いすみのうなぎと言えば「藤井川魚店」!太東海浜植物群落の観光もおすすめ
千葉県|【更新日】2023年3月22日

いすみ市を走る国道128号線を一本入った場所にある「藤井川魚店」は、おいしいうなぎが味わえる隠れた名店。香ばしく甘いにおいは、食欲を刺激する魅惑の香りです。
うなぎでお腹を満たしたら、日本初の国指定記念物に指定された太東海浜植物群落まで足をのばしてお散歩はいかがでしょうか。
目次
藤井川魚店はいすみでおいしいうなぎが味わえる隠れた名店
香りだけで食欲をそそる魅惑の食べ物、それがうなぎ
藤井川魚店のうなぎは器いっぱいに鎮座しています。ふっくらと焼き上げたうなぎ、甘く香ばしい秘伝のタレ、いすみ市産のお米を使ったこだわりのうな丼。
蓋を開けると、うなぎの存在感にまず圧倒されます。タレの香りがふんわりと漂ってくるので、匂いを楽しみながら一口目をパクリ。
香りだけでも十分に幸せな気持ちになるうな丼ですが、口に入れるとさらに幸せな気持ちに包まれること間違いなしですよ。
ふんわりとした身とパリッと香ばしい皮のハーモニー
余計な脂が落ちて、ふっくらとした焼き上がったうなぎ。口に入れるとほろりと身がほぐれて、うなぎとタレの旨味がじゅわーっと広がります。
メニューはうな丼御膳、うな丼、ハーフうな丼の3種類。うな丼御膳には白焼き、う巻き、かぶと煮がついてきます。白焼きも楽しみたい場合は御膳の注文を。
ハーフうな丼のうなぎはハーフサイズながら、うなぎ自体がボリューミーで食べごたえがあるので満足度も高いですよ。
山椒はうなぎにはかけません!おいしい食べ方のご紹介
うなぎといえば、山椒もつきものですよね。「藤井川魚店」で使用している山椒は、少量でもしっかり香りと風味を感じる圧倒的な存在感。
お店の方から「うなぎではなく、ご飯の方にかけるのがおすすめ」と教えてもらったので、ご飯にかけていただきました。
口の中でうなぎ、ご飯、山椒が三位一体となった味わいが広がります。
ご飯に山椒をかけることで、うなぎの香ばしさが引き立っていました。
締めはコーヒーゼリー、最後まで至福の食事の時間
うなぎをしっかり食べて満腹になったところで、コーヒーゼリーのデザート。
さっぱりとした甘さで苦味も控えめ、上にのっているクリームと一緒に食べると程よい甘さです。ツルンとした喉越しは、食後の締めにぴったり。
うなぎからはじまり、コーヒーゼリーで口をさっぱりしたら、最後はお茶を飲んでいっぷく。至福のランチタイムを過ごすことができました。
口コミから人気がじわり、県外からのお客様も沢山
看板がないので通り過ぎないように気をつけて
国道128号線から細い道を進むと、左手にお店が見えてきます。看板などは出ていないため、ナビで事前に場所を確認しておくと安心。
営業中の赤いのれんが目印ですが、店舗前の駐車場が埋まっていると、見過ごしてしまうこともあるので気をつけてくださいね。
駐車場はお店と道を挟んだ場所の2箇所。駐車場が埋まっていても、お持ち帰りの人も利用しているので、お店の方に混雑状況を聞くと教えてもらえます。
営業は昼と夜の二部制、土日祝日は予約がおすすめ
お食事処は昼、夜の二部制ですが、夜は予約のみの営業となっています。土日祝日は、開店と同時に席が埋まることもあり、予約などが入っているとすぐに入店できない場合も。
県外から口コミなどでじわじわと人気が広がり、常連の方も多いのだとか。平日でも混んでいる場合があるそうなので、予定が決まったら早めの電話予約を忘れずに。
おいしいうなぎはテイクアウトも可能、白焼きとうな重あり
もともとは白焼きの店頭販売がはじまりの藤井川魚店。白焼きのテイクアウトは朝8時から販売しているので、観光前に立ち寄って購入することもできますよ。
別売のタレも購入可能なので、ご自宅でおいしいうなぎを楽しめます。
白焼きだけでもうなぎのおいしさを十分に堪能できるので、ぜひ持ち帰って白焼きとタレの味を楽しんでくださいね。
藤井川魚店のアクセス
【住所】千葉県いすみ市岬町江場土760
【料金】なし
【駐車場】あり(無料)
太東海浜植物群落は国内最初の国指定天然記念物
大正9年に指定された太東海浜植物群落の今の姿は?
