』は、米に炒った大豆や小豆、焼いた栗や粟などを加えた炊き込みご飯で、江戸時代に川崎名物として親しまれました。
元々、奈良などで食された僧食でしたが、川崎宿でも出されるようになり『東海道中膝栗毛』に登場したことで全国的に有名に。
そんな奈良茶飯を現代風にアレンジした『奈良茶飯風おこわ』は、うるち米ともち米のもっちりとしたご飯に、大豆、小豆、大粒の栗が沢山入っています。栗の甘みとごはんの塩気がとてもマッチしていました。
菓子を通しておもてなしの心を感じる「菓寮東照」へ
地元を愛し、伝統の技術を大切に継承する東照。丁寧に作られたお菓子を通して、おもてなしの心を感じることができます。
川崎周辺に複数店舗展開していますが、イートインできるのは本店のみ。
是非、本店に立ち寄りここでしか食べれない東照のお食事も堪能してみてくださいね。
菓寮東照へのアクセス
- 【住所】
神奈川県川崎市本町1-8-9
【駐車場】なし
【定休日】毎週日曜日・8月と年始に数日
【公式サイト】http://www.tohteru.com/
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。