こんにちは、ゲスト
  • 記事を探す

    キーワード

    エリア

    テーマ

こんにちは、ゲスト

帰りは箱根湯本駅までハイキング!「金湯山 早雲寺」で北条氏一門の歴史を知る

箱根町|【更新日】2023年7月7日

帰りは箱根湯本駅までハイキング!「金湯山 早雲寺」で北条氏一門の歴史を知る

箱根湯本駅から歩いて約15分の場所にあるのが、北条氏一門に縁のある「金湯山 早雲寺」です。

1521年に創建され一度は焼失したものの、江戸時代以降に再建されました。

北条五代のお墓もある由緒正しき神社を、今回は紹介します。

目次

北条氏一門の歴史が残る「金湯山 早雲寺」

北条氏綱が1521年に建立

早雲寺 (7)

金湯山 早雲寺は1521年に、北条早雲の遺命により、子供である氏綱が創建しました。

当時は小田原北条家の菩薩所として栄えましたが、豊臣秀吉の小田原攻めで1590年に焼失。その後、再建され今でも多くの文物が伝えられています。

普段は本堂の拝観を行うことができません。11月上旬に3日間だけ、襖絵と寺宝が公開されているそうです。

国の文化財愛護「早雲寺本堂」

早雲寺 (6)

襖絵と寺宝が保管されている早雲寺本堂は、国の文化財愛護に指定されています。

中には狩野雪村により描かれた多くの襖絵があり、有名なのは16面の「竜虎図」。他にも水鳥や山水などの襖絵が保管されているそうです。

本堂の裏手には安土桃山時代から江戸時代に作庭された、北条幻庵作の枯山水もあります。こちらは自由に見ることができるので、ぜひ立ち寄ってみましょう。

石垣山の一夜城に使われた梵鐘

早雲寺 (5)

境内には神奈川県の重要指定文化財となっている、大きな鐘楼があります。

1330年に作られたこの鐘は、豊臣秀康が小田原攻めをした際に石垣山の一夜城で使われたもの。隣には秀吉に惨殺された山上宗二の慰霊碑が並んでいます。

数々の歴史的偉人が眠るお墓

北条五代の墓

早雲寺 (3)

早雲寺には墓地があり、その中には偉人が眠るお墓もいくつかあります。中でも多くの人が訪れるのが、北条五代の墓。北条早雲、氏綱、氏康、氏政、氏直の墓です。

子孫である狭山北条5代当主の氏治が1672年に、供養塔として建立しました。墓参りは自由なので観光客でも立ち寄ることができます。

連歌師・宗祇法師の墓

早雲寺 (1)

北条五代の墓の近くには、連歌師・宗祇法師の墓もあります。

1500年代に関東各地で連句を催しながら駿河・美濃に向かう途中で亡くなった宗祇法師を、弟子たちが遺骸をかつぎ箱根山を超えて富士山の麓に埋葬しました。

その後、終焉の地としてこの場所に供養塔が建てられたそうです。江戸時代は俳諧師や旅人が、よく墓参りに訪れました。

帰り道は早雲寺林でハイキング

緑に癒される早雲寺林

早雲寺 (4)

早雲寺の裏には、神奈川県の天然記念物に指定された大きな自然林「早雲寺林」があります。

入り口には墓地から直接行くこともでき、一度神社の外に出た場合も、帰り道にある途中の小道から入ることができます。

ここから箱根湯本駅近くまで直接行くことができます。

東屋でのんびり休憩

早雲寺 (2)

早雲寺林から箱根湯本駅までの道は、階段や坂などのアップダウンがあるため健脚者向き。自然林はヒメハルゼミの生息地で、スダジイやウラジロガシなども生息しています。

途中には東屋やベンチもあるので、ちょっと休憩するのもおすすめ。箱根湯本駅からすぐの場所で、自然を感じながらゆっくりした時間を過ごすことができます。

北条氏一門の歴史が知れる「金湯山 早雲寺」に行こう

北条文化の文化財を残している、北条文化を語るのに欠かせない「早雲寺」。歴史を感じた後は、ハイキング気分で箱根湯本駅まで戻ることができます。知識を深めにぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

金湯山 早雲寺へのアクセス

  • 【住所】

    神奈川県足柄下郡箱根町湯本405

箱根町周辺の観光エリア

ライタープロフィール

酒井明子

酒井明子

出版社などでの勤務を経て、現在はフリーランスの編集・ライターとして活動。旅行、登山、お酒をこよなく愛していて、目標は百名山制覇。沖縄の離島巡りも好きで、お気に入りは波照間島のみんぴかカレー。