琉球村の楽しみ方!沖縄の原風景で琉球文化を体験
沖縄県|【更新日】2025年10月10日

沖縄本島・恩納村にある琉球村は、琉球王国時代の原風景や文化を楽しむことができる観光施設。この記事では、実際に現地へ行って体験した編集部が琉球村の楽しみ方を紹介します。また、入場料がお得になるクーポン情報も紹介するので、事前に知っておくと役立つ情報をチェックして、琉球村に出かけましょう。
目次
琉球村ってどんなところ?
琉球時代にタイムスリップしたような原風景を感じる空間
琉球村は、那覇空港から北上して約1時間、リゾートエリアの恩納村にある観光テーマパークです。園内には、県内各地から移築された築80年以上の古民家が数多くあり、そのうちのいくつかは国の有形文化財に登録されています。伝統的な家屋の中で過ごすうちに、昔ながらの沖縄を感じることができます。そして、琉球村の一番の魅力はスタッフたちとの交流です。皆、個性豊かで、ついつい話が弾みます。
お土産コーナーや食事ができるエリアがあるほか、伝統工芸や芸能、生活文化などを体験できるプログラムもあります。なかには短時間で体験できるものもあるので、忙しい旅行スケジュールの合間でも楽しめます。
アクセスと施設情報
那覇空港から国道58号線を利用し、車で約1時間。国道58号線を海岸沿いに北へ30キロほど走ると、「琉球村」という大きい看板が見えるので、Y字路を左へしばらく進めば到着です。沖縄自動車道(高速)を利用する場合は、石川ICから那覇方面に南下し、国道58号線・山田交差点を右手に進みます。所要時間は約40分です。周辺には、「やむちんの里」や「体験王国むら咲むら」といった観光スポットがあります。
レンタカーを借りて行くなら、入場料が割引になる「たびらいレンタカー」での予約がおすすめ! 琉球村のチケットだけでなく、沖縄美ら海水族館や、車で約15分の距離にある体験王国むら咲むらなど人気の観光スポット7施設の入場料もまるごとお得に。
7施設全て行った場合、大人通常¥9,180→¥4,800と最大¥4,380もお得になります(※子ども通常¥4,210→¥2,700)。
琉球村の魅力と楽しみ方5つ
琉球村ではどんなことが楽しめるのか、この施設の魅力と共に紹介します。
①沖縄の原風景を楽しむ
古民家が立ち並ぶエリアは、およそ100年前、明治末期頃の沖縄の風景を想定して造られています。古民家や水牛、登り窯などは、電気もガスもなかった頃の“昔ながらの沖縄”の風景そのものです。
実は、園内の古民家の壁に掛かっている時計はすべて止まっています。来訪者には時間を気にせず、ゆっくり過ごしてほしいというスタッフの計らいです。久しぶりに沖縄を訪れる年長者の中には、現代の沖縄は開発や整備が進み、近代化して風景が変わってしまったと感じる人もいるかもしれません。しかし、開業43年になる琉球村では、いつ来ても変わらない沖縄の原風景を見ることができるのです。
②地元のスタッフと交流を楽しむ
琉球村を訪ねる楽しみは、スタッフとの交流にあります。琉球村のスタッフは沖縄に住む地元の人なので、他愛のない会話の中に「生きた沖縄」を感じることができるのです。時間の許す限り、近所の人に話しかける感覚で、気軽にゆんたく(沖縄方言でおしゃべり)をしてみましょう。
スタッフの年齢は幅広く、65歳以上のスタッフも数多くいます。沖縄の昔話や行事の話、戦争の話、もちろん最近の沖縄事情まで、普通の旅行では聞くことができないような話を聞き、濃厚な時間を過ごすことができます。
琉球村に何度も訪れているリピーターは、スタッフとの会話や園内に流れるのんびりとした時間に魅力を感じているそうです。「『あのおばあちゃん元気かな』と、遠くの親戚に会いに行くように訪れたいですね。
