ユニークな狛犬や出会い橋。文豪も愛した伊豆・天城湯ヶ島の魅力
伊豆市|【更新日】2023年4月9日

静岡県伊豆市の湯ヶ島。湯ヶ島は文豪・井上靖が幼少期を過ごしたことでも有名です。
井上靖の自伝的小説「しろばんば」でも登場する「天城神社」や「上の家」、「旧湯ヶ島小学校跡地」がこの地域に点在しています。「しろばんば」や井上靖が好きな人に特におすすめの観光地です。
目次
天城湯ヶ島といえば、井上靖「しろばんば」の舞台
ユニークな顔の狛犬が見守る天城神社
天城神社(あまぎじんじゃ)は、静岡県伊豆市の湯ヶ島にある神社です。
文豪、井上靖の自伝的小説「しろばんば」では、主人公の洪作少年がよく遊んだ場所として、この天城神社が描かれています。
ミステリアス!同じ方向を向く狛犬の伝説
天城神社には二体の変わった風貌の狛犬がいます。どちらも独特な表情をして、同じ方向を向いており、ミステリアスな雰囲気です。
この狛犬は天城山の方を向いていて、山犬を追い払っているという伝説があります。
ほぼ当時のまま残る「上の家」は必見
上の家は井上靖の小説「しろばんば」にも登場する、主人公・洪作少年すなわち井上靖の本家にあたる家です。
現在も建物がほぼ当時のまま残されていて、定期的に家の中も公開しているので実際に中を見学することができます。
「上の家」でしろばんばの世界に浸る
上の家を取材した時には、井上靖の親戚にあたる井上時雄さんがたまたまいらっしゃって、井上靖の生い立ちなど貴重なお話をお伺いすることができました。
ほぼ当時のまま残された上の家に入ると、小説「しろばんば」の世界に入ったような体験ができますよ。
静かな名所「旧湯ヶ島小学校跡地」
湯ヶ島小学校は井上靖が通っていた小学校として「しろばんば」にも登場します。
現在は閉校となりましたが、郵便局の片隅にひっそりと石碑がたっていたりと、「しろばんば」の世界を感じることができます。
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天城の山の上にある井上靖の墓へ
戦後期を代表する文豪・井上靖とは
井上靖は芥川賞を受賞した、戦後期を代表する作家の一人です。
丁寧で読みやすい文章が特徴で、自伝的な小説「しろばんば」から、中国を舞台にした作品、歴史小説など幅広いジャンルで有名な作品を残しています。
井上靖の墓を目指して山頂へ
井上靖の墓は小高い丘の山頂にあります。木々に囲まれた自然が素敵な場所です。車でも徒歩でも行くことができますが、山道を登って行くことになるので、車で行くのがおすすめです。
文豪も見た景色。湯道を歩き出会い橋へ
歴史を感じながら湯道を散策しよう
湯道とは、共同浴場へ通うために整備された道のことです。現在は宿泊客の散策コースとして人気で、文豪も通っていたと言われています。
湯道は人が一人通れるくらいの狭い道で、自然に囲まれた静かな雰囲気です。
湯道のメインスポット・出会い橋
出会い橋は、本谷川にかかる「男橋」と、猫越川にかかる「女橋」の2つの橋のことを言います。
2つの川が落ち合う場所なので、「男橋」と「女橋」を合わせて出会い橋と名付けられました。出会い橋の付近を歩いていると、不思議なモニュメントを発見!
フォトスポットを探そう!出会い橋のモニュメント
出会い橋の近くにはイチオシのフォトスポットがあります。一見なんの形か分からない不思議なモニュメントですが、ある位置から見るとハートに見える写真映えするスポットです。
紅葉やほたるも。自然も楽しめる出会い橋
出会い橋では男性が「男橋」、女性が「女橋」を渡って、向こう側から来た人が運命の人になると言われています。
秋には紅葉を楽しめたり、例年6月にはほたるが観賞できたりと自然を楽しめるスポットとしても人気です。
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文豪の世界や美しい自然をめぐる、天城湯ヶ島の旅
天城神社や上の家、井上靖の墓、湯道など天城湯ヶ島のおすすめスポットを紹介しました。文豪の見た景色を見たい方、四季折々の自然を感じたい方には特におすすめの天城湯ヶ島。
歴史に思いを馳せながらゆっくり散策したり、フォトスポットで写真を撮ったり、紅葉やほたるなどを見て四季を感じたり、魅力ある湯ヶ島にぜひ一度足を運んでみてはいかがでしょうか。