いすみで訪れたい「ポッポの丘」。貴重な鉄道車両に産みたて卵のランチも!
千葉県|【更新日】2023年3月22日

いすみにある「ポッポの丘」。車で向かうと、突如現れる丘の上の鉄道車両にビックリするかもしれません。昭和から平成に活躍した鉄道車両を中心に、貴重な電車たちを見学できますよ。
新鮮卵を使ったTKGや、産みたて卵のお土産なども。電車と卵が出会った不思議な場所をご紹介します。
目次
日本の夜を駆け抜けた、走るホテル「ブルートレイン」
一世を風靡した寝台列車の中はノスタルジックな空間
寝台特急「日本海」などで使用されていたブルートレイン。ブルトレの略称でも親しまれていました。
1958年に登場してから多くの旅人を乗せて活躍していたものの、新幹線や飛行機の普及で2015年に廃止。
そんな貴重な車両がポッポの丘にありました。ちょうど年末に化粧直しの塗装が完了して、青空に映える美しい車体とご対面。
ピカピカのボディは現役時代を彷彿とさせ、今にも動き出しそうな雰囲気を醸し出していました。
車内に流れるアナウンスを聞けば思わず情景が浮かぶ
社内は見学ができるようになっています。入り口に募金箱が設置されているので、少しばかりですが募金をして見学スタート。募金は施設、車両維持のために使われるそう。
貴重な鉄道車両、末永く後世に残っていってほしいものです。
車内には録音アナウンスが流れており、旅情をかきたてます。じっくり時間をかけての移動。これも旅の醍醐味のひとつですよね。
旅人の夢を乗せて走り続けた寝台列車はまさにロマン
旅人たちは2段ベッドの車内でどんな風に過ごしていたのか。自分が乗ったつもりになってイメージを膨らませると、ドキドキと胸が高鳴りました。
ブルートレインの隣には、千葉県内でよく見かけた鉄道車両も展示されています。通勤・通学で利用していた方もいるかもしれませんね。
都内と房総を結ぶ特急として活躍していた、クリーム色とあずき色のカラーが特徴的な特急車両など懐かしの車両も。
高らかに響く警笛の音。土日は動く鉄道車両に会えるかも?
大迫力のエンジン音は必聴!五感で楽しむ鉄道車両
駐車場近くにいると、入換動車のエンジン音がかかり迫力ある音が響いてきました。「乗車されたい方はどうぞ〜」と声かけがあったので、さっそく乗車。
踏み台部分は高さがあるので、しっかり足をかけて手すりをもって乗車します。
日頃聞くことがないエンジン音を聞くと、ワクワクした気持ちに。警笛の音が轟いて、車両がゆっくり動き始めます。
力強く進んでいく車両に揺られる貴重な体験ができますよ。
警笛の音を聞けば思い出が蘇る?どこか懐かしい気持ちに
ポッポの丘に響く警笛の音、独特の味わい深いエンジン音を聞いていると、ノスタルジックな気持ちに。
体験乗車の運行時間は決まっていないため、エンジン音がかかったらスタッフの方に声をかけてみてくださいね。土日祝の天気が良い日に運行しているそうです。
乗車料金は無料と太っ腹!子どもも大人も楽しそうな雰囲気で、ゆったりとした時間が流れる体験乗車でした。
車両たちの第2の人生はいすみの里山でのんびりとスタート
千葉都市モノレールの車両は運転席に座って運転士気分
入り口付近にある千葉都市モノレールの車両は、運転席が開放されていました。運転席に座り、レバーやボタンを操作できます。
ポッポの丘マークがついたオリジナルの制帽も。制帽を被って運転席に座れば、気分はまるで運転士のよう。
レバーが想像以上に重く、実際に触ってみることで、イメージとの違いに驚きました。
ほかに営団地下鉄丸の内線の車両も、運転席の汽笛を鳴らせる車両。音の大きさに驚きますよ。
電車の中にガチャガチャ?大人も子どもも楽しい電車
富山県で活躍していた万葉線の車両の中には、たくさんのガチャガチャが並んでいました。クリーム色とオレンジのカラーリングが目印です。
鉄道コインなど、ポッポの丘でのみゲットできるアイテムも。両替機などはなかったため、事前に100円玉を多く用意しておくと良さそうです。
銚子電鉄や久留里線など、中に入って見学ができる鉄道車両も多く展示されていました。
