加賀百万石の歴史・文化を感じよう!「金沢城公園」と「兼六園」の歩き方
石川県|【更新日】2024年6月28日

金沢の中心部に位置する「金沢城公園」と「兼六園」。いずれも加賀百万石の歴史・文化を今に伝える観光名所で、連日たくさんの観光客が訪れています。
今回は、広大な敷地を誇る「金沢城公園」と「兼六園」の歩き方と、豊富な見どころを紹介。訪れる前にぜひチェックしてみてくださいね!
目次
加賀百万石のシンボル「金沢城公園」
歴史に思いを馳せながら散策しよう
2015年に再現された「玉泉院丸庭園」
まずは、加賀百万石文化の象徴といわれる「金沢城公園」へ。加賀藩主・前田家が居城としていた金沢城跡に整備された公園で、国の史跡に指定されています。
2001年の開園以来、建造物や庭園が次々と復元整備されており、直近では2020年に「鼠多門」と「鼠多門橋」が完成しました。
400年以上の歴史に思いを馳せながら、園内をのんびりと散策してみましょう。
震災の影響で一部立ち入り禁止エリアも
立ち入り禁止区域は園内のマップを確認しよう
令和6年能登半島地震の影響で、石垣が崩れるなどの被害があり、現在も園内の一部エリアが立ち入り禁止となっています(※2024年6月時点)。
とはいえ、ほとんどのエリアは安全が確認されており、通常通り散策することができます。
園内の各所に最新のマップが掲示されているので、参考にしながら歩きましょう。
「石川門」から散策スタート!
重要文化財に指定されている「石川門」
兼六園と金沢城公園をつなぐ「石川門」
金沢城公園の入場口は全部で5つ。「兼六園」とあわせて楽しみたい方は、兼六園に近いメインゲート・石川門から散策をスタートすると、効率良く回れるのでおすすめです。
重要文化財に指定されている現在の石川門は、1788年(天明8年)に再建されたもの。
その門構えは百万石の風格たっぷり! 夜間にライトアップされる姿も美しく幻想的です。
忠実に復元!公園の新しいシンボル
「三の丸広場」の奥に見える3つの建物
石川門をくぐって園内へ進むと、青々とした芝生が目に飛び込んできます。その奥に見える横に長い建物が、2001年に復元された「菱櫓」「五十間長屋」「橋爪門続櫓」です。
3つの建物はつながっており、明治以降に建てられた木造城郭建築物としては国内最大規模。公園の新しいシンボルとして存在感を放っています。
内部は有料で見学可能。釘を一切使っていない伝統的な木造軸組工法は必見です!
石川門と並ぶ、2つの重要文化財
武具が保管されていたという「鶴丸倉庫」
三の丸広場から左手に進むと「鶴丸倉庫」、そして「三十間長屋」と、2つの重要文化財に出合うことができます。
鶴丸倉庫は、城郭内に残っているものとしては国内最大級の土蔵。石板を貼った外壁など、櫓や城門とは異なる建物のデザインが印象的です。
石川の交通手段はレンタカーがおすすめ
金沢城公園は“石垣の博物館”
石垣に注目して歩いてみよう
石川門の石垣は、左右で積み方が異なる
1583年、前田利家が入城した直後から、本格的な石垣づくりが始まったといわれている金沢城。ここまで多種多様な石垣が存在する城は全国でも珍しいそうです。
さらに、石垣に関する歴史資料などもあることから、金沢城は「石垣の博物館」と呼ばれています。
園内には石の積み方を説明する展示も
主な石の積み方は、自然石積み・粗加工石積み・切石積みの3つ。
「この石垣はどの積み方だろう?」と考えながら散策すると、よりディープに金沢城公園を楽しめますよ。
日本三名園のひとつ「兼六園」
四季を通して自然美を楽しめる
入園券を購入してから園内へ
金沢城公園をぐるりと一周したら、石川橋を渡って「兼六園」へ。
日本三名園のひとつに数えられる兼六園は、国の特別名勝にも指定されています。
春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色…と、四季折々の美しい自然を楽しめる庭園として人気を誇っています。
広大な園内に池や茶屋が点在
どこを切り取っても絵になる庭園
金沢城の外庭として、約180年もの長い年月をかけてつくられたという園内。金沢城公園と同様に、加賀藩の美意識を肌で感じることができます。
広大な園内には築山、池、茶屋などが点在。のんびりと散策しながら景色を観賞できる“廻遊式”の庭園となっています。
有名な風景を写真に納めよう!
兼六園のシンボル「徽軫灯籠」
兼六園といえばこの景色!
兼六園を代表する景観として有名なのが、霞ヶ池の岸辺に立つ「徽軫(ことじ)灯籠」。
足が2股になっていて、琴の糸を支える琴柱(ことじ)に似ていることからその名が付いたといわれています。
手前に架かる虹橋の上から記念撮影するのがおすすめですよ。
広大な敷地に植えられた8,000本の木々
園内でもっとも枝ぶりの見事な「唐崎松」
散策の際にぜひ注目してほしいのが、名木の数々。
なかでもひときわ存在感のある「唐崎松」は、琵琶湖畔の唐崎から松の種子を取り寄せて育てたという黒松で、とても大きく立派な姿をしています。
ほかにも、400本を超える桜や、全国の名梅を集めた梅林、秋になると赤や黄に色づく山崎山など、季節の木々が出迎えてくれますよ。
石川の交通手段はレンタカーがおすすめ
風情ある茶店めぐりもおすすめ
周辺には飲食店や土産店も多数
昔ながらの風情を感じる「茶店通り」
兼六園の桂坂口近くにある「茶店通り」には、来園者をおもてなしする茶店が立ち並んでいます。
ソフトクリームやお団子などの甘味は、たくさん歩いた後の休息にぴったり! 食事メニューやお土産もあるので、ぜひ気軽に立ち寄ってみてくださいね。
「金沢城公園」「兼六園」で散策を楽しもう
周辺の観光もあわせて楽しんで
今回は、広大な敷地を持つ「金沢城公園」と「兼六園」の歩き方を紹介しました。
記事で紹介した見どころをめぐるだけでも1時間以上、ゆっくり歩けば2〜3時間ほどかかるので、時間に余裕をもって訪れるのがおすすめです。
年間を通して定期的に開催される夜のライトアップも人気。ぜひ公式サイトなどで情報をチェックしてみてくださいね。
「金沢城公園」「兼六園」へのアクセス
「金沢城公園」へのアクセス
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【住所】石川県金沢市丸の内1-1
【電話番号】076-234-3800
【営業時間】3月1日~10月15日 7:00~18:00、10月16日~2月末日 8:00~17:00 ※夜間開園あり
【定休日】年中無休
【料金】入園無料 ※菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓・橋爪門への入館は有料
【駐車場】なし 近隣の駐車場を使用
【公式サイト】https://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/kanazawajou/
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。
「兼六園」へのアクセス
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【住所】石川県金沢市兼六町1
【電話番号】076-234-3800
【営業時間】3月1日~10月15日 7:00~18:00、10月16日~2月末日 8:00~17:00 ※最終入園は閉園30分前
【定休日】年中無休
【料金】大人320円、小人(6歳~18歳未満)100円、6歳未満および65歳以上無料
【駐車場】なし 「兼六駐車場」または「石引駐車場」を利用
【公式サイト】https://www.pref.ishikawa.jp/siro-niwa/japanese/top.html
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。