江の島に来たらぜひ「江島神社」に参拝を。三姉妹の女神が宿るパワースポット
藤沢市|【更新日】2023年5月17日

「江島神社(えのしまじんじゃ)」は、日本三大弁財天のひとつ。
江の島観光の際に何気なく参拝する方も多いかもしれません。でも、神社の歴史を知る方は少ないのではないでしょうか。
今回は江の島の由緒正しい神社「江島神社」をご紹介します。
江の島にまつわる伝説や歴史を知ると、参拝がもっと楽しくなるかもしれませんよ。
目次
仲見世通りを進むと現れる、存在感のある朱色の鳥居
江の島の中でも一際目立つ大きな鳥居が人々をお出迎え
仲見世通りを真っ直ぐ進むと、存在感のある鳥居が現れます。こちらが江の島の入り口です。
大きな鳥居は、まるで観光客を出迎えているよう。堂々とした姿に威厳を感じます。
鳥居の先にはまだまだ階段が続いており、社殿にたどり着くのは容易ではありません。鳥居の前でペコリと一礼し、心して階段を登ります。
龍が住む江の島。お守りにも龍の姿があしらわれる
鳥居をくぐってすぐのところに、お守りが販売されていました。龍をモチーフにしたものが多いのが印象的です。
昔々江の島には龍が住んでいたそうで、龍にまつわる数々の伝説が残されています。
このことから江の島では、龍を「龍神」として崇める「龍神信仰」が栄えました。
今でも神社の至るところに龍神信仰の名残が残されています。お守りもそのひとつです。
3人の女神が祀られる「江島神社」のご利益とは
江の島神社には、田寸津比賣命(たぎつひめのみこと)、市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)、多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)の3姉妹の女神が祀られています。
この3姉妹は海を護る女神様です。もともとは江島明神と呼ばれていましたが、仏教との習合により弁財天女となりました。
今では海を護ることだけでなく、金運や幸福招来、芸事の上達にもご利益があるといわれています。
まるで龍宮城のよう!石段を登った先に現れるのは
堂々と佇む「瑞心門」。気持ちを切り替えて参拝に向かう
鳥居をくぐった先に現れたのは「瑞心門(ずいしんもん)」です。
「人々が瑞々しい気持ちで参拝できるように」という意味を込めて名付けられました。龍宮城の入り口を彷彿とさせる、堂々とした佇まいです。
生い茂る木々に囲まれた瑞心門は、俗世間との境界線のよう。
門の先にはどんな世界が広がっているのでしょうか、気持ちを切り替えて参拝に向かいましょう。
門の先は別世界。木々の間を神聖な空気が吹き抜ける
瑞心門の先にもまだまだ階段は続きます。日頃の運動不足からか、息切れが止まりません。
階段の途中で、ふと後ろを振り返ってみました。眼下には、先ほどくぐった瑞心門に朱の鳥居、青々とした木々を望む美しい光景が広がります。
ときおり木々の間を吹き抜ける風が心地よく、階段を一生懸命登った身体を労ってくれているようです。辺りには、なんだか神聖な空気が流れます。
旅の安全、厄除け、金運アップ!ご利益スポットが満載
まずは水と航海の女神さま「辺津宮」の本殿に参拝
果てしない階段を登り終え、ようやく1つ目の社殿、「辺津宮(へつみや)」に到着しました。
こちらには先程お伝えした田寸津比賣命が祀られています。
田寸津比賣命は航海の女神様です。航海を始め、旅の安全のご利益があるといわれています。
まずは階段を登りきって荒くなった呼吸を整え、心を落ち着かせてから参拝しましょう。
八の字にくぐって邪気を絶つ。良い運気を呼び込もう
辺津宮のすぐ近くに、茅の輪を発見しました。こちらの茅の輪を八の字にくぐると、厄除けや無病息災のご利益を授かれるそうです。
「邪気を払えますように、風邪を引きませんように、健康で過ごせますように…」様々な願いを心の中でブツブツと唱えながら、無心で輪をくぐります。
ちょっと目が回りますが、くぐり終えるとなんだか爽快な気持ちになりました。これで運気がアップすることを願います。
「銭洗白龍王」でお金を清め、金運アップを願う
社殿の正面には、「銭洗白龍王」という大きな龍が印象的な池があります。こちらでお金を清めると、金運がアップするそうです。
今回はお金を清めるためのザルが撤去されていたので、また次回訪れた際にリベンジすることにします。
龍の足元には、賽銭箱がありました。距離が遠く、お金を入れるのは難しそうです。
恐らく、参拝に訪れた多くの方々がお賽銭に挑戦したのでしょう。池の中にはたくさんの小銭が沈んでいました。
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貴重な宝物を間近で見られる。「奉安殿」にも参拝を
勝負運や芸事上達を願って。弁財天様に会いに行こう
同じ敷地内にある「奉安殿」にも参拝しましょう。日本三大弁財天のひとつ、八臂弁財天(はっぴべんざいてん)や妙音弁財天が祀られています。
八臂弁財天は勝運の神様、妙音弁財天は音楽、芸能の神様です。参拝には200円かかりますが、この日もたくさんの人々で賑わっていました。
中には多くの宝物が所狭しと並べられています。その中でも一際目を引くのが妙音弁財天。
本物の人間のような体つきは、今にも動き出しそうなほどリアルです。思わず見入ってしまいました。
叶えたいことを一文字で。「白い巳さま」に願いを託す
よりご利益を授かりたいなら、奉安殿の入り口付近にある「白い巳(みぃ)さま」に願いを託しましょう。白い巳さまとは、可愛らしい蛇の人形のことです。
財運招福なら「財」、恋愛成就なら「恋」など、強い願いを一文字だけ巳さまに記入します。
その後巳さまを奉安殿にお供えすると、願いが叶うかもしれません。
悩みに悩みましたが、今回は叶えたい願いが1文字に収まりませんでした。願いがひとつに絞れたら、巳さまに託そうと思います。
やっぱりおみくじは欠かせない。運試しの結果はいかに
神社といえば、やはりおみくじは欠かせません。運試しの結果は…、今回は中吉でした。
「時がきて思うことがすこしずつでき、幸福は目の前にやってきます」。とても嬉しい言葉ではないでしょうか。
しかし「よく考えないと不意のことで損をするかも」とのこと。浮かれていた気持ちが一気に冷静になりました。
やはりそう簡単に物事は進まないようですね。大人しくおみくじ掛けに結びましょう。
女神が見守る「江島神社」で心落ち着く時間を過ごそう
三姉妹の女神が祀られる江の島のパワースポット、「江島神社」をご紹介しました。
今回は辺津宮周辺のみをご紹介しましたが、他にも中津宮、奥津宮などがあり、それぞれに女神様が祀られています。
古くから龍神信仰が栄えた場所、江の島。江島神社にはその名残が色濃く残り、とても神聖な雰囲気です。
さまざまなご利益を授かれる江島神社で、穏やかで心落ち着く時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
「江島神社」へのアクセス
- 【住所】
神奈川県藤沢市江の島2丁目3番8号
【駐車場】なし ※近隣駐車場をご利用ください
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。