箱根旧街道ハイキングの途中の休憩スポット!江戸時代の旅の様子を見学しよう
箱根町|【更新日】2025年4月29日

箱根旧街道の途中にある「箱根旧街道休憩所」。12キロの長いハイキングの途中で、ちょっと休むのにおすすめの場所です。
実はここ、休憩するだけではなく、奥には旧街道を知ることのできるエリアも!今回はハイキングの途中で立ち寄ってみました!
目次
散策の途中に立ち寄りたい「箱根旧街道休憩所」
この日はちょうど小雨が降ってきたので、雨宿りがてら立ち寄りました♪
「箱根旧街道休憩所」があるのは、ハイキングルートの後半の元箱根まで30分ほどの場所。隣りには「甘酒茶屋」があり、合わせて立ち寄る人もいるようです。
「甘酒茶屋バス停」の目の前なのでハイキングをせずに、箱根湯本からバスで直接ここまで来ることもできます。
茅葺き屋根の民家を移築して休憩所にした、趣のある落ち着いた空間です。
昔の人々の暮らしがわかる休憩スペース
散策途中に休憩できる無料の休憩所
雨に濡れていたので、ゆっくり休憩させてもらいました♪
中に入ると広がっているのは、土間や囲炉裏のある昔の民家のような空間。無料の休憩所なので、自由に休むことができます。こちらにはさまざまな江戸時代のものが置かれているので、じっくり見学するのもおすすめですよ。
当時のいろりや薬箱など貴重な展示
貴重な品々を身近で見ることができてすごい!
休憩所には昔の貴重なものも展示されています。土間には囲炉裏があり、江戸の生活をイメージできる空間に。衣服や調度を入れておく長持、戦のときに使用した御用薬箱(今でいう救急箱)などもあります。
実はこちらの休憩所はこのスペースだけでなく、奥に見学できる旧街道や東海道に関する資料館があるんです。休憩が終わったので、さっそくのぞいてみました。
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建物の奥にある充実の旧街道資料館
甘酒茶屋でのワンシーンを再現
当時の様子がイメージできる一コマが展示されています
休憩所の奥は「旧街道資料館」になっていて、見学することができます。旧街道に関するさまざまなことが展示されていますが、まず目に入るのが隣にある甘酒茶屋で繰り広げられた歴史の一コマ。
実際は三島宿で起こった出来事だそうですが、伝承されるうちに舞台が甘酒茶屋に変わっていったそう。
1701年に赤穂浪士の高倉源吾が、馬の荷を崩されたと因縁をつけられました。大事な敵討前のため争い事を避けたく屈辱に耐え謝り、酒代を払い証文を書いたそうです。そのときの証文が展示されています。
江戸時代の人々が旅で使った道具
わらじなどは使った後が残っており、よりリアルに感じられる
資料館には昔の人たちが旧街道を旅するのに使った、わらじやわらの合羽など貴重な旅道具の数々が展示。荷物を運ぶためのカゴなども見ることができます。
昔は今のように車があったわけではないので、少ない荷物で身軽に旅することが重視されていました。江戸から京都までは普通の旅人は歩いて、10日以上かかったそうです。
絵や昔の写真でわかる箱根八里の景観
箱根のさまざまな場所を描いた絵図は、素晴らしく必見!
江戸時代の旧街道の古写真や絵図、浮世絵などが残っていて、それらも展示されています。小田原宿から三島宿までの32キロは東海道中の中でも難所だったそうで、絵などを見ていると旅人たちの当時の苦労が想像できそう。
畑宿や甘酒茶屋の写真も残っているので、今の姿と見比べてみるのも面白いかもしれません。
昔の旅の様子がわかる「箱根旧街道休憩所」
12キロに及ぶ箱根旧街道ハイキングの途中にあり、休憩してホッとひと息つくのにぴったりの場所。
自分が歩いてた街道がどのようなものだったのか、知ることもできます。隣には甘酒茶屋もあるので、いっしょに訪れるのもいいかもしれません。
「箱根旧街道休憩所」へのアクセス
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【住所】神奈川県足柄下郡箱根町畑宿395
【定休日】12月29日~31日
【営業時間】9:00~17:00(12〜2月は16:30まで)
【駐車場】あり(甘酒茶屋利用者)
【アクセス】箱根湯本駅から箱根登山バス(K路線)に乗車。「甘酒茶屋バス停」下車すぐ前
【問い合わせ】0460-85-5700(箱根町総合観光案内所)
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。