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北の国の鎮守の森「北海道神宮」道民から愛される神社をゆったり散策

北海道|【更新日】2025年3月21日

北の国の鎮守の森「北海道神宮」道民から愛される神社をゆったり散策

札幌市中央区にある「北海道神宮」。標高225メートルの円山の麓に鎮座し、円山公園と隣接した広大な敷地を誇る、札幌市民に愛される神社です。

自然が豊かで野鳥やエゾリスなどが現れることもあり、緑に癒されながら散策するのも楽しい場所。北海道の歴史に想いを馳せながら、清々しいひと時を過ごしてみましょう。

目次

札幌中心部からアクセス良好。開拓の歴史を物語る神社

春は桜並木、秋は紅葉が彩る参道を通って本殿へ

北海道神宮第二鳥居

参道の入口には大きな第二鳥居が。石段を登って進みます

地下鉄大通駅から最寄り駅の円山公園駅までは約5分と、北海道神宮はちょっとした空き時間でもアクセスしやすい場所です。

円山公園から北海道神宮に行くルートもありますが、やはり正面から入り、参道を通ってお参りしたいもの。 その場合は第二鳥居をくぐることになりますが、円山公園駅から鳥居までは徒歩で15分〜20分かかるので、少し注意が必要です。

登り坂もあるので、荷物は軽めに。 第二鳥居の向こうには、木々と石灯籠が立ち並ぶ広々とした参道が神門まで続きます。北海道神宮にはおおよそ1000本以上の桜が植えられており、約120本ほど植えられた梅も見どころ。参道の四季折々の美しさを堪能してみてください。

北海道開拓の父、「島義勇」像は必見!

判官様立像

「島義勇」像の周りには四季の彩りが映える木々が

本殿に参る前に、ぜひ見ておきたいのが手水舎の奥にある判官「島義勇」像。

島は幕末・維新期に活躍した佐賀藩士。1869年に開拓判官に任命され蝦夷地(北海道)に入り、北海道神宮の社地を円山と定めた人物です。

現在の札幌の街は碁盤の目状の都市として築かれていますが、最初に計画をしたのが島判官。 島は着任してからわずか3カ月で任を解かれてしまいますが、当時の市民の心に深く刻まれた「判官さま」といえば「島義勇」でした。

札幌そして北海道神宮の歴史をしみじみと感じてから手を合わせれば、旅の深みも増すこと間違いなしです。

清められた石段を登り、森に囲まれた本殿へ

神門には珍しい「フラヌイ大注連縄」が

北海道神宮神門

しめ縄「フラヌイ大注連縄」の大きさはひときわ

手水舎で手を清め、石段を登るとそこには神門が。ここで、門に掲げられているしめ縄「フラヌイ大注連縄」に注目してみてください。

他ではあまり見ることがない形をしたしめ縄で、中央が太く作られています。さらに、米俵がしめ縄の上に2俵のっており、総重量は約400キロにもなるそう。

フラヌイはアイヌ語で「匂いのするところ」という意味。富良野の地名の由来としても知られ、おおよそ4年に一度、富良野でこの大しめ縄をつくり奉納しているんだとか。農業王国北海道の個性が現れています。

新年の参拝から七五三まで。四柱を祀る本殿

北海道神宮本殿

参道前、神門前、そしてもう一度石段を登ると本殿へ

神門をくぐり抜けると、真正面に社殿が鎮座しているのが見えます。 本殿に祀られているのは、開拓三神といわれる大国魂神(おおくにたまのかみ)、大那牟遅神(おおなむちのかみ)、少彦名神(すくなひこなのかみ)、そして明治天皇です。

明治天皇は近代日本の礎を築かれた天皇として増祀(ぞうし)され、開拓の民・北海道民の宮に祀られました。ちなみに、天皇・皇室祖先神・神器を祀っている神社が「神宮」と社号をもつことができ、全国に24社しかありません。

お守りだけじゃない。北海道神宮だけの品が並ぶ授与所へ

北海道神宮授与所の梅酒

北海道神宮内の梅を使った梅酒は地元民からも人気

北海道神宮の授与所は神門から入ってすぐ横にあり、おみくじや御守りの頒布を行っています。 境内の梅の木に実った梅を使って作った梅酒は、地元民からも人気の品です。

お神酒の酒器である瓶子(へいし)をかたどったボトルに入っており、お土産にもおすすめ。

2024年11月1日からは、陶器でできたエゾリスの中におみくじが入っている「エゾリスみくじ」の授与が開始されました。境内によく現れるエゾリスをお手元にいかがでしょう。

甘味も見逃せない。ほっとひと息の休憩スポット

六花亭「判官さま」を食べられるのはここだけ

六花亭神宮茶屋店の判官さま

ほどよい甘さの餡がたまらない、焼き立て餅「判官さま」

北海道神宮の駐車場から本殿に向かう途中にあるのが「六花亭 神宮茶屋店」です。

ここでぜひ味わって欲しいのが焼き餅「判官さま」。つぶ餡の入ったそば粉入りの餅を、目の前の熱い鉄板の上で温めて提供してくれます。

お買い上げの方には、温かいお茶もサービスでいただけるのが嬉しいですね。

福が広がる「福レ餅」がおすすめの神宮茶屋

神宮茶屋の福レ餅

餡入りの餅をぎゅっと潰して焼いた「福レ餅」

円山公園側から本殿に向かうと現れるのが「神宮茶屋」。お菓子の販売はもちろん、コーヒーやソフトクリームで一服できる休憩スポットです。

名物は焼き立て「福レ餅」。鉄板でギュッと押した餅はアツアツ、羽根はカリカリ。今までになかった食感が楽しめます。

北海道の守り神。歩くだけで清々しい神社

北海道神宮は、札幌都心から地下鉄と徒歩で約20〜30分で行ける、緑豊かな北海道を代表する神社。春は桜、秋は紅葉と四季を身近に感じられ、散策するにもぴったりの場所です。

北海道開拓に携わった判官「島義勇」像など、北の歴史を肌で感じられるのもおすすめしたいポイントです。

境内の梅を使って作った梅酒や、エゾリスをかたどったエゾリスみくじなども授与所で手に入れることができます。「六花亭 神宮茶屋店」や「神宮茶屋」で名物甘味も楽しめますよ。

北海道神宮へのアクセス

  • 【住所】北海道札幌市中央区宮ヶ丘474

    【アクセス】地下鉄東西線 円山公園駅 3番口から徒歩約15分

    【問い合わせ】 011-611-0261

    【定休日】年中無休

    【開門時間】季節により異なる

    【駐車場】有料 北一条駐車場130台、南1条駐車場100台

    【公式サイト】https://maruyamapark.jp/

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

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ライタープロフィール

對馬千恵

對馬千恵

北海道生まれの北海道育ち。ボランティア活動で1年間ブラジルに滞在したり、お仕事で沖縄に住んだりと旅好き・おいしいもの好き。日本酒ナビゲーターの資格あり。いつか日本酒の旅に出てみたい!