ランチを食べた後は、いすみ市内の散策スポット「太東海浜植物群落」へ足を伸ばしてみましょう。
国で初めて天然記念物に指定された太東海浜植物群落。
指定当初は東京ドームよりやや広い約5ヘクタールもあったそうですが、訪れてみるとかなり縮小していました。
過去には地盤沈下と激しい海食により、太東崎灯台が内陸に移設された歴史も。
海岸に沿って消波ブロックが設置されていましたが、波の激しさを感じるほど。
押し寄せてくる波を見ると、長い年月を経て砂浜が侵食されてきたことを伺い知ることができました。
生命の象徴、海から生み出される波は癒しの音
長い年月を経て、砂浜を削ってきた荒波。
取材日は風が強かったこともあり、地面の下からドドーンと突き上げるような低い音、ざざーっと波が引く音、様々な自然の音を感じることができました。
自然から生み出される音は、不規則ながらどことなく規則性を感じる不思議なリズム。
波の音に耳を傾けながら、海岸沿いを散歩すると自然から癒しのパワーをもらえますよ。
どこまでも続く海を見ていると心も体もリラックス
周りにさえぎるものがないので、青い空、地平線に続く海を存分に楽しむことができます。
太陽の光が海に反射して、キラキラと輝く風景。すぐ足元には泡立って白く見える波。常に変化する空や海の様子に、ただただ圧倒されるばかり。
海が見たくなるのは、胎内回帰の現れと言われることもあるそう。
リラックスしたいな、と感じたら太東海浜植物群落まで足を運んでみるのもいいかもしれませんね。
暖かくなる時期にはスカシユリなど海浜特有の植物も
花が上向きに咲くのは当たり前?スカシユリの不思議
花といえば上向きに咲いている姿をイメージしがち。でもよく見ると、下向きや横向きのお花もたくさんあります。
太東海浜植物群落で見ることができる植物のひとつ、スカシユリ。
ユリながら上向きで、香りもなく少し小柄な佇まい。海岸や岩場に自生しており、別名「イワユリ」「ハマユリ」とも呼ばれています。
ユリにも様々な種類がありますが、潮風に強い特徴をもつのはスカシユリ系のみ。同じユリなのに不思議ですよね。
ハマヒルガオは可愛い見た目と根性を兼ね備えた海浜植物
淡い紅色が特徴のハマヒルガオ。朝顔に似た見た目で、朝〜昼ごろに咲いて夕方にはしぼんでしまいます。葉っぱの形も内側にクルンと丸まって、どことなくハートのような形。
愛くるしい花の姿ながら、潮風に強い特性を持っています。海岸は植物の生育環境には厳しい場所ですが、しっかりと咲きほこる姿からは根性を感じますよね。
ポカポカする日差しの中を散策すれば気持ちもほっこり
取材当時は冬だったため、残念ながらスカシユリやハマヒルガオを見ることができませんでした。
取材に協力いただいた市役所の方のお話だと、6月あたりからが見頃になるそうです。
自然の生態系を肌で感じることで、地球環境への興味も湧きそうな太東海浜植物群落。
暖かい日差しの中、海辺の植物を鑑賞しながらのんびりと散歩が楽しめる貴重なスポットです。
藤井川魚店でランチを楽しんだら太東海浜植物群落へGO
いすみに来たら藤井川魚店のうなぎランチ。香ばしいタレをまとったふっくらうなぎで、お腹がいっぱいになったらお散歩で腹ごなし。
散策するなら、日本初の天然記念物に指定された太東海浜植物群落がおすすめです。
海を間近に感じることができるので、気分もリフレッシュすること間違いなし。皆さんもぜひ訪れてみてくださいね。
千葉の交通手段はレンタカーがおすすめ
太東海浜植物群落のアクセス
- 【住所】
千葉県いすみ市岬町和泉4363
【料金】なし
【駐車場】あり(無料)