箱根・ポーラ美術館でアート体験!自然と響き合うホスピタリティ溢れた空間
箱根町|【更新日】2024年10月16日
日本でも有数の観光地、箱根にはアートスポットも多数点在しています。なかでもポーラ美術館は、幅広いアート作品を箱根の自然とともに楽しめる空間です。
ホスピタリティも抜群で、アートファンから初心者まで誰もが楽しめます。
箱根の自然と世界有数のアートを体験できるポーラ美術館に訪れてみませんか。
目次
箱根の自然と世界有数のアートを体験できるポーラ美術館
自然を間近に感じられる開放的な美術館

自然のなかにとけこむような美術館
ポーラ美術館は箱根の強羅・仙石原エリアにある近代~現代アートを楽しめる美術館です。
ポーラ創業家2代目の故・鈴木常司氏が40数年かけて収集したコレクションには、モネやピカソ、セザンヌなど、誰もが知っているような芸術家の作品もあり、大人から子どもまで楽しめる美術館です。
エントランスに一歩足を踏み入れると、ガラス張りの天井からは自然光が差し込み、窓からは森の緑が。
天井には雨水をろ過した水も流れ、涼しげな影を館内に落としています。
穏やかな笑顔で迎えてくれるホスピタリティが嬉しい

スタッフの方の笑顔がうれしい♪
エントランスのエスカレーターを下っていくと、にこやかに出迎えてくれるのが、ポーラ美術館のスタッフたち。
館内のさまざまなポイントで、来館者を細やかにサポートしてくれます。
「美術館は敷居が高いと感じられるお客様にも、リラックスしていただくことでアートに親しんでほしい」という思いから、ポーラ美術館ではホスピタリティを大切にしているのだそう。
撮影OKの作品も!巨匠の作品が並ぶ常設展
印象派の絵画から光や自然のアートを感じる

印象派の絵画が並ぶ展示室【Photo: Ken Kato】
まずは常設展へ。年約2回の入れ替えがあり、印象派など近代の有名な画家の作品が多く展示されています。編集部が訪れた日も、柔らかなライティングのもと、モネやルノワールなどが展示されていました。
都市部の企画展では人込みでなかなかゆっくり見られないことも多いのですが、ポーラ美術館の展示室は広々、ゆったり鑑賞できます。
また、写真撮影OKの作品が多いところもうれしいポイント。貴重な絵画作品を正面から撮影できるので、絵画鑑賞がより身近になります。
もちろん撮影禁止の作品もあり、わかりやすくマークがつけられているので、参考にしてくださいね。
ガラス作品は人工物と自然との境界線を垣間見せる

繊細なガラス作品の美しさに息をのむ
ガラス作品の展示もありました。しんと静かな展示室のなか、ガレやドーム兄弟、ルイス・C・ティファニーなどが手掛けた作品が並びます。
自然の花や生き物をかたどったものも多く、繊細なガラスで作られた精巧な表現はまさに超絶技巧!ガラスならではの透き通る質感や色彩には独特の深みがあり、とても優美です。
人工的なイメージのガラスもかつては地下に眠る鉱物から作られており、自然とつながる存在であることを思い出させてくれます。
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近代から現代まで。さまざまな切り口が魅力

フィリップ・パレーノ「私の部屋は金魚鉢」 展示風景:ポーラ美術館、2024年 Photo🄫Andrea Rossetti
年に約2回開催される企画展は、幅広い時代・テーマの作品をさまざまな切り口で展示しています。
2024年6月8日~12月1日の期間に開催されているのは、「フィリップ・パレーノ:この場所、あの空」という展示です。
フランスを代表するアーティストであるフィリップ・パレーノの個展で、魚型のバルーンが漂う空間や、映像作品など、没入感のある作品を体験できました。
展示室の窓からは森の明るい緑が見え、アートに溶け込むかのようでした。
現代アーティストの作品と出会えるアトリウム ギャラリー

丸窓は「The Rings of Saturn:舷窓-アイリッシュ海」という作品
受付のあるロビーの奥には、クラシックな望遠鏡があり、覗いてみることができました。
この望遠鏡は、アトリウム ギャラリーで行われていた、HIRAKU Project Vol.16 鈴木のぞみ「The Mirror, the Window, and the Telescope」(2024年6月8日~12月1日)の展示品。
「The Rings of Saturn:望遠鏡-グリニッジ天文台の報時球」という作品でした。
古い窓や鏡などそこに映っていたであろう景色を焼き付けた作品を見ていると、
まるで窓や鏡の記憶を覗き見ているような不思議な感覚になります。
ポーラ美術館では来館者が幅広いアートに触れられるよう、現代アーティストによる作品も積極的に展示しています。
森の遊歩道はまさに自然のなかの美術館
自然のなかならではの存在感が貴重なアート作品

自然の中で変化していくアートも 🄫Roni Horn Photo:Nagare Satoshi
美術館の建物の外には全長1kmの「森の遊歩道」があり、移り変わる森の景色と共にアートを楽しむことができます。
今回は広報担当の稲見さんにロニ・ホーンの「鳥葬(箱根)」という作品まで案内してもらいました。
白い筒状のガラス作品で、巨大な鋳型にガラスを流し込み、数か月冷やして固めています。
天候や季節で表情を変え、やがて自然の中へ還っていくのだそう。
とても壮大な時間とともにある作品ですね。雨水の溜まったガラスの表面から下を覗き込むと、透明なガラスの底に森や空からの光が射し込むのを見ることができます。
絵画とどちらが美しい?自然の美しさもたっぷり

きのこ発見!日々変わる森の風景が楽しい
遊歩道からの森の景色そのものも、とても美しく、歩きながら心と体がほぐれていくのを感じました。歩きながら稲見さんが「きのこが生えてますね」と教えてくれました。
今日と同じ景色をみることはできない森の自然、その自然の美しさを写し取った絵画などのアート作品。
「館内でアートを観たあとは、ぜひ屋外へも足をのばしてみて」と稲見さん。
作品鑑賞をした”アートの目”で自然と向き合うと、新たな感性がひらかれそうですね。
ポーラ美術館で箱根の自然と美術を満喫しよう
アートとともに箱根の森の自然を楽しめるポーラ美術館。
バリアフリーやホスピタリティも充実した、一度は訪れたい美術館です。ひとつの美術館で幅広い時代や表現方法のアート作品と出会えるのも、大きな魅力。
ぜひポーラ美術館で、光と色彩、そして時間が織りなすアートを味わってみてくださいね。
神奈川の交通手段はレンタカーがおすすめ
ポーラ美術館へのアクセス
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【住所】 神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山 1285
【営業時間】9:00~17:00(入館は16:00まで)
【定休日】展示替えの際に休館
※詳しくは公式サイトをご確認ください。【料金】大人 2,200円(税込)
大学・高校生 1,700円(税込)
中学生以下 無料【アクセス】箱根登山鉄道強羅駅からポーラ美術館無料送迎バスで約8分
※無料送迎バスは1日13便30分間隔【駐車場】あり 1日500円(税込) ※施設利用による割引なし
【問い合わせ(電話番号)】0460-84-2111
【公式サイト】https://www.polamuseum.or.jp/
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。

