こんにちは、ゲスト
  • 記事を探す

    キーワード

    エリア

    テーマ

こんにちは、ゲスト

「箱根ラリック美術館」フランスの工芸家ルネ・ラリックの美しい作品が並ぶ空間

箱根町|【更新日】2023年5月23日

「箱根ラリック美術館」フランスの工芸家ルネ・ラリックの美しい作品が並ぶ空間

2005年3月に誕生した箱根ラリック美術館。

フランスのジュエリーとガラス工芸家ルネ・ラリックの作品を230点ほど展示している美術館です。

美術館には、レストランやショップ、庭園もあり見ごたえ十分。
今回は箱根ラリック美術館の魅力を案内します。

目次

フランスを代表する工芸家ルネ・ラリックとは?

ラリック美術館2

欧州では大変有名で、その名を知らない人はいないというルネ・ラリック。

ルネ・ラリックは1860年にフランスのシャンパーニュ地方で誕生しました。

16才から宝飾職人として、数々のジュエリーを創作。

50代でガラス工芸家へと転身し、半生は空間装飾や香水瓶、花瓶などのデザインも手がけ、数多くの作品を世に生み出しました。

アール・ヌーヴォーとアール・デコという2つの美術様式に携わり、今なおコレクターの多い人気の工芸家です。

箱根ラリック美術館の展示以外に楽しめるスポット

美術館の利用者以外でも気軽に利用できるレストラン

ラリック美術館レストラン

美術館のゲートを入るとすぐ左側の看板が目を引きます。

こちらは「箱根エモア・テラス」というフレンチとスイーツビュッフェが楽しめるレストラン。

レストランのみの利用も可能ですし、美術館を鑑賞した前後にランチやティータイムで利用もできます。

ケーキやパンの販売もしているのでお土産を買っていく人も多いそう。

箱根にまつわるグッズやラリックに関連する商品を販売するショップ

ラリック美術館ミュージアムショップ

ゲートの右手側にはミュージアムショップがあります。

箱根にまつわるグッズやラリックに関連する商品のほか、アクセサリーや服飾雑貨、文具などが販売されていますよ。

レストラン同様、こちらも美術館を利用しなくても、買い物ができます。

季節の植物を鑑賞しながら散歩できる庭園

箱根観光おすすめスポット

箱根ラリック美術館の敷地は元々は企業の保養所だったそうで、当時からある植物や庭園の形状は大きく変えていないとのこと。

敷地が広く、芝が一面に広がる景色に癒されます。

実はこの庭園も、美術館に入らなくても出入りができるのだとか。

ラリックの作品に引けを取らない、庭園も見どころです。

予約必須の人気スポット オリエント急行

オリエント急行の歴史を知る

ルネ・ラリック作品

レストランの入口を入り、更に左側に進むと、フランスから移送した本物のオリエント急行の車両があります。

1929年にラリックが内装を手がけ、2001年まで実際に走っていた豪華なサロンカー。

フランスやイタリア、イスタンブールを結び、多くのセレブに愛されました。

2004年に美術館へ設置され、建屋は車両を置いてから建設されたそうです。

車内のランプシェードもラリックの作品のひとつ。

車内では予約制でティータイムが可能

箱根 オリエント急行

このオリエント急行は普段は入ることができませんが、予約制で車両の中で優雅なティータイムがお楽しみ頂けます。

完全入れ替え制で1日3回、予約は当日現地にて受け付けをしています。

料金はスイーツとドリンクがセットになって2,200円(税込)。予約は朝一番にするのがおすすめです。

学芸員の葉山さんに美術館の見どころを色々教えてもらいました

ガラス工芸作品の見どころ

箱根ラリック美術館

【装飾パネル『花束』制作者不祥】

今回は特別に学芸員の葉山結花さんの案内で館内を回ることに。

ラリックにまつわる楽しいお話をたくさんして下さいました。

まずはガラス作品が並ぶエリアへ。

香水商フランソワ・コティとの出会いで、香水瓶を作ったことからガラス工芸家へと転身したラリック。

花瓶や灰皿、グラスなど多数の作品を制作しました。

美しい形状や色を表現しつつ、機能的にも使いやすいように計算されています。

唯一無二の繊細なデザインのジュエリー

箱根にある美術館

【ブローチ『シルフィード』(風の精)1897〜1899年頃】

幼少期に過ごしたシャンパーニュ地方では動植物に慣れ親しんだという逸話があり、それが作品にも現れています。

また、制作当時は誰も見向きもしなかった七宝などの素材でジュエリーを作ったことで、今までにない唯一無二のデザインになったそう。

いびつな形のバロックパールもラリックの手にかかれば上品で優美な作品へと変身します。

ジュエリーやガラス工芸以外にも作品を手がけている

ラリック美術館

ガラス工芸家としてしばらく活躍した後は教会や豪華客船ノルマンディー号、のちにオリエント急行として活躍するコート・ダジュール号の内装も制作するように。

一部の人だけではなく、多くの人に鑑賞してもらいたいと更に作品作りへの情熱が増したそうです。

大きなものになると、扉や室内装飾の噴水、壁面の装飾品などもありました。

自然や美術品、食を堪能できる、大人にぴったりな「箱根ラリック美術館」

箱根の自然の中にある広大な敷地にある、美術館やレストラン、庭園は訪れるだけでも、優雅な気分に。

数多くのラリックのコレクションは年代ごとに特徴があり、当時は前衛的な作品も多く作っていたことがわかりました。

オリエント急行やレストランを一緒に利用したい場合は、当日現地にて席の確認や予約をしてから美術館や庭園を楽しみましょう。

箱根ラリック美術館のアクセス

  • 【住所】

    神奈川県足柄下郡箱根町仙石原186−1

    車 – 東名御殿場ICより乙女峠経由、 仙石原まで約20分

    箱根登山鉄道「箱根湯本駅」より、箱根登山バス「湖尻・桃源台」行きにて約30分「仙石案内所前」下車すぐ

    【料金】

    大人:1,500円

    大学生・高校生・シニア:1,300円

    中学生・小学生:800円

    ※団体料金あり(15名以上)

    【駐車場】あり無料(70台)

    【営業時間】

    美術館 9:00~16:00(最終入館15:30)

    レストラン 9:00~17:00(フードL.O16:00、ドリンクL.O16:30)

    【休館日】毎月第3木曜日(8月は無休)

    【公式サイト】https://www.lalique-museum.com/

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

箱根町周辺の観光エリア

ライタープロフィール

千葉英里

千葉英里

神奈川県出身・在住。首都圏を中心に撮影・執筆をフリーランスとして受託。地域情報サイトの編集に携わった経験を活かし、グルメや観光系の取材を多くこなす。旅行は、その地方の名物料理や温泉、観光スポットを楽しむことがモットー。登山やトレッキングも割と好き。