室町時代からの伝統受け継ぐ「柏木美術鋳物研究所」風鈴や鈴の音色の贈り物
小田原市|【更新日】2024年6月11日

室町時代からの伝統を受け継ぐ、鋳物製品の工房「柏木美術鋳物研究所」。
工房を併設しているこちらのギャラリーでは、小田原風鈴やまよけ猫鈴、おりんなどの展示・販売を行なっています。
地元ならではの小田原提灯とマサカリ鈴など、贈り物に喜ばれそうな伝統工芸が揃います。
どのような製品を購入できるのか、ギャラリーにお邪魔してきました。
目次
室町時代から伝統を受け継ぐ「柏木美術鋳物研究所」
小田原駅より徒歩15分ほどの場所にある
「柏木美術鋳物研究所」は、室町時代から伝統を受け継ぐ鋳物製品の工房です。小田原では昔より鋳物が有名で、1534年(天文3年)に山田治郎左衛門が鋳物業を開きました。
宿場町として小田原宿が栄えた江戸時代に、需要に応える形で盛んに。現在も鋳物師が多く暮らしていた場所として、鍋町という地名が残っています。
「柏木美術鋳物研究所」は1937年(昭和12年)に、現在の場所に移転しました。
オリジナルも作れる種類豊富な風鈴
素材で音色が変わる2種類の風鈴
色や形、音など自分に合ったものを探そう♪
ギャラリーに入るとまず目に入るのが、涼しげな音を奏でる小田原風鈴の数々。「柏木美術鋳物研究所」では2種類の風鈴を作っていて、ひとつは少し緑がかった色の真鍮製。
五円玉と同じ銅と亜鉛を工房オリジナルの割合で配合することで、音がより響くように。形によっても音が変わります。
もうひとつは少し黒味がかった砂張製。十円玉と同じ銅と錫を、こちらも工房オリジナルの割合で配合。余韻の長い音を楽しむことができます。
風鈴と短冊を組み合わせてオリジナルを作ろう
個人的には色や模様の多い和紙短冊がお気に入り♡
ギャラリーでは風鈴と短冊を組み合わせて、自分だけのオリジナル風鈴を作ることができるお楽しみも。まずは箱の中からすずむし、つりがね、ちょうちんなど、自分の好きな形の風鈴を選びます。
短冊は値段の異なる無地、和紙短冊、寄木短冊を用意。色や柄も豊富なので、どの組み合わせにしようか、わくわくしながら選ぶことができそうです。
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動物モチーフなど手のひらサイズの鋳物
魔除けの猫と勝ち運祈願のワニ
どちらもコロコロした、心地いい音が響く♪
ギャラリーには風鈴の他にも、さまざまな製品が並びます。中でも最近人気なのが「猫鈴」で、丸い形の鋳物に猫の顔が♡顔の下には“まよけ”の文字も入っています。
猫鈴といっしょに並んでいるのは「ワニ鈴」。“ワニグチ”と呼ばれる神社の鈴のミニチュア版です。神を呼ぶ縁起のいい鈴で、勝運祈願にぴったりです。
地元にちなんだ小田原提灯とマサカリ鈴
小田原らしい鈴は、お土産にも喜ばれそう♪
小田原にちなんだ鈴も販売。「小田原提灯鈴」は、道中に魔除けになるとして旅人が携帯していた提灯。畳み込むことができるのが特徴で、形を再現した鈴になりました。
「マサカリ鈴」は金太郎でおなじみのマサカリがモチーフ。持ち手の部分まで細かく作られています。こちらはギャラリーではもちろん、箱根の金時山山頂の売店でも販売。登った際にはぜひ探してみてください。
肉球と尻尾がかわいいにゃんこ鐘
くるんと丸くなった尻尾がかわいい♡
猫ブームもあり最近、購入する人が増えたのが「にゃんこ鐘ストラップ」。鐘の形が猫になっていて、前に肉球、後ろに尻尾がついています。小さいですが鋳物らしい涼しげな音も、しっかり楽しむことができます。
こちらはストラップだけでなくペンダントも。猫好きな人へのお土産にいかがですか?
音の余韻で選ぶものが変わるおりん
大きさや形によっても音が変わる
仏壇に置くおりんも、ギャラリーでは販売。「小田原砂張おりん」は砂張で鋳造していて、音色の余韻の長さが特徴です。ひとつずつ音の余韻が異なるため、直接見て購入する人も多いそう。
他にもいろいろな鋳物が展示・販売されているので、ぜひ音を現地で体感してみてください。
柏木美術鋳物研究所でお気に入りを見つけよう
「柏木美術鋳物研究所」の鋳物は、お土産屋さんで買えるものもありますが、ここでしか買えない製品もあります。
鋳物の音は実際に手に取ってみると、音の違いがわかり好みは人それぞれだと思いました。
ぜひ実際に手に取って、お気に入りを見つけてみてください。
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柏木美術鋳物研究所へのアクセス
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【住所】神奈川県小田原市中町3-1-22
【営業時間】9時~17時
【定休日】第2・4・5 土曜日、日曜日、祝祭日
【アクセス】小田原駅から徒歩13分など
【駐車場】あり(2台)
【問い合わせ(電話番号)】0465-22-4328
【公式サイト】https://k-imono.com/
※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご確認ください。