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鎌倉屈指の禅寺「建長寺」の魅力とは?おすすめの周辺散策スポットも紹介

鎌倉市|【更新日】2023年6月20日

鎌倉屈指の禅寺「建長寺」の魅力とは?おすすめの周辺散策スポットも紹介

日本で最初の禅の専門道場として、鎌倉時代から禅宗を発信し続ける建長寺。

建築物は中国から伝わった禅宗様式が取り入れられており、国の重要文化財となっています。

周辺は木々に囲まれていて季節ごとの散策にも最適!
景色も禅文化も堪能できる「建長寺」をご紹介します。

目次

総門から一直線に並ぶ様式美!広い境内の重要スポット

拝観者を出迎える大きな総門

建長寺総門

北鎌倉駅から徒歩約15分ほど。鎌倉駅からも少し離れていますが、各駅からはバスも通っておりアクセスの良い場所にあります。

「巨福山(こふくさん)」という額がかかった大きな総門を超えると、拝観受付の向かいには各種お守りやお土産が並ぶお店が。

円を一筆で描いた「円相図」のTシャツなど、禅寺ならではのデザインも!

建長寺の散策後にはぜひチェックしてみてください。

建長寺のシンボル、壮大な「三門」で小休憩

建長寺三門

建長寺を紹介する写真で良く見られる「三門」。

たいへん大きく、距離をおかないと全体像の撮影ができないほどです。

日陰となる下には椅子がいくつか設置されており、通り抜ける風が爽快!

駅から歩いて来られた人にはちょっとした休憩ポイントです。

三門までの参道は両側に桜が植えられており、春の時期には桜のトンネルを楽しめますよ。

仏殿へ続く参道横もチェック!巨大なビャクシン

建長寺ビャクシン

三門を抜けた先にも仏殿、法堂(はっとう)と大きな建物が続きます。

仏殿につながる参道横には、神奈川県の名木としても知られている樹齢約760年の柏槇(ビャクシン)という高くそびえる木が。

その昔、建長寺を開創した高僧「蘭渓道隆(らんけいどうりゅう)」が種子をまいたものと言い伝えられている、禅寺を象徴する樹木です。

龍の絵が天井にあるのはなぜ?

建長寺雲龍図

法堂の天井にはインパクトある雲龍図が描かれています。この真下には住職が仏教の教えを説く場所が。

雲を呼び雨を降らすと言われている龍の図は「住職の説法を聞く人々に「法」の雨が降りそそぎ、染み渡るように」と願いが込められているのです。

日本では爪が三本、四本の龍の図を良く見かけますが、ここでは五本ある「五爪(ごそう)の龍」。

龍をかたどった図や造形を見るときは、爪の数もチェックしてみてくださいね。

まずは座ってみよう。禅を体験できる建長寺方丈

なだらかな曲線美をもつ「唐門」には見事な装飾!

建長寺唐門

法堂を超えた先には、きらびやかな装飾がされた「唐門」が見えてきます。

総門で見たような一直線の屋根ではなく、中央が高く左右は曲線を描くような形状となっている「唐破風(からはふ)」と呼ばれる形状になっている門です。

豪華できらびやかな唐門は、細部の装飾にも注目です!

心地よい清風と日本庭園の眺めを満喫

建長寺方丈

唐門の右手側から「方丈の回廊」に入れます。

方丈は昔、住職が居住していた場所でした。現在では法要や坐禅などが行われています。

奥には広い日本庭園があり、座って眺められる休憩エリアも。静かな環境で緑豊かな景色を堪能できますよ。

この裏には坐禅が行われているお部屋があります。

撮影などは禁止で、カメラのシャッター音も無く心静かに落ち着けるスポットですよ。

方丈から境内奥へ続く道には近代に建立された虫塚も

建長寺虫塚

方丈から出て進むと、少し見落としがちな横道の先に「虫塚」があります。

ここは命を奪われた昆虫を供養する慰霊碑が並ぶ、竹に囲まれた少し広いエリア。

建築家によるデザイン性の高いオブジェがあり、人で混雑する場所ではないのも魅力です。

境内の奥、半僧坊へ向かう人はこの後長く階段を上る道に続くので、ここで体と心を落ち着けてから向かうのも良いですよ。

登り切った先には絶景の見晴らし!半僧坊へ行こう

烏天狗(からすてんぐ)像が立ち並ぶ最後の階段

建長寺半僧坊

半僧坊とは、「半僧坊大権現」をお祀りしている霊験地です。半僧坊大権現とは、仏や菩薩が衆生を救うために現れた半ば僧であり、半ば俗人のような姿をしている建長寺の鎮守。

その昔、建長寺の住職の霊夢に現れた半僧坊の言い伝えが残り、建長寺を見下ろす高台に祀られています。

階段を登り切った先には、ここまでとは異なる雰囲気!

躍動感ある烏天狗の像が、あたかもその場所に居るかのように並び見ごたえがあります。

晴天では富士山も!展望台からの眺め

建長寺富士見台

半僧坊エリアには富士見台も。階段を登り切って半僧坊に到着したその左側にあります。

良く晴れた日には山の向こうに富士山が!

この日は青空の中に溶け込むような姿で見ることができました。

春から夏は緑深い自然が見渡せますが、秋には紅葉の景色をめいっぱい満喫できますよ。

半僧坊の休憩エリアで登ってきた階段を見下ろす

建長寺休憩所

今まで登ってきた道のりを眺めるのも満足のひととき。

休憩所で水分補給して、彼方に見える相模湾を眺めるのもおすすめです。

半僧坊からさらに上って行く道を行くと「勝上けん展望台」があり、「天園ハイキングコース」へつながります。

勝上けん展望台での見晴らしは、半僧坊からも一段高い位置から建長寺敷地周辺を見下ろせる絶景です!

歴史あるお寺は季節の楽しみも。見晴らしも満喫!

「禅」と聞くと何か難しいイメージもありますが、建長寺では誰でも禅の世界に触れることができる初心者に優しいお寺です。

初めての方にも参加しやすい坐禅会や、写経や法話など各種の体験項目も。

駅からの道のりは、日陰があまりないので紫外線対策をしていきましょう。

バスの本数も平日は1時間に2本ほどなので、時間を調べてから散策することをおすすめします。

自然の景色も一緒に、広い境内の各地にある禅スポットを堪能してみてください!

建長寺へのアクセス

  • 【住所】

    神奈川県鎌倉市山ノ内8
    ・北鎌倉駅から徒歩約15分

    【駐車場】あり(有料)

    【拝観時間】8:30~16:30

    【拝観料】
    ・高校生以上:500円
    ・小中学生:200円

    ※お支払いはすべて現金のみ
    ※障害者手帳・療育手帳をお持ちの方はご提示いただきますと、ご本人と付添1名無料です。

    【公式サイト】https://www.kenchoji.com/

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

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ライタープロフィール

岡本香織

岡本香織

京都出身、現在は関東在住。沖縄の海と水風呂がある温泉が大好きなフォトライター。 毎月各県を旅行して47都道府県制覇! 旅先ではアクティビティから各地のクラフト体験まで幅広く楽しむスタイル。