車両基地からぽっぽの丘まで輸送されたモノレール車両
懸垂式モノレールのギネス記録を持つ、千葉都市モノレール。使用されている車両も、千葉と湘南でしか見ることができない貴重なもの。
現役を引退した千葉都市モノレールの車両は、千葉市にある車両基地からトレーラーを使い輸送されてきました。
車内の吊り棚上あたりに、輸送時の様子が写真つきで張り出されています。
輸送の現場に遭遇した人は、とてもビックリしたはず。車両輸送の裏側が見られるのも、ポッポの丘の楽しみです。
シンプルイズベスト!至福のTKG(たまごかけご飯)
まるで旅気分!いすみ鉄道の車両の中でランチを楽しもう
菜の花のような黄色と緑のカラーリングが特徴的ないすみ鉄道の車両。
こちらはカフェT.K.Gで購入した商品を楽しめるイートインスペース。電車の中でご飯を食べる経験は、なかなかできない貴重な体験ですよね。
取材日は冷たい風もあったので、電車内の雰囲気を楽しみながら、ご飯を食べている人ばかりでした。
外にテーブルとイスも設置されているので、暖かい日は屋外で食べるのも気持ちよさそうです。
ボリューム満点のメニューにお腹も満足
人気ナンバーワンは「たまごかけご飯」。農場直送の新鮮卵と、地元いすみ市の「いすみ米」を使ったこだわりのメニュー。牛丼やビーフカレーなどもありました。
ソフトクリームなども販売しているので、デザートまでしっかり食べることができますよ。
ご飯がなくなってしまうと、炊きあがりまで待ち時間が30分ほどかかることも。
卵が売り切れの場合、食べられないメニューもあるので早めの訪問がおすすめです。
新鮮な産みたて卵はお土産にも!お家でTKGを楽しめる
お土産を買うなら千葉都市モノレールの車内へ
仲良く並んだ千葉都市モノレールの車両のうち、1台は売店になっています。
ポッポの丘オリジナルクリアファイルや、銚子電鉄名物のぬれ煎餅など、鉄道に関するものが揃っている鉄道好きにはたまらない場所。
JR職員さんと同仕様の特注品名札は駅長、運転士の2種類でレア度の高いアイテム。
マヨラー推しの1キロサイズマヨネーズなど、気になる商品もありました。新鮮な産みたて卵もこちらの売店で購入できますよ。
どの卵を選ぶ?お好みの数をお持ち帰りできる新鮮卵
カフェT.K.Gで提供されている新鮮な産みたて卵が売店で購入できます。パック持参、または別売のパックを購入して好きな数だけ購入OK。
お店の方に聞いたところ、卵だけ購入する常連の方も多いのだとか。
味は同じですが、サイズが違うので自分で好きな卵を選んでパックに詰めていきます。
無洗卵なので表面に汚れがある場合もありますが、これが鮮度を保つ秘密。食べる直前に水で洗ってくださいね、ということでした。
アツアツごはんと新鮮卵、毎日食べたくなるTKG
産みたて卵、カフェT.K.Gで提供されている生たまごしょうゆをお土産にして、お家でTKGを堪能しました。ほかほかの炊きたてご飯としょうゆを混ぜて、溶いた卵を混ぜていただきます。
卵が絡んだご飯はふんわり柔らかくのど越しも良いので、とても食べやすい食感。
卵のコク、旨味がしょうゆと混じり合った味は「うまい!」と、思わず声に出るほど。
アレンジも無限にあるTKG、ぜひお家で楽しんでほしいメニューです。
「ポッポの丘」で鉄道のロマンと地産の卵を楽しもう
人々の移動の足として活躍した鉄道車両たち。引退後はポッポの丘で、鉄道の魅力を伝える第2の人生を歩んでいます。おいしいTKGの卵はお土産購入もOK。
施設は現金のみ利用可能なので小銭の用意を忘れずに。最新情報がTwitterで確認できるので、訪問前にぜひチェックしてみてくださいね。
千葉の交通手段はレンタカーがおすすめ
ポッポの丘のアクセス
- 【住所】
千葉県いすみ市作田1298
【料金】 なし(園内に施設維持のための募金箱あり)
【駐車場】 バイク1台500円、乗用車1台1,000円(産みたて卵だけ購入する場合は専用の無料駐車スペースあり
【休日】毎週火曜日・水曜日・木曜日(祝日をのぞく)
※掲載時の情報です。最新の情報は公式ホームページ、Twitterにてご確認ください。