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姉妹がつくる優しい空間。掛川の文房具カフェ「konohi(コノヒ)」

掛川市|【更新日】2024年2月22日

姉妹がつくる優しい空間。掛川の文房具カフェ「konohi(コノヒ)」

掛川市中心部から北西へ6kmほど、木々の中に佇む「stationery cafe konohi」。素敵な文房具も楽しむことができるカフェを営むのは吉川さん姉妹です。カフェの心地良い雰囲気、丁寧に作られるメニューなどについてお伝えします。

目次

「いこいの広場」駅前、木々の中に佇むカフェ

そっとお店の名前を告げる看板

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掛川市街から県道40号線を北上すると、天竜浜名湖鉄道「いこいの広場」駅の手前、交差点の右側に見える小さな看板。緑に囲まれた2階建のカフェ、こちらが「stationery cafe konohi」です。

木立の間のアプローチを辿る

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木々にそっと隠れて、こちらも小さな「入口」の看板。木立の間のアプローチを辿って、エントランスに向かいましょう。

交通量が比較的多い道沿いなのに、木に囲まれると車の走行音は不思議と聞こえなくなります。

古い校舎のようなエントランスを開けて

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こちらがエントランス。古い小さな学校のような雰囲気です。

初めての訪問だと扉を開けるのに少しだけ勇気がいるかもしれません。思い切って扉を開き、中をのぞいてみましょう。

ぬくもりに包まれた店内

扉の中に引き戸、お店の雰囲気を守る空間

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エントランスの扉を開けると、中には引き戸が。ガラス越しに店内の様子が見え、いよいよ期待が高まります。

この引き戸が店内の居心地の良さ、落ち着いた雰囲気を守っているんですね。

古いものを丁寧に扱う。そこから生まれるあたたかさ

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引き戸の中へ入りましょう。

右側には背の高い本棚、古書が並びます。使い込まれた木の調度品からは大切にされていることが伝わり、あたたかい気持ちに。既に心が緩み始めています。

落ち着いた照明、居心地の良いカウンターで過ごす時間

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こちらは1階、文房具が丁寧に並べられた棚の向こうにカウンター席が。

電球の柔らかな光、窓からのぞく木々。ストーブに温められた居心地の良い空間には、いつまでも居たくなってしまうかも。

2階にはテーブル席、光の中で団欒を

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2階に上がるとたくさんの窓から光が差し込み、明るく開放的な雰囲気。

テーブル席がメインで半個室スペースも。ご家族やお友達とのんびり団欒を楽しむことができそうです。

シンプルだからおいしい。シンプルだけど深い。

厳選されたメニュー、丁寧に作られる料理やスイーツ

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こちらは料理やスイーツのメニュー。時季によって内容は変わり、妹の育美さんが手掛けます。

ドリンクメニューにはコーヒー、紅茶にほうじ茶など。「TE HANDEL」の紅茶やクリームソーダも気になりました。

少しお腹が空いていたので、パンとスープのセットをいただくことにします。

自家製スープと自家製パンのセット

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この日の自家製スープはオニオンスープ。

たっぷりの玉ねぎが入った甘みのあるスープに一片のパン、カマンベールチーズが浮かびます。マスタードの粒も入っていて、わずかな酸味と奥深い旨味を感じました。

体がぽかぽか温まります。自家製パンは、白いちじくとクリームチーズのプチパン、山ぶどうのブリオッシュ。

噛みしめるほどに口が喜ぶパン

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プチパンには、大きめの白いちじくにたっぷりのチーズが。ブリオッシュはリッチな味わいに甘酸っぱい山ぶどうがアクセントになっていました。

どちらも噛みしめるほど口の中においしさが広がります。おいしいスープとパンでお腹も気持ちも満たされました。

子供から年配の方まで、見て楽しい文房具

カフェ+α、世代や性別を超えて親しまれる場所を

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文房具をセレクトするのは、姉の暢子さん。文房具関係のお仕事をされていたのかと思ったのですが、そうではなく、元々お好きだったとのこと。

カフェを開くにあたり、文房具ならお子さんから年配の方まで、女性も男性も楽しめると考えたそう。文房具があると、男性も入りやすいと言われるそうですよ。

思わず手に取りたくなる、使いたくなる文房具

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こちらはSIWA(紙和、しわ)グッズ。

リサイクルペットファイバーを和紙漉きの製法で作った和紙が使われ、アーティストの柚木沙弥郎さんがデザインしたものです。モダンなデザインが素敵ですね。

憧れのシーリングワックス。誰かに手紙を書きたくなる

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こちらはカラフルなシーリングワックス。

赤や金など単色のものはよく見かけるのですが、違う色の蝋のビーズを組み合わせて使います。

久しぶりに誰かに手紙を書きたくなってしまいました。

こんな空間で暮らしたい。五感で感じる居心地の良さ

グラシンペーパーで丁寧にカバーされた本

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1階と2階の本棚には、グラシンペーパーで丁寧にカバーされた本が並びます。好きな本を席で読むことができ、販売されているものも。

誰かの本棚をのぞいているようで、普段は自分で選ばないジャンルの本にも出会えるかもしれません。

本を読んだり、外を眺めたり。大切にしたい時間

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こちらは「ポール・ヴァーゼンの植物標本」。100年ほど前にスイスやフランスの高山で集められた植物の標本を、日本の古道具店の店主がフランスの蚤の市で手に入れ、本にしました。

2階の窓際の席でのんびりページをめくったり、窓の外を眺めたり。毎日の生活の中にもこんな時間を持ちたいものです。

やわらかなチェロのBGMに小鳥のさえずり

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店内にはチェロのBGMがそっと流れています。建物の周りの木立に遊びに来ているのか、外からは小鳥のさえずりも。

おいしい食事、コーヒーの香り、窓の外の緑、やわらかな日差しの温もり。そして耳から聞こえる音も心地良く、五感が癒されました。

忙しい毎日の中、自分を取り戻すひと時を大切に

今回、お話を聞かせていただいた暢子さんは、事前にいただいたメールからも穏やかな人柄があふれ、実際にお会いするとその印象はさらに増しました。

「stationery cafe konohi」はやさしい空気で満ちた居心地の良い空間。

おいしいスープやパンを味わい、のんびりしたひと時を過ごせば、慌ただしい日々が作った心のささくれも消えてしまいそうです。

stationery cafe konohiへのアクセス

  • 【住所】静岡県掛川市細谷535-1

    【営業時間】12:00~18:00

    【定休日】月曜日、火曜日

    【駐車場】あり

    【公式サイト】https://konohi.jp/

    ※掲載時の情報です。最新の情報は公式サイトをご覧ください。

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ライタープロフィール

芦馬 実

芦馬 実

静岡県浜松市出身。現在はフリーランスのライターとして静岡県の魅力を発信中。牛乳やヨーグルト、チーズが大好きで、旅先では地元産の乳製品を必ずチェックする。直売所と道の駅にはついつい寄ってしまう。