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プラネタリウムで宇宙の旅へ!静岡「月光天文台」で知的好奇心を刺激

函南町|【更新日】2023年7月24日

プラネタリウムで宇宙の旅へ!静岡「月光天文台」で知的好奇心を刺激

伊豆半島の玄関口、静岡県函南町(かんなみちょう)にある「月光天文台」は1975年にオープンした歴史ある天文台。

プラネタリウム館を備え、天文学と地学を同時に学ぶことができる施設です。

宇宙が好きな方はもちろん、あまりなじみがない方もきっと知的好奇心が刺激されます。ここから宇宙の旅に出掛けてみませんか?

目次

プラネタリウムで季節の星座を巡る

直径11mの全天周デジタルプラネタリウム

月光天文台_プラネタリウム

こちらのプラネタリウムは、直径11mのドーム全天に美しいデジタル画像が映し出されます。

椅子に座ると背もたれが倒れ、後方の映像も見ることができますので、星空が映るとその中にすっぽりと包まれたよう。

まるで星の間に浮かびながら宇宙旅行をしているような気分になります。

時間帯で変わる多彩なプログラム

月光天文台_プログラム

プラネタリウムでは毎日3回、違うプログラムが投影されます。

今回鑑賞したのは、アマチュア写真家の方が撮った星空や風景写真、伊豆半島ジオパークの網代の空撮映像、そして7月の星空案内の3本立てでした。

7月の星空案内では、星座やそれを構成する星の説明、時間の経過に伴う動きがとても分かりやすく映し出されます。

「夏の大三角形」や「北極星の見つけ方」など、昔習った懐かしい記憶がよみがえりました。

大人が忘れていた知的好奇心が呼び覚まされる

天文台で化石や鉱物が展示されているわけ

月光天文台_化石

2階の地学展示室では、恐竜の骨格や様々な生物の化石、鉱物などを見ることができます。

「天文台でなぜ地学?」と不思議だったのですが、「地球が生まれ、そこに生命が誕生し、恐竜が滅び、残った生物が進化した流れが宇宙と深く関わっているから」と教えていただき、なるほどと納得しました。

「スーパーカミオカンデ」という単語は知っていても

月光天文台_カミオカンデ

こちらは3階天文展示室のスーパーカミオカンデの展示。

スーパーカミオカンデという単語は聞いたことがあっても、どのようなものか説明することはできません。

大きな電球のような光原子倍増管のレプリカと装置内部を点検中の人の写真を見て、その大きさにびっくり。

岐阜県飛騨市神岡町の地盤が硬く安全なため装置の設置場所に選ばれたことや、次の「ハイパーカミオカンデ」が現在建設中であることも教えていただきました。

子供も大人も楽しめる仕掛けが満載

恐竜の骨に直接触ることができる

月光天文台_骨

こちらはアパトサウルスという草食恐竜の上腕骨で、自由に触ることができます。

1億年前の化石に触るのは初めてだったので、じっくりと手触りを堪能してしまいました。

この恐竜以外にもアンモナイトや三葉虫の化石も触れ、大人でもワクワクするので、子供たちは大喜びしそうですね。

隕石には磁石がつくことを体感

月光天文台_隕石

本物の隕石にも直接触れます。こちらの隕石は鉄を含んでいるとのこと。

自分で磁石を取ったりつけたりして、確かに鉄を含むことを実感できました。

隕石を触るのも初めてだったので、じっくりと触りながら、どこから飛んできたのかしばし考えてしまいました。

「宇宙からのおてがみ」には何が書かれているのでしょうか。

月に行った時の体重は?

月光天文台_月の体重

こちらのムーンスケールに乗ると、月に行った時の体重を測ることができます。

8.3kgならかなり身軽に動けますね。

ちなみに月の重力は地球の1/6であることをそっと書き添えておきます。

キッズパークやガーデンでも遊べる

月光天文台_ガーデン

たくさん学んで体を動かしたくなったら、外のキッズパークやガーデンへ遊びに行きましょう。

ガーデンには本物の化石や溶岩が置いてあり、季節の花を楽しみながら歩くことができます。

お腹が空いたら、4階のムーンカフェで富士山を眺めながらお食事やスイーツを味わうのもいいですね。

星空観望会やワークショップも随時開催

月光天文台_ワークショップ

天文台の望遠鏡で星空を観察する「星空観望会」は月に2回開催されています。

時期によっては「昼間の金星観望会」も開催。

また、「手作り望遠鏡教室」などのワークショップも開催され、写真のような望遠鏡を作って昼間の月を見ることができます。

観望会やワークショップについての情報は、お出かけ前に公式ホームページでご確認ください。

宇宙好きはもちろん、みんなが楽しめる「月光天文台」

「月光天文台」は人工の光が届かないよう、箱根山麓の標高312mに位置しています。途中、道が少し細いところもありますが、看板やお車のナビのとおりお進みください。

宇宙が好きな方はもちろんですが、恐竜が好きな方、鉱物が好きな方、そして地学はちょっと苦手だった方もきっと知的好奇心が刺激され、世代を超えて楽しめる場所です。

日常から少し離れて、「月光天文台」で宇宙と地球の神秘に触れてみませんか?

「月光天文台」へのアクセス

  • 【営業時間】

    9:30〜17:00(受付は16:30まで)

    【休館日】月曜・第4火曜(祝日の場合は翌日)、年末年始、臨時休館あり

    【住所】静岡県田方郡函南町桑原1308-222

    【料金】高校生以上:1,200円 幼・小・中学生:600円

    【駐車場】約50台(無料)

    【公式サイト】https://gekkou.or.jp/

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご覧ください。

ライタープロフィール

芦馬 実

芦馬 実

静岡県浜松市出身。現在はフリーランスのライターとして静岡県の魅力を発信中。牛乳やヨーグルト、チーズが大好きで、旅先では地元産の乳製品を必ずチェックする。直売所と道の駅にはついつい寄ってしまう。