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金沢八景で手軽に登山体験!「称名寺市民の森」でハイキングを楽しもう

横浜市|【更新日】2023年3月28日

金沢八景で手軽に登山体験!「称名寺市民の森」でハイキングを楽しもう

金沢文庫駅を降りて徒歩10分でハイキングが楽しめるコースがあるのをご存じですか?

「称名寺市民の森」という名前で親しまれているそこは、駅近ながら手軽に登山気分を楽しめるスポット。

今回は豊かな自然と適度な山の傾斜を楽しめる、称名寺市民の森のハイキングコースをご紹介します!

目次

標高76m!プチ登山ができる「称名寺市民の森」

金沢山・稲荷山・日向山の3山を巡るハイキングコース

称名寺市民の森1

称名寺市民の森は、金沢山・稲荷山・日向山の3山からなる丘陵地をめぐる散策ルートです。最も高い金沢山で標高76m。

気軽な登山として代表的な、東京都の高尾山が599mなので「登山」というにはかなりミニサイズの山です。

しかし、あなどることなかれ、敷地内は木々が生い茂る森と急な坂道の連続。所要時間1時間弱でたっぷり登山体験ができるハイキングコースです。

駅近とは思えない山深いルートが楽しめる!

称名寺市民の森2

駅から徒歩10分ほどでスタートできるのも魅力的な称名寺市民の森。ところどころ滑りやすい箇所もあるので、足元はしっかりとしたスニーカーや登山靴がおすすめです。

森に入ると木の葉のそよぐ音以外は、しんとした静寂に包まれています。

坂道の上り下りで体がほぐれ、時折聞こえてくるヒヨドリやシジュウカラなどのさえずりで頭と心もリフレッシュ。

大人の休日にぴったりのハイキングコースです。

緑がいっぱいのルートで森林浴

スタート地点は笹に囲まれた細い小道から

称名寺市民の森2

駅から10分ほどで、石段の先にあるスタート地点に到着しました。目立つ看板などはありません。

笹に囲まれた細い小道の脇に、「称名寺市民の森」と書かれた小さな石柱が見えるので目印にしてくださいね。

少し上ると、ツバキの木に囲まれた広い芝生が見えてきます。「台の広場」と名づけられており、ベンチが置かれた休憩所になっています。

アップダウンのある道は手入れされており安心

称名寺市民の森2

急な上り下りがある称名寺市民の森のコースですが、階段や手すりなどが整備されている箇所も多く、安心してハイキングを楽しめます。

少し道が狭いので、登山客同士がすれ違う場合は譲りあう必要がありそうです。

四季折々の表情を見せてくれる道端の植物

称名寺市民の森3

訪れたのは1月でしたが、さまざまな植物が目を楽しませてくれました。登山道のあちこちにツバキの木が多く見られ、鮮やかなピンクの花が咲き誇っています。

ツワブキの綿毛やカラスウリの実も発見。時間に追われることのない山歩きは、季節を感じられる発見が楽しいですね。

港を見下ろす山頂付近は眺めが抜群

山頂付近の八角堂で歴史に想いを馳せよう

称名寺市民の森4

20分ほど坂道を上ると、山頂には朱塗りの八角堂が現れます。この八角堂を建てたのは、大橋新太郎氏。

日本初の私立図書館を作った人物として知られる実業家・政治家です。大橋氏は、風光明媚な金沢文庫を愛し、景観の保全と地元経済の振興に尽力しました。

八角堂を前に、そんな金沢文庫の歴史に想いを馳せてみるのもいいですね。

港を望む展望台で空の広さを味わう

称名寺市民の森5

八角堂広場からは、八景島シーパラダイスや野鳥公園など金沢文庫周辺の名所が一望できます。広々とした空と海が見える大パノラマ。

心地よい風が吹き抜ける静かな展望台で、開放感を味わえます。

下山時の北条実時の墓も見どころ

称名寺市民の森6

八角堂のあと、さらに上り下りを繰り返し、たどり着くのが金沢文庫を創設した北条実時の墓です。

北条時宗にも重用された鎌倉幕府の要人としても知られます。冬枯れの山にしんと立つ墓石は、移り変わる金沢文庫の歴史を今も見守っているかのようでした。

麓には金沢北条氏の菩提寺・称名寺が

『金沢八景』のひとつに謳われる称名寺の境内を散策

菩提寺・称名寺

称名寺市民の森のコースを下りきると、麓にある「称名寺」の裏側に到着します。北条実時によって開基され、金沢北条氏の菩提寺となった由緒あるお寺です。

境内の鐘楼は江戸時代、『金沢八景』のひとつである『称名晩鐘(しょうみょうのばんしょう)』として謳われました。

訪れた日には、境内のあちこちでスケッチをする人の姿が。

境内の美しい建築物の数々と気持ちが安らぐ雰囲気は、地元の人たちに親しまれているようでした。

美しい和風庭園と水面に集まる野鳥に癒されるひととき

阿字ヶ池

ゆったりと阿字ヶ池の周りを散策。国の史跡にも指定されており、朱塗りの橋がとても美しい庭園です。

池の水面にはオナガガモの群れがのんびり泳ぐ姿や、カワセミがお気に入りの枝から枝へ飛ぶ姿なども見られました。

池のほとりで野鳥たちを眺めながら、登山の疲れを癒すのもおすすめです。

ハイキングの締めくくりは、ころんと可愛いだるまみくじで運試し

はだるまみくじ

ハイキングの最後に、称名寺の事務所ではだるまみくじ(300円)を買うこともできます。

掌に収まる小さな木彫りのだるまの下から出ている紐を引くと、中に詰められたおみくじが出てくる仕組みです。

紅と白、2種類から選べます。お腹には「幸」の文字が。おみくじの結果に関わらず、良いことがありそうですね。

称名寺市民の森のハイキングで自然と歴史を味わう休日を

緑豊かな山道と、美しい景色で心身がリフレッシュできる称名寺市民の森。

1時間ほどの道のりながら、中世・近世そして現代と、金沢文庫の歴史が感じられる味わい深いハイキングコースでした。

気軽に登山を楽しみたいときは、ぜひ訪れてみてくださいね。

称名寺市民の森(三方寺・谷津町側入口)へのアクセス

  • 【住所】

    神奈川県横浜市金沢区谷津町

    【料金】 無料

    【駐車場】なし

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式ホームページにてご確認ください。

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