こんにちは、ゲスト
  • 記事を探す

    キーワード

    エリア

    テーマ

こんにちは、ゲスト

修善寺温泉の甘味処「茶庵 芙蓉」で、自然の中に身を置き心和むひとときを

伊豆市|【更新日】2023年5月8日

修善寺温泉の甘味処「茶庵 芙蓉」で、自然の中に身を置き心和むひとときを

修善寺温泉街ではノスタルジックな街並みを散策しながら、足湯に入ったり、お土産を買ったりと、さまざまな楽しみ方ができます。

魅力がたっぷりなので、ついつい歩き過ぎてしまった頃、甘い物が欲しくなってきます。

そんな時にぜひ行ってほしい修善寺の甘味処「茶庵 芙蓉(ふよう)」をご紹介します。

目次

修善寺で“日本らしさ”を感じられる甘味処へ行こう

玄関にある“銅鑼”を鳴らせば来店の合図

茶庵 芙蓉

「茶庵 芙蓉」は、修善寺温泉街のメイン通りから1本中に入り、徒歩3分ほど小道を登った高台に建ちます。

隣には修善寺の人気観光スポット、「源範頼の墓」もあります。玄関に着いたら、掛けられている銅鑼(どら)を鳴らしてみてください。

「ボーン」という心地良い音が鳴り響くのを合図に、店主の大杉さんが出迎えてくれますよ。

明治時代から変わらず建つ、趣ある古民家が店舗

茶庵 芙蓉2

築110年から120年の明治時代から建つ古民家が店舗。軍人の別荘を大杉さんの御曾祖母さまが譲り受けて住んでいたそうです。

20年前に先代がお店をオープン。今は大杉さんが跡を継ぎ営んでいます。

縁側の窓ガラスは波打った特徴的な作りをしていて、ガラス越しの景色が歪んで見えます。

これは当時の日本の技術では生産が難しく、外国から輸入されて設置されたそうです。

店名の「芙蓉」とはいったい?

芙蓉

店名にもなっている「芙蓉」とは、植物のこと。夏の終わり頃の朝に花が咲き、夕方にはしぼんでしまう一日花で、お店の庭や玄関にも植えられています。

大杉さんのお祖父さまがお花の先生で、雅号(華道界での芸名)をつける際に「芙蓉」としたことが、店名の由来となっているそうです。

どの席からも目に入る緑あふれる庭と山景色に癒される

気持ち良い風が通り抜ける店内席

茶庵 芙蓉3

店内へは靴を脱いで上がります。畳の香りと喧騒から離れた静かな空間が落ち着きます。個室もあるのでお子さま連れでも安心ですね。

店内のどの席からも緑がたっぷりなお庭と、修善寺の山景色を望めます。昔ながらの古民家なので、風通しが良く気持ちが良いです。

より自然の中に身を置きたいならテラス席・縁台へ

茶庵 芙蓉4

店外にはウッドデッキのテラス席と縁台もあります。より自然を近くに感じることができるので、ヒーリング効果も抜群です。

空気が澄んだ青空の下での食事は、いつもより一味も二味もおいしく感じるはず。

隣の席との間も離れているので、のんびりとした時間を過ごすことができますよ。

四季折々に変わっていくパノラマのような自然の景色

茶庵 芙蓉5

4月の取材時は、新緑の季節。自然から溢れ出る新しい生命のパワーを全身で感じることができました。

春は桜、秋は紅葉など、季節の移ろいを感じることもできるそう。いつ行っても違う表情を見せてくれるのが、自然の中で過ごす魅力ですね。

絶対食べてほしい!こだわりが詰まったメニュー

創業当時からの人気メニュー「抹茶白玉あずき」

茶庵 芙蓉抹茶白玉あずき

「抹茶白玉あずき」860円(税込)は、創業当時からあるメニューだそうです。

大きな白玉はその日のうちに仕込み、注文が入ってから茹でているため、出来立てでモチモチ。

たっぷりと敷き詰められたあずきは地元のお菓子屋さんから取り寄せている物で、ふっくらとした粒々の食感です。甘すぎず、抹茶アイスとマッチしています。

地元の物だけを使った「修善寺サイダーソルティー」

修善寺サイダーソルティー

「修善寺サイダーソルティー」 600円(税込)は、大杉さんの“修善寺の物を取り扱いたい”という思いから昨年メニューに加わった「修善寺サイダー」を使ったドリンク。

グラスには伊豆産柑橘の果実とシロップが入っています。柑橘の種類は、甘夏、はっさく、柚子など季節ごとに変わるそうで、取材時は夏みかんでした。

グラスには沼津産「戸田の塩」が縁取られています。ここにサイダーをお好みの量、注ぎながらいただきます。

店主のご家族が作るミニ盆栽と陶器はお土産にも最適

茶庵 芙蓉6

大杉さんの旦那さまは盆栽職人、親戚は陶芸家と芸術一家で、店内でもその盆栽や食器を販売しています。

ずらっと並べられたミニサイズの盆栽は、どれひとつとして同じ形の物がなく、眺めているのが楽しいです。

和食にも洋食にも合いそうな温かなデザインの食器は、店内でも実際に使われています。どちらも、お土産としてもぴったりですね。

修善寺散策の寄り道は「茶庵 芙蓉」で決まり!

「修善寺は観光客が客層となるお店が多いです。一見さんや外人さんなど、毎日いろいろなお客さまと出会えて、感動してもらえたり、おいしいと言ってもらえることに幸せを感じます。」と大杉さん。

おいしい甘味と、落ち着く空間で過ごす「茶庵 芙蓉」でのひとときは、自分へのご褒美となるはずですよ。

「茶庵 芙蓉」へのアクセス

  • 【住所】

    静岡県伊豆市修善寺1082

    【駐車場】 近隣の「小山駐車場」より200m(割引きあり)

    【公式Instagram】https://www.instagram.com/chaan.fuyo/

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

ライタープロフィール

新井夏海

新井夏海

神奈川県横浜市出身。静岡県の大学に進学し海洋学を学ぶ。卒業後は地元で海系旅行誌を発刊する出版社の編集ライターを経験。“自然のそばで暮らしたい”という思いから静岡に戻りフリーライターへ。現地の魅力を取材・執筆しながら、趣味の旅行、マリンスポーツ、キャンプ、車中泊旅を楽しむ。