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徳川家康ゆかりの神社「久能山東照宮」をたずねて(静岡県静岡市)

静岡市|【更新日】2023年4月5日

徳川家康ゆかりの神社「久能山東照宮」をたずねて(静岡県静岡市)

戦国の世に終止符を打ち、その後も理想の世の中の実現のため国造りを行った徳川家康公。

静岡県静岡市にはその御霊を祭る神社「久能山東照宮」があります。境内には家康公の想いや言葉を今にも伝える見どころが多数。

今回は静岡県に来たらぜひ訪れたい、久能山東照宮についてご紹介します。

目次

駿河湾を見渡す山上にある神社「久能山東照宮」

久能山東照宮 2

静岡市駿河区にある久能山東照宮は、徳川家康公の墓所としても知られています。

1616年に生涯を終えた家康公を遺言に従い埋葬するとともに、神社の御祭神として祀っています。

今回は宮司さんにご案内いただき、実際に境内を参拝しました。

参拝方法は主にふたつ。自分に合ったルートを検討してみて

境内までの階段はなんと1000段以上!自分のペースでのぼろう

久能山東照宮3

久能山東照宮は、駿河湾を見下ろす山の上にあります。

鳥居をくぐると、さっそく境内へ続く階段が見えてきました。階段の数はなんと約1100段!

この石段を宮司さんは毎日登っていらっしゃるそうなので驚きです。

「17曲がりの石段」とも呼ばれる左右に曲がる階段を登りながら見えてきたのは、駿河湾の景色。

美しい水平線を眺めれば、きっと疲れも和らぐことでしょう。

体力に自信のない方は「日本平ロープウェイ」がおすすめ

久能山東照宮4

体力に自信がない方には、日本平側からロープウェイ(日本平ロープウェイ)を利用した参拝ルートがおすすめです。

ロープウェイの駅ではロープウェイの往復券と拝観料がセットになったお得なチケットも販売中。

久能山駅からは東照宮ができる前、1500年代に築かれたと言われる久能城の名残の石垣を見ることもできます。

拝殿までの道にも見どころがたくさん

江戸時代の建造物がそのまま残る「楼門」(重要文化財)

久能山東照宮

階段を登り、最初の門である一ノ門をくぐるとまもなく社務所に到着。

拝観料を収め境内をさらに進むと「楼門」が見えてきました。

門に掲げている「東照大権現」の文字は後水尾天皇が命名し書かれたそうです。

楼門は元和3年(1617年)に建てられたものがそのまま残っていて、国の重要文化財にも指定されています。

境内には徳川家康が愛した梅の花も

久能山東照宮5

取材当時(2月)、境内ではところどころで梅の花が咲いていて風情を感じることができました。

参道沿いには家康公が駿府城で育てたという「実割梅」があります。

駿府城では、収穫した梅で作った梅の実を東照宮に毎年奉納していたのだとか。

春先に訪れた際は、境内をゆっくりと散策しながら見頃の梅を写真に収めるのもおすすめです。

華やかな拝殿で、心静かにお参りを

長きに渡り受け継がれ守られてきた、国宝の拝殿

久能山東照宮6

楼門からさらに階段をのぼり、唐門を過ぎると拝殿に到着しました。

華やかな彩色が美しいその姿は、創建から長きに渡り大切に守られてきた様子がうかがえます。

拝殿を含む社殿(拝殿、石の間、本殿)は国宝に指定。

50年に一度塗り替えが行われるほか、毎年細かな修繕を実施しているとのことでした。

徳川家康の教えを伝える拝殿の彫刻

久能山東照宮7

静かで厳かな雰囲気が漂う中、心を落ち着けてお参りすることができました。

ちなみに拝殿に施されている彫刻には、家康公の3つの教えが隠されています。

「瓢箪から駒」(人生何が起こるか分からないから日頃から準備をしておきなさい)、「司馬温公の甕割り」(友を助けた子供のように命を大切にしなさい)。

そして「中国の三賢人」(孔子や孟子、老子のように熱心に勉強をしなさい)。

参拝が終わったら、頭上の彫刻にもぜひ目を向けてみてくださいね。

お参りが済んだら神廟にも足を運んで

久能山東照宮8

拝殿のさらに奥へ進むと家康公のお墓である「神廟」があります。

お参りが済んだらもう少し頑張って階段をのぼり、ぜひ神廟にも足を運んでみてください。

境内でも最も高い場所にある神廟は、背に西の方角を向いています。

実は大阪に残る豊臣方の残党に睨みをきかせている、なんていう話も。

御祭神となった後も国の平穏を願う、家康公の想いがうかがい知れる逸話ですね。

静岡市を訪れた際はぜひ「久能山東照宮」でお参りを

駿河湾を望む山の上に建つ久能山東照宮。

実際の取材を通し、徳川家康公の教えや徳川家の歴史がたくさん詰まった場所だと改めて感じました。

2023年放送のNHK大河ドラマをきっかけに、家康公の築いた歴史についてご興味を持たれた方も多いのでは。

静岡県を代表する神社として、皆さんもぜひ訪れてみてくださいね。

久能山東照宮のアクセス

  • 【住所】

    静岡県静岡市駿河区根古屋390

    JR静岡駅より静鉄バスで約50分「久能山下」下車、徒歩約20分
    日本平山頂より日本平ロープウェイで約5分

    【料金】
    大人 700円(博物館共通1200円)
    小人 300円(博物館共通500円)
    ※団体割引、障害者手帳による割引があります。

    【駐車場】なし

    【営業時間】9:00~17:00(※受付は終了10分前までにお願い致します)
    ※休館日:無休

    【公式サイト】 https://www.toshogu.or.jp/

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

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