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伊豆の幸を贅沢に堪能。海辺の趣ある古民家「ひよけ家」で和ランチを愉しむ

伊東市|【更新日】2023年8月24日

伊豆の幸を贅沢に堪能。海辺の趣ある古民家「ひよけ家」で和ランチを愉しむ

伊東市街から国道135号線を北に上がり、宇佐美海岸に入ったところにある「古民家れすとらん ひよけ家」。

大正時代の邸宅をそのままレストランに改装したという、隠れた伊東の名店です。

和食をベースにした創作料理は味も見た目も折り紙付き、古民家の雰囲気を楽しみながら非日常の食事体験が味わえます。

今回はそんなひよけ家で絶品の和食ランチをいただきます。

目次

大正時代の古民家がレストランに

何度も火災を免れた豪商の邸宅

ひよけ家正面外観

国道135号線を一本内側に入ったところに「ひよけ家」はあります。

宇佐美の地で海運や山林経営などを営んでいた、深澤家の邸宅を改装してレストランとしました。

家が建てられたのは大正5年のこと、以後近隣で起きる火災を免れ続けたことで火を除ける家、「ひよけ家」の名前がつけられました。

お店のシンボルは松の名木

ひよけ家外観3

お店の前には立派な黒松が立っています。樹齢は約100年、家とともにいくつもの時代を乗り越えてきた御神木のような存在です。

道路に枝がかかり一時期伐採の危機があったのですが、松は伸びる方向を変えうまい具合に道路にかからないように育ってきたそうです。

純古民家の中はモダン和風スタイル

ひよけ家玄関まわり

暖簾をくぐると広い間口の玄関が、かつての商家の名残を感じさせます。古民家とはいえ入り口から店内のメインフロアは改装され、和モダンといった雰囲気です。

メインフロアは座敷ではなくフローリングにテーブルと椅子が置いてあります。

お料理の前に店内をじっくりと拝見

登録有形文化財の中で食事を楽しめる

ひよけ家メインダイニング

料理のお楽しみの前に店内をじっくりと見てまわります。

伊東市で7番目に登録有形文化財(建築物)となった「ひよけ家」。床板などは張り替えられていますが、柱や梁、窓の格子などは大正時代のものをそのまま残しているそうです。

繊細な細工に、当時の豪商だった深澤家の繁栄ぶりが偲ばれます。壁は新たに漆喰を塗り直し、古いながらも清潔感のある空間です。

シックでおしゃれな地元産インテリア

ひよけ家メインダイニング付近

こちらはお店の奥側のテーブル席です。店内の調度品も選りすぐりの品が揃えられています。

床の間のドライフラワーは地元・宇佐美の作家さんの作品だそう。お店は地元密着を掲げていて、食材だけでなくインテリアも宇佐美産のものが多いそうです。

革張りのソファでロハスな品をチェック

ひよけ家物販コーナー

こちらのエリアは服や石けん、キャンドル、アクセサリーなどを展示販売しているエリアです。

地元産のロハスなアイテムが多く、宇佐美にこんなおしゃれなものを作る作家がいたのかと驚いてしまいます。食事を待つ時間にじっくりと見てしまいました。

有名料理家監修の美和食を堪能

味の決め手は黄金の出汁・すまし鍋

ひよけ家すまし汁

注文したのは人気メニューの昼の和膳、最初の品はしめじ、豆腐、太刀魚のすまし鍋です。そのこだわりはズバリ出汁。

昆布と鰹節のオーソドックスな組み合わせですが、昆布を水で煮出して13分、いったん冷まして鰹節を入れる丁寧な作業を重ねた黄金の出汁です。

アート作品のような地元産お造り

ひよけ家お造り

こちらは地元・宇佐美の魚を使ったお造り。宇佐美の鮮魚店の大将が厳選した食材を運んできて、そこから料理長がメニューを決めるそうです。

本日の魚はマグロ、鯛、そしてサザエ、味も鮮度も抜群ですが見た目がなんとも美しいです。

丸の内の和食伝導人がプロデュースの美しき膳

ひよけ家和膳

和膳には他に、天ぷらとご飯がついてきます。

和風メニューは丸の内の名店「しち十二候」代表の齋藤章雄氏がプロデュース、それを一流ホテルで腕を磨いた料理長が仕上げています。

メニューは1か月ごとに変わるので、いつ訪れても新鮮な驚きが待っていそうです。

食べ逃せない!絶品、ひよけ家特製ピザ

ひよけ家ピザ

ひよけ家もう一つの推しメニューが、パスタやピザなどのイタリアンです。

前の料理長がイタリアン出身だったことで、その流れを汲んだパスタやピザのメニューを提供しています。

写真は特製シーフードピザ、宇佐美の魚介をふんだんに使った一品です。

庭のある贅沢、二階のある余裕

京都のすご腕庭師が宇佐美の海を表現

ひよけ家庭園

店内奥のガラス戸の向こうは庭園になっています。

日本の名庭100選を手がけた京都の庭師・平井幸輝氏が作ったもので、相模湾の波や港へと戻る船を表現しています。

店の外に目を向けても和の美しさが感じられる素敵な空間づくりです。

二階にも溢れる古民家の魅力

ひよけ家二階

お店の二階は畳の広間にテーブルが据えられて、お客さんが多い時などはこちらに案内してくれるそうです。

窓から見下ろす庭景も乙ですが、思わず目がいくのは飾り格子や欄間など。写真の組子欄間は芸術品のような美しさです。

庭を愛でながら至福のスイーツ

ひよけ家スイーツ

最後はスイーツの紹介で締めたいと思います。こちらは本日のケーキ、キャラメル味のしっとりケーキとフルーツの付け合わせ。

少しの苦味に大人の甘さが乗った、シックなお店の雰囲気にぴたりとハマる味で、古民家レストランの魅力を際立たせる逸品です。

和のおしゃれが詰まったシックな美食場「ひよけ家」

伊東中心部から外れた宇佐美は、全体にサウダージな雰囲気のエリア。

そんな宇佐美の空気にマッチした古民家レストランは入るだけで気分が盛り上がりますし、提供されるモダンな料理に心もお腹も大満足です。

伊東でゆったりとした食事を楽しみたい方におすすめのお店です。

古民家れすとらん ひよけ家へのアクセス

  • 【営業時間】

    11:00〜15:00(昼)、17:00〜22:00(夜)

    【定休日】毎週木曜(祝日の場合営業)

    【住所】静岡県伊東市宇佐美1748-1

    【駐車場】あり

    【公式サイト】https://www.hiyokeya.com/

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

ライタープロフィール

石井省

石井省

茨城のだっぺ地区出身です。東京から伊豆へ移住。週に3回は温泉に入る温泉好きで、伊豆のマイナー温泉を丁寧に探索中。旅は行き当たりばったり、そこで起こる偶然と奇跡の瞬間を愛しています。