③芸能ショーやエイサーなどの琉球文化を楽しむ
沖縄には伝統的な年中行事がいくつもあり、今も旧暦で日常的に行事が行われています。琉球村では様々な行事を再現しており、琉球文化をより身近に感じることができます。
園内では、およそ1~2時間おきに芸能ショーやエイサー演舞が行われています。時間ごとに内容は異なりますが、園内中央エリアで行われる「道ジュネー」(年中行事や祭りで集落の路地を練り歩く行列のこと)では、琉球王国の国王・王妃や獅子舞、エイサーなど、沖縄の伝統行事の中で演じられる芸能を見ることができます。
20分~30分の演舞の最後は、三線の音色で観客を巻き込みながら行われるカチャーシーで締めくくられます。カチャーシーとは、沖縄方言で「かき合わせる」という意味があり、頭上で手を広げて音楽に合わせて皆で踊ります。踊り方には特に決まった形はなく、自身の喜びを全身で表現すればいいのです。
④琉装貸衣装を着て園内散策
琉球村には豊富な体験プログラムがあります。なかでも、沖縄の伝統的衣装を身に着け、園内を散策できる「本格琉装貸衣装」はおすすめ。琉球王国時代にタイムスリップしたような気分を味わえます。
琉装貸衣装には、琉球王朝時代、高貴な人たちしか身に着けることができなかった紅型(びんがた)などの染織が施されており、その鮮やかさが沖縄の青空にとても映えます。
⑤古民家を貸切で夕食を楽しむ
10名以上の団体専用ですが、古民家で夕食を食べられるプランもあります。夕食と島唄ライブがセットになったプランです。
落ち着いた雰囲気の古民家で、しゃぶしゃぶがメインの琉球懐石コースが楽しみながら、三線の生演奏と琉舞を鑑賞。贅沢なひと時です。
宴が後半に差し掛かる頃、踊り手さんに導かれ、皆でカチャーシーに挑戦!三線もテンポアップして、宴は大盛り上がりです。団体での旅行の際は、沖縄観光の思い出にぜひ。
琉球村周辺のおすすめホテル
琉球村がある恩納村は、青い海と白い砂浜が魅力。リゾートホテルが集まる人気エリアとして、多くの旅行者に選ばれています。そんな恩納村エリアのホテルをたびらい編集部が独自の視点で厳選し、子連れに安心のファミリー向けホテルや、美しい海を望む人気リゾートホテルなどを紹介しています。
琉球村に関するQ&A
Q.施設内の滞在所要時間は?
A.体験メニューの所要時間を含まずに考えると約1時間で回れますが、ゆっくり全体を楽しむなら2~3時間は必要です。
Q.あまり時間が取れないけど楽しめる?
A.体験プログラムは、所要10分と短時間で手軽なものから、1時間40分と本格的なプログラムまで幅広いです。滞在時間に合わせた計画を立てて楽しみましょう。
Q.琉球村を訪れる時の必需品は?
A.園内を歩く時間が長いので、夏は熱中症対策に日傘や帽子など日除け対策が必要です。こまめな水分補給も忘れずに。園内の古民家では、38種類の野草をオリジナルブレンドした琉球村オリジナル「琉健茶」を試し飲みすることもできるので、スタッフと話しながら休憩するのもおすすめです。
Q.バリアフリーに対応している?
A.園内はバリアフリーに対応しており、車いすやベビーカーでもスムーズに楽しめます。ちょっとした坂道など、困った時は近くのスタッフに声をかけて手伝いを依頼して。車いすは入り口横の総合案内所で貸し出し無料です。
まとめ
琉球村の基本情報や楽しみ方を紹介しました。琉球村は、昔ながらの沖縄をリアルに体験できる貴重な観光スポット。周辺には、沖縄の伝統工芸や料理体験を楽しめる「体験王国むら咲むら」もあるので、沖縄の文化体験に興味がある人はこちらもおすすめ。他にも見どころの多いエリアなので、気になるスポットをドライブしてみてくださいね。